リモージュ

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リモージュ

Limoges

フランス中部,オートビエンヌ県の県都。マシフサントラル (中央山地) の西部に開けた谷の中央,ビエンヌ川沿岸に位置する工業都市。ケルト人の一部族レモビス人の中心集落として古代から知られた町で,5世紀に異民族の侵入により破壊されたがまもなく再建,中世にはエマイユ (七宝細工) と金細工で知られた。疾病,飢饉,宗教戦争などによって 16世紀までにはすっかり疲弊したが,18世紀には繁栄を取戻した。産業は 18世紀に興隆したサンティリエの陶土による陶器が有名であるが,近代に入って機械工業なども導入され,国営兵器工場もある。ほかに繊維製品,靴なども国内有数の生産地として知られ,化学・食品工業も盛ん。 13世紀に建造された聖エティエンヌ大聖堂,ビエンヌ川にかかる2つの橋,高い塔と 15世紀のステンドグラスのある聖ミシェルデリヨン聖堂,12世紀以来のエマイユのコレクションで知られる市立博物館,アドリアンデュブーシェ国立陶芸美術館などがある。画家 P.ルノアールの生地。人口 14万138(2008)。