スイス インターナショナル エアラインズ
スイス インターナショナル エアラインズ(ドイツ語: Swiss International Air Lines AG、日本語では「スイス」とも)は、スイスの航空会社。通称「SWISS」[1]。
旧スイス航空グループ (Swissair) のクロスエア (Crossair) が、破綻したスイス航空を継承し発足した航空会社で、現在はルフトハンザドイツ航空の子会社である。スイスのチューリッヒ空港をベースにし、ヨーロッパ各国をはじめ世界各国に路線網を持つ。IATA航空会社コードは旧クロスエアのコードのLX、ICAO航空会社コードは旧スイスエアのSWRを引き継いでいる。スターアライアンスに加盟している。日本における事業所は東京都千代田区の山王パークタワーアネックスにある。
Contents
概要
2002年3月31日にクロスエアが名称を変更して運航を開始。当初は巨額の赤字を計上する苦しい出発だったが、経営の合理化を図り年々赤字額を縮小、2006年には初の営業利益を計上するまでに回復した。
当初から他の大手航空会社との提携の可能性を探り、イギリスのブリティッシュ・エアウェイズと提携しワンワールドへ加盟準備をしていたが交渉が決裂、2004年6月3日にはマイレージサービスの統合に同意できないとして提携を行わないことを発表した。その後ドイツのルフトハンザドイツ航空と提携、2005年3月22日にはルフトハンザが同社を買収する意向を発表し、2007年7月1日に完全にルフトハンザの子会社となった。この間、2006年4月にスターアライアンスに加盟した。
マイレージプログラムは旧スイス航空時代の「クオリフライヤー(Qualiflyer)」から、経営がクロスエアに移行すると「スイストラベルクラブ(Swiss Travel Club)」と名称変更し、ルフトハンザドイツ航空による買収に伴うスターアライアンス加盟を機にルフトハンザのプログラムである「Miles & More」(読み:マイルズアンドモア)に統合された。
2008年2月8日にはスイスの旅行会社Kuoni Travelよりエーデルワイス航空の営業権の譲渡を受けて、同社を子会社とした。
2015年3月12日に、B777-300ERを3機、追加購入する意向を表明した。これらの機材更新により一層のブランドイメージ向上を目指すとしている。
保有機材
2016年にボーイング777-300ER(初号機:HB-JNA)を受領した際、旧スイス航空のボーイング社顧客番記号(カスタマーコード)57でなく、新たにDEが代わりに割り振られ777-3DEERという型式になった。1982年の旧スイス航空の747-357以来のスイス向けボーイング製旅客機となり、その間アメリカ製はボーイングMD-11のみマクドネル・ダグラス製しかなかった。
機種によって、子会社のエーデルワイス航空とお互いの機材でやり繰りすることがある。
機材 | 保有数 | 発注数 | 座席数 | 備考 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
F | C | Y | 計 | ||||
エアバスA319-100 | 5 | - | 未設置 | C/Y可変シート | C/Y可変シート | 138 | |
エアバスA320-200 | 22 | - | 168-180 | ||||
エアバスA321-100 | 6 | - | 200-217 | ||||
エアバスA321-200 | 3 | - | |||||
エアバスA330-300 | 14 | - | 8 | 45 | 183 | 236 | |
エアバスA340-300 | 12 | - | 8 | 47 | 164 | 219 | 順次退役中777-300ERへ更新 |
ボーイング777-300ER | 5 | 4 | 8 | 62 | 270 | 340 | 順次受領中A340-300から切換 |
計 | 67 | 4 | |||||
スイス・ヨーロピアン・エアラインズ | |||||||
BAe Avro RJ-100 | 16 | - | 97 | 97 | 順次退役中CS100へ更新 | ||
ボンバルディア CS100 | 1 | 14 | 125 | 125 | 順次受領中RJ-100から切換 他オプション30機 | ||
総計 | 84 | 18+ |
上記以外に発注未受領機材としてA320neo発注10機、オプション10機とA321neo発注5機及びボンバルディア CS300発注15機があり、2019年以降受領予定。
路線
スイス国内
アフリカ
アジア
- 東京
- 北京
- 上海
- 香港
- デリー、ムンバイ
- シンガポール
- バンコク
- イスタンブール
- テルアビブ
- [[ファイル:テンプレート:Country flag alias OMN|border|25x20px|テンプレート:Country alias OMNの旗]] マスカット
- ジッダ、リヤド
- ドバイ
ヨーロッパ
- ウィーン
- ブリュッセル
- プラハ
- コペンハーゲン
- ニース、パリ、トゥールーズ
- ベルリン、デュッセルドルフ、フランクフルト、ハンブルク、ハノーファー、ミュンヘン、ニュルンベルク、シュトゥットガルト
- [[ファイル:テンプレート:Country flag alias GRC|border|25x20px|テンプレート:Country alias GRCの旗]] アテネ、テッサロニキ
- ブダペスト
- ダブリン
- ミラノ、ローマ、ヴェネツィア、ナポリ
- プリシュティナ、ベオグラード
- ルクセンブルク
- アムステルダム
- ワルシャワ
- リスボン、ポルト
- ブカレスト
- モスクワ
- バルセロナ、マドリード、マラガ、パルマ・デ・マヨルカ、バレンシア、ビルバオ
- ストックホルム
- バーミンガム、ロンドン (ヒースロー空港、シティ空港)、マンチェスター
北アメリカ
南アメリカ
- サンパウロ
- [[ファイル:テンプレート:Country flag alias CHL|border|25x20px|テンプレート:Country alias CHLの旗]]サンティアゴ
関連項目
脚注
- ↑ “利用規約と法律上の注意事項”. Swiss International Air Lines. . 2015閲覧.