レクサス・ES

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ES(イーエス)は、トヨタ自動車が展開する高級車ブランド「レクサス」の中大型セダンである。

初代モデルは、日本で販売されていた「トヨタ・カムリプロミネント4ドアハードトップ」をベースに細部をモディファイして北米市場で発売。フラッグシップモデルである初代LSとともに、北米での開業まもないレクサスを支えるモデルとなった。以降、2代目から4代目は日本国内のみ「トヨタ・ウィンダム」として販売されたが、5代目・6代目に相当するモデルは日本では販売されず、海外市場専用モデルとなっていた。長らく北米中国を中心とした販売が続き、特に北米市場では長期に渡ってレクサスの基幹車種としての地位を得ていた[1] 一方、日本および欧州への投入は見送られていた。

しかし、2018年10月にリリースされた7代目より日本市場に初導入。また、順次、欧州市場にも投入されることとなった[2][3]

概要

1989年に北米市場でレクサスブランドが立ち上げられた当初から「LS」と共にラインアップされている車種であり、日本国外市場では「RX」と並び、レクサスの最量販車種となっている。レクサスのラインアップ上では「IS」と共に米ドル価格$40000前後のミドルクラス(プレミアムDセグメント)を受け持つモデルとして位置付けられている。レクサスのセダンで唯一のFF車であり、「IS」や「GS」と比較した場合、走りよりも乗り心地に重きを置いた作りがなされており、日本的な高級車となっている。 なお、日本で販売されていたモデルについて初代はカムリプロミネント、2-4代目はトヨタ・ウィンダムを参照。

初代 VZV21L(1989年-1991年)

1989年登場。「カムリプロミネント・4ドアハードトップ」のレクサス版として販売された。カムリプロミネントとはフロントグリルなどのデザインが異なり、「LS」に似たイメージが演出された。車名エンブレムはテールランプに装着されている。

1989–1991

初代レクサス・ES(VZV21)は、1989年1月にデトロイトで開催された北米国際オートショーで登場した。レクサスという新ブランドがフラッグシップ車の「LS 400」1車種のみで発足するのを避けるため、営業的見地からエントリーモデルとしてESが同時に登場することとなった。「ES 250」と名付けられ、カムリと同じ2.5LV型6気筒エンジンが搭載された。これまで日本市場専売だったv20系4ドアハードトップのトヨタ・カムリプロミネント/ビスタ(V20)[4]をベースにしたバッジエンジニアリングである。

外装は同世代のトヨタブランド車のボディスタイルやと車体寸法と同様であったが、より高級車らしさを演出するため、目立つフロントグリル、大型のテールライト、クローム飾り、フレームなしの窓、LSのものと似た特徴あるデザインのホイールを、内装では6スピーカーのパイオニアサウンドシステム、木製化粧板、ワンタッチ式パワーウインドウ、革製シートといった装備を備える。トランスミッションは「ノーマル」と「パワー」両モードを選択できる電子制御4速オートマチックトランスミッション(ECT)と5速のマニュアルトランスミッション(MT)が選択できた。

安全装備としては運転席SRSエアバッグABSがあり、オプションで15インチアルミホイール、電動式運転席パワーシート、電動式ムーンルーフCDプレーヤーといったものがあった[5]。革製の内装はオプションでの設定であったがほぼ共通に注文され[5]、布張り内装のES250も少数だが生産された。

ESは「高級スポーツセダン」と位置付けられ、発売当時の米国市場での希望小売価格は約2万2000ドルであった。発売されて最初の1ヶ月間で1,216台の販売を記録したが[6]、これはESと異なり独自かつ全く新規のプラットフォームを使用したLSの前には色褪せたものであった。

初代モデルの生産は1989年8月30日に始まり1991年7月5日に終了し、生産台数は1990年モデルが19,534台、1991年モデルが17,942台で、そのほとんどがAT車であった。生産期間も短かったため、現在では米国の路上で見かけることは稀である。


2代目 VCV10L/MCV10L(1991年-1996年)

1991年登場。このモデルの日本でのトヨタブランド版が初代ウィンダムである。日本にはない5速MT車の設定もあった。

1991–1993

1991年9月にレクサスは1992年モデルとして2代目ES(VCV10)を発表。外観は全く新しいスタイリッシュなデザインとされ、LSとも共通の特徴を持つようになり[7]、モデル名はエンジン排気量が3Lに拡大されたことに伴い「ES 300」に変更された。ES 300はテンプレート:Convert/hp 3.0 L の3VZ-FEV6 エンジンを搭載し、0-60 mlの加速は7.9秒を謳う。プラットフォームを共有するカムリと比較すると、独自のスタイリング、異なるサスペンション設定(前後輪共に独立式のマクファーソン・ストラット)を持ち、ボディパネル封入のアスファルト遮音材や追加の装備品、その他の差異から重量は200 lb (91 kg)重くなっていた[8]。先代と同様にABSを標準で備え、5速のE53型MTか4速のA540/1E型ATが選択できた。

先代よりも丸みを帯びた形となり、全長で5in(127mm)、全幅で3in(76mm)と大型化された。顔回りでは曲面カバーに覆われたプロジェクター式ヘッドライトと3本桟のグリルを備え、レクサスのエンブレムはボンネット上に移された。ボディ側面は隠しBピラーとサッシュレス(窓枠なし)のドアを持つビラードハードトップボディである。トランクリッド上にはLSに似せた一体型スポイラーを備え、空力性能を向上(Cd 0.32)させている。内装ではセンターコンソールカリフォルニアウォールナットをあしらい、革製シート、8スピーカーのプレミアムサウンドシステムとキーレスエントリーを備える。ホイールベースと全幅の拡大により、先代モデルよりも足元と肩周りの空間が拡げられた。

生産は1991年9月9日に始まり、米国内ではその年遅くに1992年モデルとして販売が開始されたが、トヨタブランドの類似モデルが販売されていたヨーロッパでは販売されなかった。2代目ESは販売において大きな成功を収め、レクサスの最多販売車種となった。最初の通年販売年で3万9,652台を記録し[9]、翌年は生産年だけで前年と同等かそれ以上の台数を記録した。発売当初のベース価格はUS$2万6,550であった(その年の終わりにはUS$3万以上に上昇した)が、1994年には円高と高需要のために[10]、メーカー希望小売価格は元々の1992年の価格よりも19.3%高いUS$3万1,200に上昇した[11]

1993–1996

1993年には新しいデザインのフロントグリル、助手席エアバッグの新設、外気温度計、ハロン非使用エアコンディショナーといった小改良を施された1994年モデルが導入された。北米市場ではエンジンがテンプレート:Convert/hpを発揮する新型の全アルミニウム1MZ-FEエンジンに置き換えられたことにより、型式名もMCV10へ変更されたが、その他の市場では3VZ-FEエンジンのままのVCV10が継続された。

1995年ウインカーランプフォグランプのデザインが変更され、1993年以降は5速MTが廃止された。1996年に内装にコーチが選定した革が使用され、コーチ製の鞄セットが添えられたES 300「コーチ・エディション」が設定された。モデルチェンジ前の最終年だったにもかかわらず1996年モデルのES 300の販売数は前年比21%増を記録し[6]、この年は40,735台が生産された。


3代目 MCV20L(1996年-2001年)

1996年登場。

1996–1999

3代目ES(MCV20)は、先代を発展させたデザインで1996年9月に1997年モデルとして発表された。先代よりも車体剛性は30%高い、より軽快でシャープなラインのボディを持ち、リフレクター式ヘッドライトとより広がり感のある内装を備えて、女優のシャロン・ストーンをホストに迎えたビバリーヒルズのロデオドライブ(Rodeo Drive)で催されたガーラ・イベントで発表された[12]。エンジンはテンプレート:Convert/hpの3.0 L V6 と4速ATの組み合わせのみであったが、日本市場のウィンダムにはテンプレート:Convert/hpの2.5 L 2MZ-FE V6エンジンも用意された。全長は多少(2.4インチ (61.0 mm))長くなったが、重量は先代よりも軽くなり、空気抵抗はCd 0.29とこれも先代よりも向上していた。当初は路面状況に応じて各輪のショックアブソーバーを独立して調節する(0.0025秒の早さで)機能を持つアダプティヴ・ヴァリアブル・サスペンションが提供されていた。

内装では自発光式メーター「レクサス・オプティトロン・インスツルメント・パネル」、ウォールナット製化粧板、革製シートを備え、その他の豪華標準装備品として電熱ドアミラー、フルオートエアコン、電動ムーンルーフ、グローブボックス内据え付けのCDチェンジャーナカミチ・プレミアムサウンドシステムといったものが揃えられ、電熱シートもオプションで用意された。

米国でのベース価格は1997年モデルのES 300がUS$3万395で、発売初年度で58,430台の販売台数を[12]、生産期間中は35,000から5万台の範囲の販売を記録するという先代を上回る成功を収めた。

1997年に発売された1998年モデルでは主に前席サイドエアバッグの標準装備や、衝突寸前に前席の乗員をシートに確実に拘束するフォースリミット・シートベルトといった既存の補助拘束装置(次世代型)に関する僅かな改良が施された。盗難防止装置として鍵の中にトランスポンダー・チップが埋め込まれた。可変バルブタイミング機構(VVT-i)付の「1MZ-FE」エンジンにより1998年(1999年モデル)に出力はテンプレート:Convert/hpへと向上した[13]

1999–2001

1999年に発売された2000年モデルでは小規模なフェイスリフトを受けてテールライトと方向指示灯の透明化、新しいグリルとヘッドライトで顔回りの刷新、透明フォグランプ付の下部バンパーと大径アルミホイールといったものが新しくなった。内装では自動防眩式ルームミラー、木目化粧板の増設、オーディオの小改良と自動レベルコントロール機能付きディスチャージヘッドランプがオプションに設定された。1998年から2001年(1999年モデルから2001年モデル)には限定で「コーチ・エディション」が設定され、1999年から2000年には電動ムーンルーフ、特別内装、特製アルミホイールを装備した「プラチナム・エディション」が設定された[14]

4代目 MCV30L/MCV31L(2001年-2006年)

2001年登場。ATが5速化され、ハードトップからセダンに変更される。日本仕様であるトヨタ・ウィンダムはこの代が最後となった。

2001–2003

より大型化した4代目ES(MCV30)は、「IS」がレクサスの新たなエントリーモデルとしてラインアップに加わった翌年の2001年に2002年モデルとして発表された。ISの登場に伴い、4代目は先代までのスポーティ感を取り除き、より上級の豪華な車に仕立て上げた[15]。先代までと比較すると、NVHからの隔絶、大きく柔らかなシート、改良された内装材といった、快適さに重きを置いた内装を有する。外観は、後方に延びたヘッドライトとクロームで飾られた単色塗装を持つ丸みを帯びた形状となった。LSに似た新しいデザイン要素として、後部のクォーターウインドウとボディ側面まで回り込むテールライトの端が斜めに切れている点が挙げられる。より空力性能の向上したボディ形状のCD値は0.28である。

追加された装備品と重くなった重量にも関わらず、加速性能と操縦性は損なわれておらず、電子スロットルドライブ・バイ・ワイヤ)、5速AT、EBDブレーキアシスト付ABSやVSCTRCといった新しい装備が設けられた。豊田市にある工場とトヨタ自動車九州で生産される[16]

車室内はダッシュボードセンターコンソールとドアにカリフォルニア産ウォールナット製化粧板が使用され、外部パドルライト(Exterior puddle lamps )、床照明、クローム製ドアハンドル、後部窓の電動サンシェード、ギアを後退位置に入れると自動的に下向きになるドアミラーといった装備が上級感を醸し出していた。オプションには後部窓の電動サンシェード、雨滴感応式ワイパー、DVDカーナビゲーションマークレビンソンMark Levinson )・プレミアムサウンドシステムが設定された。

より上級の装備により価格は上昇した(2002年のベース価格はUS$3万2,080)にもかかわらず最初の年で販売台数は71,450台に跳ね上がり[17]、ESは米国市場における最多販売高級車となった[6]

2002年の(National Highway Traffic Safety Administration:NHTSA)の衝突テストでES 300は運転席、助手席、運転席側側面の各部位で最高の5つ星を、後部座席側面と転倒で4つ星を獲得した[18]ES 330

2003年 – 2005年

2003年に発表された2004年モデルで、米国市場においてはテンプレート:Convert/hpを発生する(SAEの出力測定方法が変更されたため、後にテンプレート:Convert/hpに改訂)改良された3.3Lエンジンを搭載する「ES 330」(型式名MCV31になったが、3.0LエンジンのMCV30も存続)が追加された。2004年には限定でES 330にアダプティヴ・ヴァリアブル・サスペンション、17”Yスポーク・アルミホイール、マークレビンソン・プレミアムサウンドシステム、内装の向上、特別ボディ塗色を備えた特別モデルの「スポートデザイン」(SportDesign )が発売された。

2004年に発表された2005年モデルでは、透明化されたテールライト、プロジェクター・ヘッドライト、新デザインのフロントグリルといったフェイスリフトを受け、内装ではハンドル部に操作スイッチを持つオーディオ、電動調整式ペダル、電熱/換気機能付き前席シートといった新装備が標準とされた。加えて新しいバーズアイ・メイプル化粧板が車室内を明るく彩り、オプションで衛星通信が提供された。2005年にはブラックウッドの化粧板、玉虫色のブラックダイヤモンド塗色にトゥミ製の鞄を添えた特製のES 330「ブラックダイヤモンド・エディション」が発売された。

5代目 GSV40L(2006年-2012年)

2006年2月シカゴオートショーで公開された。同年4月に北米で販売が開始され、韓国など順次アジア諸国でも販売されている。製造はトヨタ自動車九州が担当しているが、このモデルから左ハンドル仕様のみの設計となり右ハンドル仕様が廃止されたため、日本だけでなくオセアニア東南アジアでも販売されていない。エンジンは新型のV6・3.5L 2GR-FEへ置き換えられ、モデル名も「ES 350」となる。トランスミッションは6速ATとなり、シーケンシャルシフトマチックを搭載、他のレクサス車同様スマートエントリー(プッシュスタート)機能を採用し、14スピーカーのマークレビンソン・プレミアムサウンドシステムが設定される。カーナビゲーションは日本ではHDD方式が主流となっていた時期であるが、本モデルではDVD方式が採用されている。

2006年10月に、ES用メーターがグッドデザイン特別賞を受賞した[19]

また、すべてのモデルに対してムーンルーフまたは3枚のガラスでルーフパネルが構成されたチルト&スライド式の機構を持つパノラマガラスルーフが標準で設定されており、仕向け地によってはオプションで、ユーザーがどちらを装着するか選択することができる。

2009年11月13日、広州モーターショーにて直4・2.4Lエンジン(2AZ-FE)を搭載する「ES 240」が公開された[20]


6代目 GSV60L/AVV60L(2012年 - 2018年)

2012年4月のニューヨーク国際オートショーで発表[21][22]。レクサスの新たなデザインアイコンである「スピンドルグリル」を採用し、スポーティ感と高級感を巧みに演出している。プラットフォームKプラットフォームを継承するが、これまでの「カムリ」系より更に大型の「アバロン」系に変更され、これによってホイールベースが先代から拡大されている。

エンジンは従来のV6・3.5L(2GR-FE)「ES350」に加え、ES史上初となるハイブリッドモデル「ES300h」もラインナップ。このハイブリッドに組み合わされるエンジンは直4・2.5Lの2AR-FXEで、基本的にはカムリのハイブリッドモデルと同じである。この採用により、40mpg(約17km/l)のEPA燃費性能を実現している。この他、一部市場向けには直4・2.5L(2AR-FE)「ES250」も設定される。

内装には「GS(4代目モデル)」と共通イメージの大型ディスプレイが備えられ、「RX(3代目モデル)」や「HS」などと同様に「リモートタッチ」がセレクターレバー脇に備えられている。

装備面においては10エアバッグシステム、むち打ち傷害低減シート、ミリ波レーダーを使った衝突被害軽減ブレーキ「プリクラッシュセーフティシステム」や、後方と側面の車両を検知するRCTA、車線逸脱警告機構(LDA)などを搭載し、更なる安全性向上が図られた。

製造は引続きトヨタ自動車九州が担当するが、単に販売拡大を推し進めるだけではなく、日本ならではの技術を活かした生産がどこまで可能かという試金石にもなっている[23]

2013年10月に香港で販売が開始された。これは香港向け右ハンドル仕様であり、40系で廃止されていた同仕様が、およそ7年ぶりに復活したことを示す。

2015年4月20日上海モーターショーにて、フェイスリフトを受けた2016年モデルを発表した[24]中国ロシア台湾向けには直4 2.0L D-4を搭載した「ES200」が新たにラインナップされる。


7代目 AXZH10型(2018年 - )

2018年9月、北米市場および中国での販売を開始。GA-Kプラットフォームを採用し、快適性や上質な乗り心地を目指したとしている。

ボディサイズは先代モデルに対し、全長が約65mm延長され4,975mm、全幅は約45mm広い1,865mm、全高は変わらず1,450mm、ホイールベースは約50mm延長され2,870mmというサイズとなった。

北米市場向けのラインアップは、2.5L直列4気筒ハイブリッドシステムを搭載する「ES300h」と3.5L V型6気筒の「ES350」の2種。また、中国向けは「ES300h」(A25B-FXS型)を頂点に、2.0L直列4気筒「6AR-FSE」型を搭載する「ES200」、2.5L直列4気筒「A25A-FKS」型を搭載する「ES260」」の3種が設定されている。また、両市場向けとも「ES」としては初となる「F SPORT」が設定された(北米市場向けは「ES350」に、中国向けは「ES260」に設定)。

また、この7代目は日本に初導入されることとなり、2018年10月24日に発売が開始された。日本仕様は「ES300h」のみの設定で、標準仕様・「F SPORT」・「version L」の3種類が設定される。また、量産車として世界初採用となるデジタルアウターミラーをメーカーオプションで選択することもできる(「version L」に設定)。

年表

2018年4月25日
2018年北京モーターショーで7代目「ES」を世界初披露[25]
2018年9月12日
日本向け「ES」に量産車として世界で初めて「デジタルアウターミラー」を採用すると発表された[26]
2018年10月24日
日本向け「ES」を発売[27]
ラインアップは「標準仕様」・「F SPORT」・「version L」の3種。
ボディカラーは全12色。全車共通色として「マーキュリーグレーマイカ〈1H9〉」、「プラチナムシルバーメタリック〈1J4〉」、「ソニックチタニウム〈1J7〉」、「ブラック〈212〉」、「グラファイトブラックガラスフレーク〈223〉」、「レッドマイカクリスタルシャイン〈3R1〉」を設定するほか、「標準仕様」と「version L」には「ソニッククォーツ〈085〉」、「ディープブルーマイカ〈8X5〉」と、新規開発色の「アイスエクリュマイカメタリック〈4X8〉」、「サンライトグリーンマイカメタリック〈6X0〉」を加えた10色を設定。また「F SPORT」には専用色として「ホワイトノーヴァガラスフレーク〈083〉」、「ヒートブルーコントラストレイヤリング〈8X1〉(メーカーオプション)」を加えた8色から選択可能。


販売と生産台数

米国での各世代のレクサス・ESの販売台数は以下の通り。メーカーの年間データより。

ファイル:Lexus-ES-350.jpg
2007-2009 ES 350 "Ultra Luxury" model with panorama roof (GSV40; US)





ファイル:2007 Lexus ES 350.jpg
2007 ES 350 (GSV40; US)


型式 モデル名 暦年 総販売台数、U.S. Total exports, production
VZV21
ES 250 1990 20,728[28] 19,534[29]
1991 22,476[30] 17,942[29]
VCV10
ES 300 1992 39,652[9] 37,886[29]
1993 35,655[31] 40,678[29]
MCV10
1994 39,108[32] 37,010[29]
1995 41,508[33] 38,225[29]
1996 44,773[12] 40,735[29]
MCV20
ES 300 1997 58,430[12] 58,494[29]
1998 48,644[34] 49,989[29]
1999 45,860[35] 45,655[29]
2000 41,320[36] 37,960[29]
2001 44,847[36] 35,030[29]
MCV30
ES 300 2002 71,450[37] 69,607[29]
2003 65,762[38] 60,993[29]
2004 75,916[39] 69,976[29]
MCV30/MCV31
ES 300/330 2005 67,577[40] 79,170[29]
2006 75,987[40] 87,271[41]
GSV40 ES 350 2007 82,867[42] 121,286[41]
2008 64,135[42] 99,400[43]
ACV40/GSV40 ES 240/350 2009 48,485[44] 74,481[45]

技術仕様

各世代のドライブトレーン仕様
1989–1991 1992–1996 1997–2001 2002–2003 2004–2006 2007–
エンジン 2.5L V6 3.0L V6 3.0L V6 3.0L V6 3.3L V6 3.5L V6
変速機 4 (AT) 又は 5 (MT) 4 (AT) 又は 5 (MT) 4 5 5 6
出力 テンプレート:Convert/kW[29] テンプレート:Convert/kW[29] テンプレート:Convert/kW[29] テンプレート:Convert/kW[29] テンプレート:Convert/kW[29] テンプレート:Convert/kW
トルク 220N•m(160ft•lbf)
/4400rpm[29]
264N•m(195ft•lbf)
/4400rpm[29]
290N•m(210ft•lbf)
/4400rpm[29]
300N•m(220ft•lbf)
/4400rpm[29]
330N•m(240ft•lbf)
/3600rpm[29]
344N•m(254ft•lbf)
/4700rpm

受賞

  • USニューズ&ワールド・レポート』が2009年モデルのレクサス・ES 350を最適価格上級車(the Best Upscale Car for the Money)に選定した[46]
  • コンシューマー・レポート』はES 350を2006年度調査で最も信頼性の高い上級/大型車に選定した[47]
  • カナダの自動車ジャーナリストが選定するカナダ・カー・オブ・ザ・イヤー賞でES 350は2007年度最優秀高級車(US$5万以下)に選ばれた[48]
  • JDパワーはES 300を1996、1998、2000、2001、2003、2006年の最も初期品質の高い高級入門車に選定した[49][50][51]
  • 『インテリチョイス』(Intellichoice)はES 330を2004、2005、2007年の準高級車部門で最高ヴァリュー賞に選定した[52][53][54]
  • 『ケリー・ブルー・ブック』(Kelley Blue Book)は ESを 1998、2001年のBest to Hold Value Awardに選定した[55]
  • JDパワーはES 1991、1993、1994年の初期品質10傑の1台に選定した。
  • JDパワーはESシリーズを1997、2001、2007年の最も魅力的な高級入門車に選定した[55]
  • 『キップリンガーズ・パーソナル・ファイナンス』(Kiplinger's Personal Finance )はレクサス・ESを1993年のUS$3万以上クラスの最優秀車に、2007年には推薦車の1位に選定した[56]
  • 『オートモビル・マガジン』(Automobile Magazine )はレクサス・ESを1992年の10傑(Top Ten All-Stars)に選定した。

車名の由来

  • 「ES」の車名は「Executive Sedan」の頭文字より命名。

脚注

注釈

出典

  1. 新型「レクサスES」、3つのグレードで販売開始 - Web CG2018年10月24日(2018年10月24日閲覧)
  2. “LEXUS、新型「ES」を発売” (プレスリリース), LEXUS, (2018年10月24日), https://lexus.jp/pressrelease/news/20181024.html 
  3. “LEXUS AT PARIS MOTOR SHOW 2018” (プレスリリース), LEXUS UK, (2018年9月21日), https://www.lexus.co.uk/discover-lexus/lexus-news/ 
  4. 1988 Toyota Vista - photographs
  5. 5.0 5.1 Lexus ES 250 Review”. Edmunds (2008年). . 2009閲覧.
  6. 6.0 6.1 6.2 Lexus ES Chronology
  7. Many new models in luxury imports - The Baltimore Sun
  8. Consumer Guide - Lexus ES
  9. 9.0 9.1 Dawson, Chester. Lexus: The Relentless Pursuit, pp. 144, 172, 201. 2004: Jon Wiley & Sons, NJ.
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  11. Bennet, James (1994年8月30日). “Luxury Car Fight Turns Uncivilized”. The New York Times. http://query.nytimes.com/gst/fullpage.html?res=9501E2DF133BF933A0575BC0A962958260&sec=&spon=&pagewanted=1 . 2009閲覧. 
  12. 12.0 12.1 12.2 12.3 Dawson 2004, p. 163
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  18. Safercar.gov”. Safercar.gov. . 2009閲覧.
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  20. トヨタ自動車、2009年広州モーターショーでレクサスGX460を世界初出展
  21. 【ニューヨークオートショー2012】新型レクサスESデビュー、初のハイブリッドをラインナップ!clicccar.com 2012年4月6日(2012年4月14日閲覧)
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  23. トヨタ、最高峰の技術力で国内生産維持にチャレンジカービュー2012年7月14日(2012年7月15日 閲覧)
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関連項目

外部リンク