ニューギニア島
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ニューギニア島(ニューギニアとう、英語: New Guinea、インドネシア語: Nugini)
南西太平洋,マレー諸島の東端,オーストラリアの北方にある世界第2位の面積の島。インドネシアではイリアン島 Irianと呼ばれる。北は太平洋,東はビスマーク海とソロモン海,南はサンゴ海とトレス海峡,南西はアラフラ海に囲まれる。氷河のある高山から海岸部の熱帯雨林や低湿地帯まで,その地形は険しく多様である。最高峰はジャヤ山(4884m)。住民はおもにパプア諸族であるが,形質,言語,文化,域外文明との接触度などにおいてきわめて多様であり,中央高地には石器時代に近い生活を送る住民もいる。沿岸部はオーストロネシア語族が多く,そのほかポリネシア人,中国人,ヨーロッパ人も居住する。住民の多くは自作農で,低地ではヤムイモ,タロイモ,サゴデンプン(サゴヤシ),バナナが,高地ではサツマイモが主食。世界有数の銅と金の産地で,石油,天然ガスも産出する。東経141°を境に西部はインドネシアのパプア州とパプアバラット州,東部はパプアニューギニアに属している。西部は 1828年にオランダが領有,1949年インドネシアが独立し領有権を主張,1969年まで帰属が争われた(西イリアン問題)。東部は 1884年に南部をイギリスが,北部をドイツが領有。のち両地域をオーストラリアが一体統治し,1975年パプアニューギニアとして独立,イギリス連邦に加入した。面積 82万1400km2。