スキャット
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スキャット (Scat)とは、主にジャズで使われる歌唱法で、意味のない音(例えば「ダバダバ」「ドゥビドゥビ」「パヤパヤ」といったような)をメロディーにあわせて即興的(アドリブ)に歌うこと。この歌唱法は、「歌」というよりも声を一つの楽器として表現することが目的である。
ジャズ・ミュージシャンのルイ・アームストロングが第一人者として知られる。収録中に歌詞を忘れてしまい、適当な言葉で歌ったNGテイクがスタッフに受けて、そのまま使用されたのがこの歌唱法の起こりだという。
当初、日本ではジャズ愛好者以外にはあまり知られていなかったが、1960年代後半以降、テレビドラマの劇伴等に多く使用され(伊集加代による11PMテーマ曲、ネスカフェ・ゴールドブレンドCMソング「目覚め―ネスカフェ・ゴールドブレンドのテーマ」、「ウルトラシリーズ」で多用された「ワンダバ」等が広く知られている)、一般にも認知されていった。
他に映画『男と女』(1966年)テーマ曲、ザ・ピーナッツの「恋のフーガ」の一部、サントリーオールドCMソング『夜がくる』、日本テレビ『11PM』のテーマ曲、TBSテレビ『筑紫哲也 NEWS23』オープニング曲、由紀さおり『夜明けのスキャット』(1969年)、スキャットマン・ジョン『スキャットマン』(1994年)がよく知られている。また、第76回NHK全国学校音楽コンクールの高等学校の部の課題曲『あの空へ〜青のジャンプ〜』でも一部この歌唱法が用いられている。2015年には乃木坂46が『今、話したい誰かがいる』のType-Aに『ポピパッパパー』を収録。
関連項目
- ヴォカリーズ (Vocalise) - 主にクラシック音楽で用いられる、歌詞を伴わずに母音だけで歌う歌唱法
- 擬声語
- 祭囃子 - 祭囃子を模して使われる擬声語には、篠笛を基にした「ピーヒャラ」、小太鼓を基にした「テンツク」、大太鼓の「ドンドン」などがある。「おどるポンポコリン」や「ピ~ヒャラ小唄」、「お祭りマンボ」などに使われている。
- 囃子詞 (合いの手)
- ズンドコ節
- オッペケペー節
- ドゥーワップ