ヒューゴ・ボス
ヒューゴ・ボス(HUGO BOSS)はドイツのファッションデザイナー、および紳士服の高級ファッションブランドである。
Contents
概要
創業
1923年にフーゴ・フェルディナント・ボス(de:Hugo Ferdinand Boss)がドイツのメッツィンゲンに設立。設立当初はレインコートやオーバーオールといった作業着ブランドであった。
ナチスとのかかわり
1933年より国家社会主義ドイツ労働者党(NSDAP)の親衛隊や突撃隊、ヒトラー・ユーゲントの有名な黒や茶の制服の製造を手がけた[1][2]。
戦後
戦争が終わり不況が続くが1953年に発表した男性用のスーツが人気を呼び、スーツのブランドとして定着していった。1980年代に入ると、香水や靴、ボディウェアなどの製品にも着手。1996年にはレディースウェアも発表する。現在はイタリアのヴァレンティーノグループの傘下にある。
1992年に発売されたサントリーの「BOSSコーヒー」がそっくりのロゴを使用したため、「BOSSコーヒー」のノベルティグッズの一つである「ボスジャン」を巡って争いとなり、商標権侵害を理由に同社がサントリーを訴えたこともあるが、その後サントリー側がロゴの使用時に条件を付けることを了承したため和解した。
モータースポーツ
モータースポーツとの係わりが深いことでも有名で、1982年からF1のマクラーレンチームのスポンサーとしてドライバーやチームスタッフ用のスーツ・ユニフォームなどを供給し続けていた。なおマクラーレンとの契約は2014年で終了し、2015年からは新たにメルセデスとパートナーシップを組んだが[3]、2017年限りでF1からは撤退し、フォーミュラEの2017 - 2018シーズンよりオフィシャルアパレルパートナーとなる方針を発表した[4]。
オーナー
1980年代後半のバブル景気時には、日本の丸晶興産(レイトンハウスの親会社)が同社を買収したが、丸晶興産の経営難に伴いイタリアのマルゾット家に売却している[5]。マルゾット家は2007年に、ヒューゴボスの株式およそ51%を所有していたヴァレンティーノをペルミラ・アドバイザーズ傘下のレッド・アンド・ブラック・ラックスに売却したが、同社は2015年にヒューゴ・ボスの株式を市場で売却した[6]。
参照
- ↑ “Hugo Boss Acknowledges Link to Nazi Regime”. The New York Times. (1997年8月15日) . 2008閲覧.
- ↑ White, Constance C. R. "Patterns: Dealing with Hugo Boss's Nazi tie." The New York Times 19 August 1997: A20.
- ↑ ヒューゴ ボスとメルセデスAMGペトロナス、パートナーシップを締結 - 共同通信PRワイヤー・2014年10月3日
- ↑ ヒューゴボス、30年以上のF1スポンサー活動を打ち切り、フォーミュラEにスイッチ - オートスポーツ・2017年11月15日
- ↑ (3/22) 「ヴァレンティノ」が別会社 - fashion bible
- ↑ “レッド・アンド・ブラック・ラックス社、同社が保有するヒューゴ ボスAGの株式の売却を予定”. PR Wires. (2015年3月9日)
外部リンク
- HUGO BOSS オンラインストア(英語)
- コーポレートサイト(英語)(ドイツ語)