スーパーグループ (分類学)
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生物分類において、スーパーグループ (supergroup) とは、1980年代頃から提唱され始めた真核生物の高次分類群のことを指す。日本では、カタカナの聞き慣れない分類群として紹介されることが多い。一般に、それ以前から知られている門や界を下位分類とするような上門、亜界、界、上界等の階級の程度の単系統の分類群をスーパーグループと呼ぶ。
代表的な例としては、ISOP(International Society of Protistologists、国際原生生物学会)が示した6大分類、クロムアルベオラータ、アーケプラスチダ、オピストコンタ、リザリア、アメーボゾア、エクスカバータがある。これらの下位分類となるストラメノパイル、アルベオラータ、盤状クリステ類(ディスキクリスタータ)等もスーパーグループとされる。
さらに最近では、ハプト植物とクリプト植物が姉妹群であるとして、それをひとくくりにしたハクロビア(Hacrobia)というスーパーグループが有力視されてきており、また、ストラメノパイル、アルベオラータ、リザリアが単系統を成すとして、その頭文字を取ったSARスーパーグループ(SAR supergroup)という分類群も提唱されている。
スーパーグループより高次の分類の場合には、メガグループという呼称が使われることがある。具体的には、アーケプラスチダ、ハクロビア、SARをまとめた説が提唱されている(Plants+HC+SAR megagroup)。