ブレトンウッズ協定
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ブレトンウッズきょうてい
Bretton Woods Agreements
第2次世界大戦後の国際通貨体制と経済復興の枠組みを定めた協定の通称。
1944年7月アメリカのニューハンプシャー州ブレトンウッズで開催された 44ヵ国参加の連合国国際通貨金融会議で締結された「連合国通貨金融会議最終議定書」が正式名称である。
ここで国際決済銀行 BISなどに関する申合せを行なったが,大切なのはその付随する「国際通貨基金協定条文」「国際復興開発銀行 (世界銀行) 協定条文」であり,通常ブレトンウッズ協定という場合はこの2つの協定をさす。この協定により国際通貨基金 IMFが 45年 12月に,世界銀行は 46年6月にそれぞれ設立された。
この協定に基づいて発足した国際通貨体制をブレトンウッズ体制と呼んでいる。この体制の本質は,国際金融問題を2国間ではなく国際機関を通じて多角的な解決をはかり,米ドルを基軸通貨とする金為替本位制度とアジャスタブル・ペッグを前提に国際通貨体制の安定化をねらうものであった。この体制は,ガットによる自由貿易の促進と相まって世界貿易の拡大に貢献してきたが,71年8月の米ドルと金との交換停止,73年の変動為替相場制度移行によって崩壊した。