マルクス主義

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マルクス主義(マルクスしゅぎ、ドイツ語: Marxismus

K.マルクスF.エンゲルスとの共同作業によって打立てられた理論。ドイツ哲学,イギリス経済学,フランス社会主義を批判対象としつつ,これらを継承することで成立した。その根本思想は,世界をあれこれと解釈するのではなく,変革していかなければならないとする実践的唯物論であり,その変革の主体としてプロレタリア階級を初めて歴史的に位置づけた。人間生活の現実的前提は物質的生活諸条件であり,歴史もまたそのなかから見出され基礎づけられなければならないとする唯物史観に立脚し,歴史を階級闘争の歴史として総括する。マルクス主義は,資本主義社会をブルジョアジーとプロレタリアートの対立としてとらえ,プロレタリア階級の勝利によって無階級社会 (社会主義,共産主義) を実現していかなければならないとしている。マルクス主義では,唯物史観に基づくがゆえに,この資本主義社会の科学的把握としての経済学に重要な位置が与えられており,『資本論』はその精華である。



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