バハマ
- バハマ国
- Commonwealth of The Bahamas
- 国の標語:Forward, Upward, Onward, Together
(英語: 前へ、上へ、先へ、共に)
公用語 | 英語 |
---|---|
首都 | ナッソー |
最大の都市 | ナッソー |
独立 - 日付 | イギリスより 1973年7月10日 |
通貨 | バハマ・ドル (BSD) |
時間帯 | UTC -5(DST:-4) |
ISO 3166-1 | BS / BHS |
ccTLD | .bs |
国際電話番号 | 1-242 |
バハマ国(バハマこく)、通称バハマは、西インド諸島のバハマ諸島を領有する国家。 英語圏に属し、イギリス連邦の加盟国であると同時に英連邦王国の一国たる立憲君主制国家である。 島国であり、海を隔てて北西にアメリカ合衆国のフロリダ半島が、南西にキューバが、南東にハイチが存在する。 首都はニュー・プロビデンス島のナッソー。 バハマ文書が注目を浴びている。 2010年5月3日の人口は35万1461人[2]。
Contents
国名
正式名称は Commonwealth of The Bahamas (英語: コムンウェルス・オブ・ザ・バハーマズ)、通称は The Bahamas [bəˈhɑːməz]。
日本語の表記はバハマ国、通称はバハマ。
バハマは、スペイン語の Baja mar (バハマール。水位の下がった海、引き潮)から転じたという説が有力。また、英語の Commonwealth は多義語であるが、バハマの国名の場合は、「イギリス連邦を構成する国」という意味合いで使われており、共和国や連邦といった意味はもたない。
歴史
先住民のアラワク族が定住していた土地に、1492年10月12日、イタリア人クリストファー・コロンブスが到達。 上陸した島がサン・サルバドル島(サマナ島と言う島だと言う説もある)と名づけられた。これがコロンブスによる新大陸の発見となる。
コロンブスの開いたスペインからバハマのルートを通って、多くのヨーロッパ人がやって来ると、島に居た先住民のインディオは強制労働やヨーロッパ人が持ち込んだ疫病などで死に絶えてしまった。16世紀には絶滅してしまったインディオの代わりにアフリカから初めて、奴隷として多くの黒人がバハマ諸島に連れて来られた。
- 1647年にイギリスが植民地化を開始する。
- 1718年にイギリスは、「黒髭」と呼ばれたエドワード・ティーチ (Edward Teach) をはじめとする海賊たちの拠点だったバハマに対し、ウッズ・ロジャーズ (Woodes Rogers) を初代総督(Royal Governor of the Bahamas) に任じ掃討を命じた。
- 1783年、ヴェルサイユ条約において正式にイギリス領と認められる。
- 1776年に、アメリカ独立戦争から逃れようとしたイギリス王党派が、多くの黒人奴隷を引き連れて移り住む。
- 1782年から83年にかけて、スペインに占領される。しかし、領有権を取り戻したイギリスは、その年に奴隷を解放。
- 1920年から1933年までは、アメリカで禁酒法が制定され、これにより、バハマは酒などの密輸の一大中心地となった。
- 1940年から1945年まで、ウィンザー公(元イギリス国王エドワード8世)がバハマ総督を務める。
- 1945年以後、反植民地運動が起こった。
- 1964年1月7日、自治権獲得。
- 1969年、"Commonwealth of the Bahama Islands" に改称。
- 1973年7月10日、独立。国名を "Commonwealth of The Bahamas" とする。英連邦王国の一国として独立した。
- 1976年に商船用に便宜置籍国の国旗を設置。
- 1983年、バハマ政府が関与した麻薬密輸のスキャンダルが発覚。
- 1981-1986年、バンク・リューのバハマ支店をドレクセル・バーナム・ランバートのデニス・レヴィーンがインサイダー取引に利用。
- 1987年、総選挙でも麻薬密売に関するスキャンダルを乗り越え与党が大勝した。
- 1992年、長期にわたった進歩自由党のリンデン・ピンドリング政権はヒューバート・イングラハム政権にかわった。
政治
イギリスの女王を君主とし、総督をその代理人とする、立憲君主制。
議会は、両院制(二院制)。民選議員で構成される下院(38議席)と、首相と野党党首の推薦により総督が任命する議員で構成される上院(16議席)から成る。両院とも任期は5年[3]。2012年5月の総選挙による下院の議席配分は、進歩自由党 (PLP) が29議席、自由国民運動 (FNM) が9議席で、与野党が逆転した。
首相は、与党の党首が総督によって任命される、議院内閣制である。
軍事
王立バハマ国防軍(Royal Bahamas Defence Force:RBDF)がある。軍は海軍(実質的には沿岸警備隊)のみで編成されており、2007年現在現役兵約860人が所属し、志願制を採用している[4]。経済水域の警備や捜索救難の他に、麻薬密輸対策やキューバ難民の監視も重要な任務となっている。
また、ガイアナ沿岸警備隊がニュープロビデンス島内に基地を設けている。
地方行政区分
31の県 (district) に分かれる。
地理
バハマ諸島は約700の島々と2,400の岩礁からなるほぼサンゴ礁の群島である。うち、30の島々に人が住む。ニュー・プロビデンス島にはバハマの首都ナッソーがある。
バハマ諸島の主な島々
経済
観光業とタックス・ヘイヴンなどの金融業が経済の中心である。首都ナッソーを始めカジノに興ずる観光客も多い。2016年9月にはバハマ文書の公開によってバハマにペーパーカンパニーを設立していた企業や個人名が公開され、注目を集めた。 旧イギリス領であることから、日本と同様、車は左側通行であるが、地理的にアメリカ合衆国からの輸入車が多く、左ハンドル車が多く見かけられる。
国民
人種構成は、アフリカ系黒人が 85%、白人が 12%、アジアやラテンアメリカ系人が 3%。
宗教は、バプティスト 32%、英国国教会 20%、ローマ・カトリック教会 19%、メソジスト教 6%、チャーチ・オブ・ゴッド 6%、他のプロテスタント 12%、その他が2%、無宗教または不明が3%。
使用言語は、公用語となっている英語の他に、クレオール語がハイチからの移民者の間では使われている。
文化
音楽
- カリプソ(トリニダード・トバゴ発祥)
- グームベイ(太鼓の名前でもある)
- ジャンカヌー
- ソカ(トリニダード・トバゴ発祥)
- レークン・スクラップ
著名なアーティスト
祝祭日
日付 | 日本語表記 | 現地語表記 | 備考 |
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1月1日 | 元日 | New Year's Day | |
移動祝祭日 | 聖金曜日 | Good Friday | |
移動祝祭日 | 復活祭 | Easter Sunday | |
移動祝祭日 | イースターマンデー | Easter Monday | |
移動祝祭日 | 聖霊降臨祭 | Whit Sunday | |
6月第1金曜日 | 労働者の日 | Labour Day | |
7月10日 | 独立記念日 | Independence Day | |
8月第1月曜日 | 解放記念日 | Emancipation Day | |
10月12日 | バハマ発見記念日 | Discovery Day | |
12月25日 | クリスマス | Christmas Day | |
12月26日 | ボクシング・デー | Boxing Day |
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
- 政府
- バハマ国政府 (英語)
- 日本政府
- 日本外務省 - バハマ (日本語)
- 在ジャマイカ日本国大使館 - 在バハマ大使館を兼轄 (日本語)
- 観光