ナシゴレン
ナシゴレン(インドネシア語、マレーシア語:nasi goreng)は、インドネシアおよびマレーシアの焼き飯料理である。
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概要
インドネシア語、マレー語で、nasiは「飯」、gorengは「揚げる」の意味である。実際には炒めて作るが英語の「fried rice」と同じ用法といえる。
現地では代表的な料理であり、具や調味料を変えたさまざまなバリエーションのものが作られる。見た目は日本で見るチャーハンとあまり変わらないこともあるが、主な特徴は、サンバル、ケチャップマニス、トラシもしくはブラチャン[1]など現地特有の調味料を使うこと、ニンニクや唐辛子(サンバルに入っているものも含む)を使うことなどが挙げられる。動物性の食材としては鶏肉、牛肉、エビなどが使われることが多いが、豚肉に関してはムスリムの多い両国では、ヒンドゥー教徒が多いインドネシアのバリ島などを除きあまり使われることはない。
つけあわせ
皿に盛るときにたいてい、多めの油で片面焼きした目玉焼き、クルプック(エビ味などの揚げせんべい)、生のキュウリとトマトが添えられる。また別の小皿もしくは同じ皿に、好みで味を調整するための少量のサンバルが用意される。ただし現地の露店(ワルンなど)の場合目玉焼きなどは付かず、これらが付いたものは「nasi goreng istimewa」や「nasi goreng special」(特別ナシゴレン)として区別されることが多い。逆にホテルのレストランなどでは、サテまで付いてくることがある。
日本でのナシゴレン
日本では、ナシゴレンの名が一般的に知られていない時代は「インドネシア風チャーハン」、「インドネシア風フライドライス」などと呼ばれていた。1990年代後半にファミリーマートが「アジアごはん」シリーズとして大々的に発売したのを機に知名度が高まった。最近は調合済みの「ナシゴレンの素」が販売されており、一般家庭でも手軽に楽しめるようになっている。
レシピ例
材料(2人分)
- ニンニク - 1かけ
- エシャロット - 2個 (現地で使われるバワン・メラ(bawang merah)は小型の赤タマネギのような形状)
- 生唐辛子 - 1本(半分は細切り、残りの半分はサンバル用)
- トラシ - ごく少量
- 牛肉または鶏肉 - 30g
- むきエビ - 6匹 又は ブラックタイガー - 2匹
- キャベツ - 40g
- 飯 - 茶碗4杯分程度 (固めに炊いたものを推奨。現地で使われるのはジャバニカ米かインディカ米)
- ケチャップマニス - 大さじ2杯くらい
- パーム油もしくはサラダ油 - 大さじ3杯くらい
- 食塩・コショウ - 適量
- 鶏卵 - 2個
- 生野菜(きゅうり、トマト)等- 適量(つけ合わせ)
- クルプック(えびせん)- 適量(つけ合わせ)
市販のナシゴレンの素を使っても良い。
調理方法
- (石の)すり鉢でニンニク、シャロット、生唐辛子、食塩、予め油で炒めたトラシを潰してサンバルを作る(すり鉢が無ければ刻んでも可)
- フライパンに油を引き、牛肉か鶏肉を香りが良くなるまで炒める
- 細切りにした生唐辛子と2センチメートル角に切ったキャベツを加える
- サンバルを加える
- エビを加える
- 飯を加えてさらに炒める
- 食塩、コショウ、ケチャップマニスで味付けする
- 皿に盛った後目玉焼きを乗せ、キュウリやトマトなどの生野菜、揚げたクルプック(えびせん)を添える。また同じ皿にサテを盛り合わせることもある。
- 好みによりサンバル、もしくは市販のサンバルソースを加えて食べる