メチルグリオキサール
提供: miniwiki
メチルグリオキサール(Methylglyoxal)とは、2-オキソプロパナール(2-oxopropanal)のことである。
構造と性質
メチルグリオキサールの分子式はC3H4O2、モル質量は72.063 (g/mol)である[1]。常圧における沸点は72 ℃で、常温常圧では黄色の液体として存在する[1][注釈 1]。
メチルグリオキサール経路
その他
- In vivo ではメチルグリオキサールはAGEsの生成と関連がある。メチルグリオキサールとクレアチンにより生成される物質(N-(4-methyl-5-oxo-1-imidazolin-2-yl)sarcosine)が人の尿から検出されており、体内でメチルグリオキサールが生成していると示唆される。[3]
注釈
- ↑ 参考までに、常温常圧において、類似物質のフェニルグリオキサールの無水物もまた、黄色の液体である。さらにグリオキサールも黄色の液体である。
出典
- ↑ 1.0 1.1 Pubchem: Methylglyoxal (CID:880)
- ↑ 『最新公衆衛生学』 中室 克彦 編集、佐谷戸 安好 監修、廣川書店、2004年2月25日、第3版。
- ↑ “Creatine is a scavenger for methylglyoxal under physiological conditions via formation of N-(4-methyl-5-oxo-1-imidazolin-2-yl)sarcosine (MG-HCr)”. Journal of agricultural and food chemistry 63 (8). (2015). doi:10.1021/jf505998z. PMID 25655840.
関連項目
- メチルグリオキサール合成酵素
- メチルグリオキサール経路 - メチルグリオキサール合成酵素などが関わる代謝経路。
- メチルグリオキサールレダクターゼ (NADH依存)
- メチルグリオキサールレダクターゼ (NADPH依存)
- アセチルアセトン開裂酵素 - メチルグリオキサールはこの酵素の基質の1つである。
- ラクトイルグルタチオンリアーゼ - メチルグリオキサールはこの酵素の基質の1つである。