ゾーハル

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ゾーハルの初出版のもの
(1558年・マントヴァ

ゾーハルזֹהר, הַזֹּהַר, סֵפֶר־הַזֹּהַר sēpher hazZōhar, Zohar)はトーラー(五書)の註解書であり、ユダヤ教神秘思想(カバラ)において中心となっている書物で、アラム語で書かれている。一般的に『光輝の書』と訳され、『ゾハールの書』とも言われる。ユダヤ神秘思想の中に出てくる、セフィロトの木やアダム・カドモン、様々な天使、膨大な数を取り巻く多くの天国などの諸々の神秘思想などがまとめられたユダヤ神秘思想関係の重要文献である。13世紀のスペインのラビ・モーゼス・デ・レオンの著作とされ、シメオン・ベン・ヨハイとの講話記録形態をとっている。尚、セフィロトにも善悪の二つの理論体系があるとしてゾハールの書に影響をもたらした、ラビ・イツハクが参考にした『バヒルの書』には悪の起源の問題があり、他、両性具有理論やセフィロトの発生過程などの説明も記されているとされる。ゾハールの書以前の『バヒルの書』はカバラ神秘思想の道を切り開いた、カバラ神秘思想の最初期の書物といえるであろう。

歴史

ゲルショム・ショーレムによれば2世紀にイスラエル地方で話されていたアラム語のスタイルが用いられている。

13世紀のスペインのラビ・モーシェ・デ・レオンが、2世紀のタンナーであるシモン・バル・ヨハイの名を借りて書いた。

関連項目

外部リンク