ブニヤウイルス科
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ブニヤウイルス科(ぶにやういるすか、Family Bunyaviridae)とはウイルスの分類における一科。そのビリオンは92~105nmであり、エンベロープを有する。ゲノムは3分節のマイナス鎖RNA。フレボウイルス属およびトスポウイルス属のRNAの一部はプラス鎖で機能する。細胞質内で増殖する。節足動物内で増殖することができる。トスポウイルス属のみ植物ウイルスであり、その他の属は人畜に感染する。
分類
- オルトブニヤウイルス属 Orthobunyavirus
- アカバネウイルス (Akabene virus)
- シュマレンベルクウイルス (Schmallenberg virus)
- ハンタウイルス属 Hantavirus
- ハンターンウイルス (Hantaan virus)
- ナイロウイルス属 Nairovirus
- クリミア・コンゴ出血熱ウイルス (Crimean-Congo hemorrhagic fever virus)
- フレボウイルス属 Phlebovirus
- リフトバレー熱ウイルス (Rift Valley fever virus)
- 重症熱性血小板減少症候群ウイルス (Severe fever with thrombocytopenia syndrome virus)
- トスポウイルス属 Tospovirus
- トマト黄化えそウイルス (Tomato spotted wilt virus)
関連項目
- クリミア・コンゴ出血熱・・感染症法の1類感染症、致死率15-30%
- ハンタウイルス・・感染症法の4類感染症、良好~致死率65%
- アカバネ病・・家畜伝染病予防法の届出伝染病
- リフトバレー熱・・家畜伝染病予防法の法定伝染病
- アイノウイルス感染症・・家畜伝染病予防法の届出伝染病
- 重症熱性血小板減少症候群・・新種のブニヤウイルスに因るもので、マダニを媒介として感染。中国では少なくとも4年間で33人以上死亡、日本でも感染者や死者が報告されている。
- アルボウイルス・・ブニヤウイルス科はアルボウイルスの一種
参考文献
- 大里外誉郎 『医科ウイルス学 改訂第2版』 南江堂 2000年 ISBN 4524214488
- 原澤亮 「動物ウイルスの新しい分類(2005)」 『獣医畜産新報』 58号 921-931頁 2005年