ドイツ取引所
ドイツ取引所(ドイツ語: Deutsche Börse AG)は、フランクフルト証券取引所の運営および関連する金融サービスの提供を行う企業。企業としての正式名称はDeutsche Börse AG(ドイツ取引所株式会社)であるが、通称としてDeutsche Börse Group、Gruppe Deutsche Börse(ドイツ取引所グループ)の呼称を用いている。フランクフルト証券取引所およびロンドン証券取引所上場企業(FWB: DB1、LSE: 0H3T)。
ドイツ国内には、フランクフルト、ハンブルク、ミュンヘン、デュッセルドルフ、ハノーファー、シュトゥットガルト、ベルリン(2つ)の各都市に合計8つの証券取引所があり、運営は各証券取引所により独立して行われてきた。このうち最大の規模を持つフランクフルト証券取引所の運営は、長くFrankfurter Wertpapierbörse AG(Wertpapierbörseは「証券取引所」の意)によって行われてきたが、1992年12月、同社はDeutsche Börse AGへと社名を変更した[1]。社名変更後もフランクフルト以外の証券取引所の運営とは関係がない。グループ企業を含めた従業員数は5,200人以上[2]。2001年、自ら株式を上場し、2002年にドイツ株価指数(DAX)の構成銘柄となった[3]。
ドイツ取引所は1990年代以降、企業買収や子会社の設立により、金融サービス企業としての強化を行っている[4]。1997年にクセトラの稼働を開始、1998年にEUREXを設立、2002年にルクセンブルクを本拠とするクリアストリームの買収を完了、2015年にSTOXXを完全子会社化した[3]。
2000年代以降、ロンドン証券取引所[5]やNYSEユーロネクスト[6]との経営統合が検討されてきたが、実現していない。2016年にロンドン証券取引所グループとの経営統合交渉が報道されたが[7]、2017年欧州連合が承認せず阻止された[8]。
脚注
- ↑ “Company history” (英語). ドイツ取引所. . 2016閲覧.
- ↑ “Deutsche Börse Group” (英語). ドイツ取引所. . 2016閲覧.
- ↑ 3.0 3.1 “From trading floor to electronic marketplace (PDF)” (英語). ドイツ取引所 (2016年4月). . 2016閲覧.
- ↑ “Company structure” (英語). ドイツ取引所. . 2016閲覧.
- ↑ “London Stock Exchange's tumultuous history of bids” (英語). デイリー・テレグラフ (2011年9月2日). . 2016閲覧.
- ↑ “NYSE Euronext merger with Deutsche Boerse blocked by EU” (英語). 英国放送協会 (2012年2月1日). . 2016閲覧.
- ↑ “ロンドン証取とドイツ取引所が合併、評価額300億ドル”. ウォール・ストリート・ジャーナル (2016年3月16日). . 2016閲覧.
- ↑ “EU:ドイツ取引所のロンドン証取買収阻止-事実上の独占で競争阻害”. ブルームバーグ (2017年3月29日). . 2017閲覧.
外部リンク
- Deutsche Börse Group(英語)(ドイツ語)