トゥピ語族
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トゥピ語族 | |
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話される地域: | ブラジル, ボリビア, パラグアイ, ウルグアイ, アルゼンチン北東部 |
言語系統: | en:Je–Tupi–Carib? トゥピ語族 |
下位言語: | |
ISO 639-2・639-5: | tup |
トゥピ・グアラニー語が話される地域
その他のトゥピ語が話される地域
西暦1500年の語族の分布域(推定)
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トゥピ語族とは、南アメリカ大陸で用いられる70ほどの言語からなる語族である。これに属する言語のなかでは、トゥピ語とグアラニー語がよく知られている。
概要
ポルトガル人がブラジルに到達した際、延々と続く新大陸の海岸をどこまで進んでも、各地の住民が似たような言語を話していることに気が付いた。それを利用したのがイエズス会の宣教師である。彼らは互いに似通った言葉から共通語を作り出し、リンガ・ジェラール(一般言語)と名づけた。なおリンガ・ジェラールは、19世紀になるまで当地で話されている。トゥピ語族のうちよく名が知られ、また広く話されていた言語はトゥピ語である。この娘言語は今でもリオネグロ地方を中心に先住民によって用いられ、ニェエンガトゥ語(Nheengatu、「いい言葉」の意)として通用する。しかしながら、トゥピ語族に含まれる言語はこれだけではない。
近隣のスペイン植民地にあってはグアラニー語など、トゥピ語と関連の深いトゥピ語族の言語が似たような歴史を辿ってきた。トゥピ語もポルトガル語に抗ってよく残ってきたものの、しかしグアラニー語はそれ以上の成功を収めた。スペイン語に立ち向かい、今では700万人の話者を抱えてパラグアイとボリビアの公用語のひとつに指定されている。
トゥピ語族にはこれらの他に、話者数の少ない数言語を抱えている。これらの言語には形態論的に不規則なところがあり、こうした不規則性がジェー語族やカリブ語族の言語にも存在することから、ブラジルの言語学者であるヒベイルはこれらがジェー・トゥピ・カリブ大語族を構成しているのではないかとしている。
分類
- トゥピ・グアラニー語族(50言語) … †トゥピナンバ語、ニェエンガトゥ語、グアラニー語など
- アリケム語(2言語) … †アリケム語、カリティアナ語
- アウェティ語
- マウェ語
- モンデ語群(6言語) … カノエ語など
- ムンドゥルク語群(2言語)
- プルボラ語
- ラマラマ語群(2言語)
- トゥパリ語群(4言語)
- ユルナ語群(2言語) … ユルナ語、シパヤ語
関連項目