ファザーリ

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ムハンマド・アル・ファザーリ(Abu abdallah Muhammad ibn Ibrahim al-Fazari、没年は796年か806年)は8世紀ペルシャ(現イラン)の哲学者数学者天文学者。父親のイブラヒム・アル・ファザーリIbrahim al-Fazari:777年没)もまた天文学者、数学者である。

人物

アッバース朝時代のバグダードで活躍した。7世紀のインドブラーマグプタの数学書、天文書『ブラーマ・スプタ・シッダーンタ』をヤークブ・イブン・タリクYaʿqūb ibn Ṭāriq)とともにアラビア語に翻訳し、この文献は『シンドヒンド』(Sindhind)と呼ばれた。インドの数学、天文学の成果がイスラーム世界にもたらされるきっかけとなり、この成果は天文表として普及することになる。

なお、イスラーム世界で天文観測器具のアストロラーベを最初につくったとされるのはアル・ファザーリ親子のどちらかであるとされている。

参考文献