ニセコ積丹小樽海岸国定公園

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ニセコ積丹小樽海岸国定公園(ニセコしゃこたんおたるかいがんこくていこうえん)は、北海道にある国定公園。北海道内唯一となる海域公園に指定されている地区(積丹半島、小樽海岸)がある[1]

地域

ニセコ積丹小樽海岸国定公園ニセコ地区

ニセコ積丹小樽海岸国定公園積丹・小樽海岸地区

  • 積丹・小樽海岸地区
    • 積丹半島からオタモイ、忍路、赤岩の海食崖やローソク岩などの奇岩積丹岬神威岬、ビヤノ岬、小樽海岸周辺の海中景観(海中公園)からなる地域[4]。積丹半島と神威岬は北海道遺産に選定されている[5]。海域公園は2つの地区に分かれており、積丹半島海域公園地区は積丹半島から日本海に突出したビヤノ岬、積丹岬、神威岬の各周辺海域に位置している[4]。この海域は緯度が高いにもかかわらず対馬海流の影響を受けるため、温帯性の生物相と亜寒帯性の生物相が混在する海中景観になっている[4]。小樽海岸海域公園地区はオタモイで断層によって分けられ、これより西側では海食崖が著しく発達している[4]

自然

ニセコ連峰の山腹ではカンバ類、イタヤカエデミズナラなどの広葉樹が多く、部分的にエゾマツトドマツが混成している[2]。中腹の大半はダケカンバの純林地帯であり、地表はチシマザサに覆われている[2]。山頂部付近になると各種の高山植物を見ることができる[2]。大谷地付近のフサスギナは日本国内ではここだけに植物群落がある[2]。積丹・小樽海岸地区の断崖は殆ど裸地となっており、緩傾斜の部分はイタヤカエデを中心としてカンバ類、ミズナラ、カシワエゾニワトコなどの広葉樹林が多く、一部にササ類を主体とした草原がある[4]。海浜にはハマナスハマエンドウエゾノハマアザハマハコベコハマギクエゾスカシユリなどがあり、オショロソウの名で知られるバシクルモン(ラフマ)がある[4]

景勝地

ニセコ地区

積丹・小樽海岸地区

集団施設地区

国定公園集団施設地区[7]
地区名 面積 所在地 利用者数(人)
祝津 21.6ha 北海道小樽市 474,000[8]
湯本温泉 214.4ha 北海道磯谷郡蘭越町 242,000[8]

脚注

  1. 国定公園内海域公園地区 (PDF)”. 環境省. . 2016閲覧.
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 管理指針, p. 1.
  3. 支笏洞爺国立公園”. 環境省. . 2016閲覧.
  4. 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 管理指針, pp. 15-16.
  5. 積丹半島と神威岬”. 北海道遺産協議会. . 2016閲覧.
  6. 神威岬”. 北海道ファンマガジン (2009年5月14日). . 2016閲覧.
  7. 国定公園集団施設地区 (PDF)”. 環境省 (2016年). . 2016閲覧.
  8. 8.0 8.1 国定公園集団施設地区等利用者数 (PDF)”. 環境省. . 2016閲覧.

参考資料

関連項目

外部リンク