モンゴルの歴史
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モンゴルの歴史(モンゴルのれきし)
モンゴルはゴビ砂漠の北の外モンゴルと,南の内モンゴルに分れ,その住民の歴史も内外両モンゴルで異なる場合が生じた。新石器時代は細石器文化圏に属し,原始遊牧民が生活。青銅器時代中期 (前 1000~500) に騎馬術が採用され,前3世紀にモンゴル最初の騎馬遊牧民,匈奴の国家が生れ,以来鮮卑,柔然,突厥などの部族連合国家が興亡。その社会はウイグル (回鶻) 時代を過渡期として発展し,その結果,中国の一部を支配した契丹 (遼) ,次いで全中国を支配したモンゴル (元) などの征服王朝が勃興。以来モンゴル高原はモンゴル族の居住する地となった。元朝は明朝にモンゴル高原に追われたのち,なお韃靼 (タタール ) と称せられ,北西モンゴルのオイラートと争うと同時に明朝に侵入してこれを苦しめ,またチベットのラマ教文化圏に入ったが,清朝勃興後は内モンゴル,次いで外モンゴルのモンゴル族が清に降伏し,モンゴル高原は清の領土となった。清滅亡後外モンゴルは独立を企て,1921年社会主義を目指す革命を達成してモンゴル人民共和国となり,80年末からは国内の民主化が進み,92年2月新憲法が発効し,国名はモンゴル国となった。内モンゴルは独立に失敗して中国に属し,内モンゴル自治区を形成した。