フィデアホールディングス
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フィデアホールディングス株式会社(英文名称:FIDEA Holdings Co., Ltd.)は、宮城県仙台市青葉区に本社を置く金融持株会社。荘内銀行(本店・山形県鶴岡市)と北都銀行(本店・秋田県秋田市)を傘下に置く。
概要
2008年5月に発表された、荘内銀行と北都銀行の資本提携を元に、2009年10月に経営統合のための基盤として設立されたオープンプラットフォーム型の金融持株会社[1]。
第3、第4の参加行を募ることや、北都・荘内色を抑える点、東北の中心都市である仙台市への攻勢などを目的に、荘内銀の本店のある鶴岡市や北都銀の本店のある秋田市のどちらでもなく、仙台市に本社を設置した。この統合により、本部・監査機能をHDが担い、両行自体は合併せずに各々が独自に運営する形態となる。
株式移転比率は、フィデアHD:荘銀:北都=1:1:0.15となった。
情報処理システム
グループとしての勘定系システムは、荘内銀・北都銀の現行のシステムへのいずれかへの片寄せを行わず、当初は、NTTデータ次期共同センターへの同時移行が検討され、2009年(平成21年)秋を目処に正式決定する方針であったが、2011年(平成23年)9月、両行向けの勘定系システムとしてNTTデータによってBeSTAcloudを新たに構築する基本合意に至り[2][3][4]、荘内銀は2014年(平成26年)3月17日、北都銀は同5月7日に移行がそれぞれ完了した[5]。
沿革
- 2008年(平成20年)5月14日 - 荘内銀行、北都銀行が2010年4月を目途に経営統合することを正式に発表。
- 2009年(平成21年)
- 2010年(平成22年)
- 5月31日 - 北都ベンチャーキャピタルを解散。
- 6月18日 - 荘銀ベンチャーキャピタルがフィデアベンチャーキャピタルに商号を変更。
- 3月31日 - B種優先株式発行、増資。新資本金150億円。
- 12月22日 - A種優先株式を買入消却。
- 2012年
- 4月1日 - 荘銀カードと北都カードサービスが合併。フィデアカードが発足。
- 4月1日 - 北都情報システムズがフィデア情報システムズに商号を変更。
- 2013年(平成25年)12月5日 - 第三者割当による転換社債型新株予約権付社債を発行。
- 2014年(平成26年)
- 3月17日 - 荘内銀行の勘定系システムをNTTデータ地銀共同センターからBeSTAcloudへ移行。
- 5月7日 - 北都銀行の勘定系システムをPROBANK(初代)からBeSTAcloudへリプレース。
- 10月31日 - 連結子会社である北都ソリューションズを解散。
- 11月3日 - フィデアHDとカシコン銀行の主導により、地銀26行・社とアジア8カ国の金融機関との間で包括的な協力協定を締結[6]。
- 2016年(平成28年)
- 2月22日 - 北都チャレンジファンド1号投資事業組合を清算。
- 6月30日 - フィデアカード及びフィデア情報システムズを完全子会社化[7]。
- 2018年(平成30年)
関連会社
連結子会社
- 株式会社荘内銀行
- 株式会社北都銀行
- フィデアカード株式会社
- 株式会社フィデアベンチャーキャピタル
- 株式会社フィデア総合研究所
- 株式会社フィデア情報システムズ
脚注
注
出典
- ↑ 「荘内と北都の経営統合で「地銀大再編時代」に突入か 」『週刊ダイヤモンド』 2008年5月28日
- ↑ 金融機関向け基幹系サービス「BeSTAcloudTM」提供の決定およびフィデアホールディングスとの基本合意締結について 株式会社NTTデータ 2011年10月6日
- ↑ 基幹系システムの利用に係る株式会社NTTデータとの基本契約締結について (PDF) フィデアホールディングス株式会社 平成24年3月30日
- ↑ “NTTデータの勘定系クラウド 荘内・北都銀が導入決定”. 日経コンピュータ. (2012年3月30日) . 2014-5-9閲覧.
- ↑ “金融機関向け基幹系サービス「BeSTAcloudR」 フィデアグループ(荘内銀行・北都銀行)への本格提供を開始”. 株式会社NTTデータ. (2014年5月7日) . 2014-5-9閲覧.
- ↑ 「地銀とアジア8カ国の銀行が連携 取引先の進出支援 フィデアHD主導」 『日本経済新聞電子版』 2014年11月3日
- ↑ “フィデアホールディングス、連結子会社2社を株式交換により完全子会社化 グループ総合力の強化へ”. M&A Times. (2016年5月11日) . 2016-6-25閲覧.
- ↑ “フィデアHD傘下の荘内銀・北都銀、東北銀と提携発表”. 日本経済新聞. (2018年2月7日) . 2018-7-4閲覧.