データベース
データベース(英: database, DB)とは、検索や蓄積が容易にできるよう整理された情報の集まり。 通常はコンピュータによって実現されたものを指すが、紙の住所録などをデータベースと呼ぶ場合もある。コンピュータを使用したデータベース・システムでは、データベース管理用のソフトウェアであるデータベース管理システムを使用する場合も多い。
データベースの実例
実際のデータベースの例として、次のようなものが挙げられる。
- など
データモデル
データモデルとは、データベースに格納するデータをどのように配置するかを論理的・物理的な側面から規定するものである。
データモデルの例は以下に示す通りである。
- 階層型データモデル(ハイアラキカル・データモデル)
- ネットワーク型データモデル
- リレーショナルデータモデル (関係モデル、関係データベース)
- オブジェクトデータモデル (オブジェクト指向、オブジェクトデータベース)
- カード型データモデル
1960年代から70年代にかけては階層型データモデルやネットワーク型データモデルが主流であったが、リレーショナルデータモデルがエドガー・F・コッドによって考案されてからは、それがもっとも広く普及している。
リレーショナルデータモデル
IBMのエドガー・F・コッドによって考案された[2]現在もっとも広く用いられているデータモデルである。数学の集合論に基づき、複数の関係(リレーション)を基本的なデータ型とする。格納されたデータを獲得するための問い合わせは関係代数ないし関係論理の演算によって行う。
リレーショナルデータモデルに関する詳細は関係モデルと関係データベースを参照されたい。
ファイルシステムとデータベース管理システム
コンピュータ上のファイルシステムでは、ファイル名やフォルダ名(ディレクトリ)をキーにして検索する機能が備わっているが、それ自体にファイル内部のデータを統一的手法で操作する機能はない。したがって、ファイルシステムを用いてデータを管理する場合、アプリケーションソフトウェア側がデータの操作を担う必要がある。しかし、データベース管理システムはデータの操作を自ら行うため、応用プログラム側はデータの物理的格納状態を知る必要がない。また、データの物理的格納状態に変更があった場合にも応用プログラム側の処理に影響が及ばないことを保障することがデータベース管理システムの前提条件となっている(プログラムとデータの独立性)。
著作権
日本の著作権法におけるデータベースは次の通り定義される。
「論文、数値、図形その他の情報の集合物であつて、それらの情報を電子計算機を用いて検索することができるように体系的に構成したもの」(第二条の十の三)
その著作物としての権利は次の通り定められている。
「データベースで情報の選択又は体系的な構成によって創作性を有するものは、著作物として保護されている」(第十二条の二)
参考資料
関連項目
- データモデリング
- データベース設計
- データベース管理システム (DBMS)
- 関係データベース
- オブジェクトデータベース
- XMLデータベース
- 索引 (インデックス)
- トランザクション
- ACID特性
- ロック
- トランザクション分離レベル
- 分散トランザクション
- オンライントランザクション処理 (OLTP)
- Open Database Connectivity (ODBC)
- データウェアハウス
- データマイニング
- OLAP
- ディレクトリサービス
- 超高速データベース
- dbm
- オブジェクト関係マッピング
- データベーススペシャリスト試験