スリジャヤワルダナプラコッテ
スリジャヤワルダナプラコッテ ශ්රී ජයවර්ධනපුර කෝට්ටේ ஸ்ரீ ஜயவர்த்தனபுரம் கோட்டே Sri Jayawardenepura Kotte | |
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位置 | |
スリジャヤワルダナプラコッテの位置図 スリジャヤワルダナプラコッテ | |
座標 : 東経79度53分16秒北緯6.91083度 東経79.88778度 | |
歴史 | |
遷都 | 1985年 |
行政 | |
国 | スリランカ |
州 | [[ファイル:テンプレート:Country flag alias Western (SRI)|border|25x20px|テンプレート:Country alias Western (SRI)の旗]] 西部州 |
県 | コロンボ県 |
市 | スリジャヤワルダナプラコッテ |
地理 | |
面積 | |
市域 | 17.04[1] km2 |
人口 | |
人口 | (2012年[2]現在) |
市域 | 135,806人 |
スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ(テンプレート:Lang-si、タミル語: ஸ்ரீ ஜயவர்த்தனபுரம் கோட்டே、英語: Sri Jayawardenepura Kotte)は、スリランカの首都。同国西部に位置し、名称が長いため、通常はコッテまたはコーッテ[3] (Kotte) と略される。
概要
同国西部に位置する旧首都コロンボの中心部から南東に約10kmの地点に位置している。1985年にコロンボから遷都されたが、国会議事堂など一部を除き、長らく首都機能の移転は進んでいなかった。2009年の内戦終結後は徐々に移転が進められている。
市街地はコロンボから連坦しており、事実上コロンボ郊外の一角を市域とする都市である。
名称の由来は、「スリ(聖なる)・ジャヤワルダナ(第2代大統領名)・プラ(街)・コッテ(元々の街の名前)」。
歴史
1415年、コーッテ王国の都となった。この頃は「ジャヤワルダナ」(勝利をもたらす、の意)と称されており、Diyawanna OyaとKolonnawa Oyaの2本の河川が合流し沼地に囲まれ防衛に適したこの地に、王宮と要塞が建設された(現在のEthul Kotteの地域)。1565年、内紛により誕生したシーターワカ王国の度重なる攻撃により都市は放棄され、王はポルトガルが守るコロンボに逃れた。
16世紀後半以降は、ポルトガル、オランダ、イギリスの植民地支配を受ける。植民地時代は「コッテ」と称されていた。1977年、コロンボから首都機能をコッテへ移転する計画が示され、1983年に国会議事堂が完成した。当時のジャヤワルダナ大統領が、かつての都の名称と自分の名前が同じだったため、旧名を復活させた。そのため、街の正式名称が「スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ」(聖なる・勝利をもたらす都市・コッテ)とされた。1985年、コロンボからの遷都が正式に発表された。なお、国会議事堂は、人造湖 (Diyawanna Lake) の中央に位置する島に立地している。
国会議事堂など一部を除き、長らく首都機能の移転が進まない状態が続いてきたが、内戦終結後は2012年に8省庁が入る複合庁舎が完成するなど、徐々に移転が進んできている[4][5][6]。
地理
スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテはスリランカ南西部の西部州コロンボ県に属しており、州の南北中央西部、県の西部に位置している。北西で旧首都にしてスリランカ最大の都市コロンボと接しており、コロンボ都市圏の一地域を形成する。市の東端にはDiyawanna Lakeという大きな湖があり[1]、湖中央の島には国会議事堂が存在している。南西でデヒワラ・マウントラビニアと、湖を挟んで東ではカドゥウェラと接する[7]。
地区
スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテは、主に以下の地区から構成される。北部のラージャギリヤ地区には市議会 (Municipal Council) が立地しており、国会議事堂に向かう幹線道路も同地区を通過している。南部のヌゲーゴダ地区にはケラニバレィーラインの主要な鉄道駅とスリジャヤワルダナプラ大学が存在する。
- Ethul Kotte
- ナーワラ
- ヌゲーゴダ
- ピタコッテ
- ラージャギリヤ
気候
スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテはケッペンの気候区分では熱帯雨林気候に属す。気温は年間を通して小さな変化があるだけである。湿度は高めだが、2月は例年最も乾燥した月となる。しかしそれでも降水量は63mmもあり、年間を通じて平均降水量が60mmを下回る月はない。
スリジャヤワルダナプラコッテの気候資料 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
日平均気温 °C (°F) | 26(79) | 26(79) | 27(81) | 28(82) | 28(82) | 27(81) | 27(81) | 27(81) | 27(81) | 26(79) | 26(79) | 26(79) | 26(79) |
降水量 mm (inches) | 85(3.35) | 63(2.48) | 112(4.41) | 252(9.92) | 335(13.19) | 195(7.68) | 130(5.12) | 95(3.74) | 165(6.5) | 358(14.09) | 309(12.17) | 153(6.02) | 2,251(88.62) |
出典: Weatherbase[8] |
人口動態
スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテには、複数の民族・宗教が混住している。最も多いのはスリランカの主要民族であるシンハラ人で、その他にタミル人、ムスリム、マレー人にバーガー人といった人々が居住している。ムスリムとタミルの大半はラージャギリヤ地区に居住する。その他、中国人やマレー人、それにインドを起源とする人々の小さなコミュニティが存在する。2001年の国勢調査で示された民族・宗教構成を以下に示す。
民族
民族 | 人口 | % |
---|---|---|
シンハラ | 101,331 | 87.49% |
スリランカ・タミル | 6,583 | 5.68% |
スリランカ・ムーア | 4,031 | 3.48% |
バーガー | 1,367 | 1.18% |
スリランカ・マレー | 919 | 0.79% |
インド・タミル | 786 | 0.68% |
スリランカ・チェティ | 65 | 0.06% |
Bharatha | 57 | 0.05% |
その他 | 687 | 0.59% |
宗教
宗教 | 人口 | % |
---|---|---|
仏教 | 93,364 | 80.6% |
カトリック | 8,659 | 7.5% |
イスラム教 | 5,465 | 4.7% |
ヒンドゥー教 | 4,550 | 3.9% |
その他のキリスト教 | 3,618 | 3.1% |
その他 | 170 | 0.2% |
その他
- スリ・ジャヤワルダナプラ病院は、1983年に日本の無償協力プロジェクトによって建てられた病院である。約1000床のベッドを有しており、建設当時スリランカ最大規模の総合病院となった[10]。
- 人造湖の周囲を巡る道路に、Sri Lanka Nippon Mawatha(スリランカ日本通り)という名称が付けられている。
- 最も長い首都名だと思われがちだが、現地語での正式名称ではバンコクの方が長い。
施設
脚注
- ↑ 1.0 1.1 “City Profile - Sri Jayawardenapura Kotte Municipal Council (PDF)” (英語). 国際連合人間居住計画 (2003年10月). . 2013閲覧.
- ↑ “Sri Lanka - largest cities (per geographical entity)” (英語). World Gazetteer. . 2012閲覧.
- ↑ (2011) 地球の歩き方 D30 スリランカ 2011~2012年版. ダイヤモンド社, 105-107. ISBN 978-4-478-04145-1.
- ↑ “The Sethsiripaya development project. Stage 2” (英語). LankaEstate.Net. . 2013閲覧.
- ↑ “Sethsiripaya administrative building complex 2nd stage” (英語). GovLk.com (2012年5月19日). . 2013閲覧.
- ↑ ただし、このSethsiripaya庁舎自体はラージャギリヤ地区の東、湖東岸のカドゥウェラ市に立地している。
- ↑ “සිගියම්” (英語). Kaduwela Municipal Council. . 2014閲覧.
- ↑ “Kotte, Sri Lanka Travel Weather Averages” (英語). Weatherbase. . 2013閲覧.
- ↑ “Population by Ethnicity according to D.S. Division and Sector: Colombo District (Provisional)” (英語). Census of Population Housing 2001. スリランカ統計局 (2001年). 2007年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2013閲覧.
- ↑ “二国間関係”. 在スリランカ日本大使館. . 2013閲覧.