ジョン・ケイル
ジョン・ケイル | |
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基本情報 | |
出生名 | John Davies Cale |
生誕 | 1942年3月9日 |
出身地 | ウェールズ カーマーゼンシャー ガーナント |
ジャンル | ロック、現代音楽、実験音楽、ノイズミュージック |
職業 | 作曲家、演奏家、シンガーソングライター、音楽プロデューサー |
担当楽器 | ボーカル、ヴィオラ、ピアノ、オルガン、キーボード、エレクトリックベース |
活動期間 | 1965年- |
レーベル |
コロムビア・レコード リプリーズ・レコード アイランド・レコード A&Mレコード ベガーズ・バンケット・レコード ライコディスク Crepuscule テーブル・オブ・エレメンツ EMI |
共同作業者 |
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド ブライアン・イーノ ザ・ストゥージズ パティ・スミス |
公式サイト | john-cale.com |
ジョン・ケイル(John Cale、1942年3月9日 - )は、イギリスのウェールズ出身のミュージシャン。アメリカでヴェルヴェット・アンダーグラウンドのオリジナル・メンバーとして活動した後、自己名義の作品を多数発表し、音楽プロデューサーとしても活動。
来歴
幼い頃からヴィオラやピアノを学び、ロンドン大学のゴールドスミス・カレッジで音楽を学んだ後、1963年にアメリカ合衆国に渡って勉強を続け、ジョン・ケージ等と共演。
その後、シアター・オブ・エターナル・ミュージックという音楽家集団に所属し、ミニマル・ミュージック作品を作曲。この頃の作品は、2001年にテーブル・オブ・エレメンツというレーベルからCD化された。そして、1965年にルー・リードと出会い、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドを結成。『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ』(1967年)、『ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート』(1968年)の2作に参加した後、ルーとの関係が悪化。ケイルはルーによってヴェルヴェット・アンダーグラウンドを脱退させられる。スターリング・モリソンによれば、ルーは「もしケイルが辞めないなら自分が辞める」とまで発言したという[1]。
1970年にソロ活動を開始。音楽性は、ボーカル入りのロック・アルバムや、インストゥルメンタルによる実験音楽等、多岐に渡る。また、テリー・ライリーやブライアン・イーノ等と共演した他、音楽プロデューサーとしてザ・ストゥージズ、パティ・スミスなど様々なアーティストの作品を手がけてもいる。
1990年、旧友ルー・リードとの共作アルバム『ソングス・フォー・ドレラ』発表。1993年には再結成ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのヨーロッパ・ツアーに参加した[1]。
『I SHOT ANDY WARHOL』(1996年公開)、『バスキア』(1996年公開)、『アメリカン・サイコ』(2000年公開)等の映画音楽も担当した。
ディスコグラフィ
ソロ・アルバム
- ヴィンテージ・ヴァイオレンス - Vintage Violence(1970年)
- The Academy in Peril(1972年)
- パリ1919 - Paris 1919(1973年)
- 恐れ - Fear(1974年)
- スロウ・ダズル - Slow Dazzle(1975年)
- ヘレン・オブ・トロイ - Helen of Troy(1975年)
- Guts(1977年)
- Sabotage/Live(1979年)
- Honi Soit(1981年)
- Music For A New Society(1982年)
- Caribbean Sunset(1983年)
- John Cale Comes Alive(1984年)
- アーティフィシャル・インテリジェンス - Artificial Intelligence(1985年)
- ワーズ・フォー・ザ・ダイング - Words for the Dying(1989年)
- Even Cowgirls Get The Blues(1991年)
- パリ・セベイユ - Paris S'eveille, Suivi d'Autres Compositions(1991年)
- 追憶の雨の日々〜プレシャス・ソングス - Fragments of a Rainy Season(1992年)
- 23 Solo Pieces pour La Naissance de L'Amour(1993年)
- N'Oublie Pas Que Tu Vas Mourir(1994年)
- Antartida(1995年)
- ウォーキング・オン・ローカスツ - Walking on Locusts(1996年)
- Eat/Kiss: Music for the Films of Andy Warhol(1997年)
- Somewhere In The City(1998年)
- 舞踏曲「ニコ」 - Nico: Dance Music(1998年)
- The Unknown(1999年)
- Le Vent De La Nuit(1999年)
- 5 Tracks(2003年) - EP
- ホウボウサピエンス - HoboSapiens(2003年)
- Process(2005年)
- blackAcetate(2005年)
- Circus Live(2007年)
- Shifty Adventures in Nookie Wood(2012年)
- M:FANS (2016年)
他アーティストとの連名
- チャーチ・オブ・アンスラックス - Church of Anthrax(1971年) - テリー・ライリーとの連名
- 悪魔の申し子たち〜その歴史的集会より - June 1, 1974(1974年) - ケヴィン・エアーズ、ブライアン・イーノ、ニコとの連名
- ソングス・フォー・ドレラ - Songs for Drella(1990年) - ルー・リードとの連名
- ロング・ウェイ・アップ - Wrong Way Up(1990年) - ブライアン・イーノとの連名
- I'm Your Fan(1991年) - レナード・コーエンへのトリビュート・アルバムとして制作されたオムニバス作品
- ラスト・デイ・オン・アース - Last Day on Earth(1994年) - ボブ・ニューワースとの連名
プロデュース作品
- ストゥージズ - 『The Stooges』(1969年)
- ニコ - 『The Marble Index』(1970年)、『Desertshore』(1970年)、『The End』(1973年)
- ジェニファー・ウォーンズ - 『Jennifer』(1972年)
- パティ・スミス - 『Horses』(1975年)
- ハッピー・マンデーズ - 『Squirrel and G-Man Twenty Four Hour Party People Plastic Face Carnt Smile (White Out)』(1987年)
- スージー・アンド・ザ・バンシーズ - 『The Rapture』(1994年)
ゲスト参加作品
- ニコ - 『Chelsea Girl』(1967年)
- ニック・ドレイク - 『Bryter Layter』(1972年)
- ブライアン・イーノ - 『Another Green World』(1975年)
- イアン・ハンター - 『You're Never Alone with a Schizophrenic』(1979年)
- パティ・スミス - 『Gone Again』(1996年)
- スーパー・ファーリー・アニマルズ - 『Rings Around the World』(2001年)
脚注
- ↑ 1.0 1.1 Unterberger, Richie. “John Cale - Biography & History”. AllMusic. . 2018閲覧.