バレエ
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ルネサンス期の西ヨーロッパに起源する芸術舞踊の総称。名称はイタリア語の動詞 ballare (踊る) に由来する。ダンスが舞踊全般をさすのに対し,今日のバレエは観客を対象とする劇場芸術の一形式で,音楽・演劇・美術・衣装・照明などの要素を統合し,踊り手の動きを通して,舞踊作家である振付師が創作する総合舞台芸術である。脚と腕の各5つの基本ポジションと舞台上の8つの方向を基礎に組立てられた科学的幾何学的な技法に基づくもので,この種の定型技法に拘束されない芸術舞踊はモダン・ダンスと呼んでバレエと明白に区別するのが普通である。また,パ・ド・ドゥ形式や,独立したマイムの場などを使うか否かで,クラシック・バレエとモダン・バレエの相違が端的に生れる。技法の基礎には,アン・ドゥオールといって,腰 (骨盤) を外側に開くことによって脚を 180度外開きにする姿勢を特徴とし,これにパと呼ばれるステップの4つの基本的運動と,体の方向や手の位置とを組合せ,複雑な動きや踊りを美的に造形する。
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