パレスチナ国

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パレスチナ国
دولة فلسطين
国の標語:不明
公用語 アラビア語
首都 東エルサレム
ラマッラー(事実上)
最大の都市 ガザ

面積

総計 6,020km2164位
水面積率 3.5%

人口

総計(2015年 4,451,014人(127位[1]
人口密度 739.3人/km2
GDP(自国通貨表示)

合計(xxxx年 xxx,xxx新シェケル
GDP (MER)

合計(2014年 98.28億ドル(N/A位[2]
GDP (PPP)

合計(2014年212.2億ドル(143位[2]
1人あたり 4,553ドル
独立宣言

独立宣言1988年11月15日
国連総会オブザーバー2012年11月29日
パレスチナ問題未解決[3]
通貨 新シェケル (ILS) など[4]
時間帯 UTC +2(DST:+3)
ISO 3166-1 PS / PSE
ccTLD .ps
国際電話番号 970

  1. イスラエル人および東エルサレムを含まない
  2. 2.0 2.1 CIA World Factbook/West Bank (+Gaza)
  3. パレスチナを巡る諸問題は未解決のため、「パレスチナ国」を完全な主権国家と呼ぶかは議論がある。
  4. 1994年パリ議定書第4条によると、パレスチナは複数の通貨を採用できるようになっている。新シェケルに加えヨルダン川西岸地区ではヨルダン・ディナール、ガザ地区ではエジプト・ポンドが主に使用される。

パレスチナ国(パレスチナこく、アラビア語: دولة فلسطين‎, Dawlat Filasṭīn英語: State of Palestine)は、地中海の東部のパレスチナにある主権国家である。国際連合(UN)には未加盟であるが、2016年8月時点で136の国連加盟国が国家として承認している。領土はヨルダン川西岸地区およびガザ地区から成り、東エルサレムを首都として定めている[1]

ただし「国土」の一部であるヨルダン川西岸地区の6割に当たる地域(2001年時点)と東エルサレムはイスラエルに占領されており、首都機能はラマッラーが担っている。

歴史

1988年11月15日にパレスチナの独立宣言を発表し、パレスチナ国を国号として定めた。1993年にパレスチナ自治政府が発足して、長らくイスラエルの支配にあったパレスチナにパレスチナ人による自治が始まった。2012年11月に国際連合総会オブザーバーとして承認された。

政治

参照: パレスチナ自治政府

地方行政区画

パレスチナ国はヨルダン川西岸地区ガザ地区から成る。ガザ地区の面積は365km²での全体の6%程度しかない。しかし人口は全体の38%を占める。一方のヨルダン川西岸地区はパレスチナ自治政府の様々な機関が置かれており、首都がある。なお西岸地区の総面積は5,660km²だが、パレスチナ政府が行政権など全てを握っているA地区はうち18%の約1,018km²で、イスラエル軍が警察権を握っているが行政権はまだパレスチナ政府にあるB地区は21%の約1,188km²であり、イスラエル軍が行政権など全てを握っているC地区は61%で約3,452km²という区分けがされている。なお、西岸地区のイスラエル軍管轄地域はユダヤ・サマリア地区と言われている。

パレスチナ政府は主張する「国土」に16の県(ガザ地区に5、ヨルダン川西岸地区に11)を設置している。ただしイスラエルの実効支配下を含んでいるため、ヨルダン川西岸地区の県の多くの地域が統治下にはない。

国際関係

ファイル:Palestine recognition only.svg
パレスチナを国家承認している国

2016年3月の時点で、国際連合加盟国(193ヶ国)中、136ヶ国が国家承認している[2]常任理事国ではロシアと中国が承認してる他、南米ではコロンビア以外、アフリカではカメルーンとエリトリア以外のすべての国が承認している。アジアでは日本、韓国、中華民国、シンガポール、ミャンマー以外の全ての国が承認している。

対して承認していない国連加盟国は57ヵ国と少数派である。当事国でもあるイスラエル、そして安保理常任理事国であるアメリカ合衆国イギリスフランスの3か国に日本カナダドイツイタリアを加えたG7諸国はすべて承認しておらず、旧西側諸国は2011年に承認したアイスランドを除いてすべて承認していない。NATO加盟国でみると、トルコアイスランドの他に旧東側諸国(チェコスロバキアポーランドハンガリールーマニアブルガリアアルバニア)が東側陣営時代の1988年、モンテネグロがNATO非加盟時の2006年に承認しているだけでそれ以外はすべて承認していない。EU加盟国は2014年に承認したスウェーデン以外は非承認である。

ただし、2012年のパレスチナ国のオブザーバー格上げ決議(総会決議67/19)では非承認国家でも賛成した国もある。例えば日本は「将来の承認を予定した自治区」としてパレスチナ国を扱っており、経済支援や議員外交などを行っている(詳細は日本が承認していない国一覧)


国家承認している国

国連加盟国

この承認国の中で唯一、チェコのみが2012年のオブザーバー格上げ決議で反対している。一覧は承認順に並んでいる。

  1. アルジェリアの旗 アルジェリア
  2. バーレーンの旗 バーレーン
  3. イラクの旗 イラク
  4. クウェートの旗 クウェート
  5.  リビア
  6. マレーシアの旗 マレーシア
  7. テンプレート:MTN
  8. モロッコの旗 モロッコ
  9. ソマリアの旗 ソマリア
  10. チュニジアの旗 チュニジア
  11. トルコの旗 トルコ
  12. イエメンの旗 イエメン
  13. アフガニスタンの旗 アフガニスタン
  14. バングラデシュの旗 バングラデシュ
  15.  キューバ
  16.  インドネシア
  17. ヨルダンの旗 ヨルダン
  18. マダガスカルの旗 マダガスカル
  19. マルタの旗 マルタ
  20. ニカラグアの旗 ニカラグア
  21.  パキスタン
  22. カタールの旗 カタール
  23. サウジアラビアの旗 サウジアラビア
  24. アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦
  25. セルビアの旗 セルビア
  26. テンプレート:ZAM
  27. アルバニアの旗 アルバニア
  28. ブルネイの旗 ブルネイ
  29. ジブチの旗 ジブチ
  30. テンプレート:MRI
  31. スーダンの旗 スーダン
  32. キプロスの旗 キプロス
  33.  チェコ●◎
  34. スロバキアの旗 スロバキア●◎
  35.  エジプト
  36. テンプレート:GAM
  37. インドの旗 インド
  38. ナイジェリアの旗 ナイジェリア
  39. ロシアの旗 ロシア
  40. テンプレート:SEY
  41. スリランカの旗 スリランカ
  42.  ベラルーシ
  43. テンプレート:GUI
  44. ナミビアの旗 ナミビア
  45.  ウクライナ
  46.  ベトナム
  47. 中華人民共和国の旗 中国
  48. ブルキナファソの旗 ブルキナファソ
  49. コモロの旗 コモロ
  50. ギニアビサウの旗 ギニアビサウ
  51. マリ共和国の旗 マリ
  52. カンボジアの旗 カンボジア
  53. モンゴルの旗 モンゴル
  54. セネガルの旗 セネガル
  55.  ハンガリー●◎
  56. テンプレート:CPV
  57. 朝鮮民主主義人民共和国の旗 北朝鮮
  58. ニジェールの旗 ニジェール
  59.  ルーマニア●◎
  60. タンザニアの旗 タンザニア
  61.  ブルガリア●◎
  62. モルディブの旗 モルディブ
  63.  ガーナ
  64. トーゴの旗 トーゴ
  65. ジンバブエの旗 ジンバブエ
  66. テンプレート:CHA
  67. ラオスの旗 ラオス
  68. シエラレオネの旗 シエラレオネ
  69. ウガンダの旗 ウガンダ
  70. テンプレート:COG
  71. テンプレート:ANG
  72. モザンビークの旗 モザンビーク
  73. サントメ・プリンシペの旗 サントメ・プリンシペ
  74.  コンゴ民主共和国
  75. ガボンの旗 ガボン
  76.  オマーン
  77. ポーランドの旗 ポーランド●◎
  78. テンプレート:BOT
  79. ネパールの旗 ネパール
  80. ブルンジの旗 ブルンジ
  81. テンプレート:CAF
  82.  ブータン
  83. ルワンダの旗 ルワンダ
  84. エチオピアの旗 エチオピア
  85. イランの旗 イラン
  86. ベナンの旗 ベナン
  87. テンプレート:EQG
  88.  ケニア
  89. バヌアツの旗 バヌアツ
  90. フィリピンの旗 フィリピン
  91. テンプレート:SWZ
  92.  カザフスタン
  93. アゼルバイジャンの旗 アゼルバイジャン
  94. トルクメニスタンの旗 トルクメニスタン
  95. ジョージア (国)の旗 ジョージア
  96. ボスニア・ヘルツェゴビナの旗 ボスニア・ヘルツェゴビナ
  97. タジキスタンの旗 タジキスタン
  98.  ウズベキスタン
  99. パプアニューギニアの旗 パプアニューギニア
  100.  南アフリカ共和国
  101. キルギスの旗 キルギス
  102. テンプレート:MAW
  103. 東ティモールの旗 東ティモール
  104. テンプレート:PAR
  105. モンテネグロの旗 モンテネグロ
  106. テンプレート:CRC
  107. レバノンの旗 レバノン
  108. コートジボワールの旗 コートジボワール
  109. ベネズエラの旗 ベネズエラ
  110. ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
  111. ブラジルの旗 ブラジル
  112. アルゼンチンの旗 アルゼンチン
  113.  ボリビア
  114. エクアドルの旗 エクアドル
  115.  チリ
  116. ガイアナの旗 ガイアナ
  117. ペルーの旗 ペルー
  118. スリナムの旗 スリナム
  119. テンプレート:URU
  120. テンプレート:LES
  121. シリアの旗 シリア
  122. テンプレート:LBR
  123. エルサルバドルの旗 エルサルバドル
  124. テンプレート:HON
  125. テンプレート:VIN
  126. ベリーズの旗 ベリーズ
  127. テンプレート:DMA
  128. 南スーダンの旗 南スーダン
  129. テンプレート:ATG
  130. テンプレート:GRN
  131. テンプレート:ICE
  132. タイ王国の旗 タイ
  133. テンプレート:GUA
  134. ハイチの旗 ハイチ
  135.  スウェーデン
  136. テンプレート:LCA
  • G7
  • NATO加盟国
  • EU加盟国

国連未加盟国

国家を承認していない国

国連加盟国

  • G7
  • NATO加盟国
  • EU加盟国

国連未加盟国

  1. 欧州連合の旗 欧州連合

軍事・治安

1995年の自治合意後にパレスチナ警察が設置されたが、2000年のイスラエルとの軍事衝突により壊滅的な打撃を受けた。2005年にファタハ出身で大統領に就任したマフムード・アッバースは国内の治安機関を内務庁、保安隊English版、総合諜報局の3機関に統合した。一方で2007年に成立したガザ政府では別に治安部隊が設置された。2017年10月、ガザ政府を率いるハマースは保有する行政権限をパレスチナ国政府に委譲することで合意した[3]

関連項目

脚注

外部リンク