ジャケット
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ジャケット(英: jacket)は、上着の種類。広いカテゴリーであり、さまざまなものが含まれる。昭和の半ばまでジャケツという日本語化された表記・表音が用いられた[1][2][3]。
通常、袖つき前開きだが、まれにプルオーバー(頭からかぶる)もある。丈は短いものではウェストラインまで、ヒップライン丈が多い[4]。これより長いものはコートとなるが、部分的に重複する。
Contents
歴史
ジャケットとは中世ヨーロッパの男性用上衣に縁があり、スペイン語の鎖かたびらを指すヤク (西: jac) 、あるいは古フランス語ジャク (仏: jaque) が指す「身体にフィットする丈が短いチュニックで詰め物やキルティングをほどこし防護服としても用いた」ものを指すという説がある。後者は14世紀後半の英語の文献に「Iakke、jakke 」として登場する。やがて1400年には「女性向けの短いチュニック」という意味で使用された記録が残っている。ここから英語のジャケットという言葉ができた可能性がある[5]。。
名前にジャケットが入るもの
- アイゼンハワージャケット - 腰と袖口がフィットするように絞られた丈の短いジャケット。アメリカ陸軍の軍服として考案され、アイゼンハワー将軍が愛用したことから。ミリタリージャケットとも。
- アウトドアジャケット - 防寒用のパーカーの一種。別名はマウンテンパーカー、マリンパーカー。
- アワードジャケット - スタジアムジャンパーの事。優勝すると賞(アワード)を記念するワッペンをお揃いで付けたりしたことから。
- イートンジャケット - イートン校の制服に由来するジャケット。
- ギャンベゾン - キルティングをほどこした中世の防御用の上衣。ガンべゾンとも。
- キルティングジャケット - キルトで出来た防寒用のジャケット。別名はハスキージャケット。
- サファリジャケット - 狩猟用。4つのパッチポケットが特徴。
- ストレートジャケット - 拘束衣のこと。
- テーラードジャケット - ホワイトカラーの通勤時の制服として用いる背広や背広型の上衣のこと。
- シャツジャケット - シャツ地で作られ背広型が多い。クール・ビズで用いられることもある。
- スポーツジャケット - スポーツに用いられた背広形のもので、代えの背広の意味もある。テーラードジャケットとも関連が深い。別名はスポーツコート。
- スモーキングジャケット - もとは喫煙時のようにくつろげるジャケット。現在のタキシードのこと。
- マオカラージャケット - 人民服や国民服、学生服に似た、中国風のジャケット。背広としても用いる。
- ダウンジャケット - 羽毛(ダウン)を使った防寒ジャケット。
- トラックジャケット - ジャージの事。線が無かったり素材はポリエステルや綿がある。
- ハンティングジャケット - 狩猟のジャケット。フード付きや背広襟など様々な形が存在する。
- ピージャケット - 海軍軍人などが着る厚手のウールのジャケット・外套の一種。
- フィールドジャケット - 軍服として用いられたジャケット。ブルゾンの一種。
- M1941フィールドジャケット - アメリカ陸軍の第二次世界大戦参戦時の装備品。
- M1943フィールドジャケット - 1943年に採用されたモデル。
- タンカースジャケット - 戦車兵向けのフィールドジャケット。狭く温度変化が大きい車内空間を考慮したデザイン。
- フライトジャケット - 航空機パイロット用ジャケット。別名はミリタリージャケット。ブルゾンの一種。
- A-1フライトジャケット - ブルゾンの一種。
- A-2フライトジャケット - ブルゾンの一種。
- レザージャケット - 革(レザー)製のジャケット。ジャンパー風のものは革ジャン。
- ライダーズジャケット - 主に革製の他、ウールや木綿で出来た、バイク用のジャケット、革ジャンの一種。別名はモーターサイクルジャケット。ライダーを保護するためのプロテクターや脊椎パッドなどが入っているものもある。
- ロッカージャケット - ロックミュージシャンやオートバイ乗りが好んで着た、革製で頑丈なジャケット。
- ライフジャケット - 水難用の救命着。
- ワークジャケット - 作業用に用いるジャケット。
名前にジャケットが入らないもの
- アカデミックドレス - 大学の卒業式に使うガウン。
- ウインドブレーカー - 防寒性が高くスポーティーなジャケット。
- 革ジャン - 革製のジャンパー
- ジージャン - デニムで作られたジャンパーのこと。別名はジーンジャケット。丈が外套並みに長いのはカバーオール。
- ジャンパー - 作業着用のジャケット。フランス語ではブルゾン。
- スカジャン - 刺繡のあるジャンパー。
- スタジアムジャンパー - 元はスポーツ選手が防寒用にスタジアムでユニフォームの上から着るジャンパーのこと。
- スタッフジャンパー - 元はイベントなどのスタッフが制服代わりに着用するジャンパーのこと。
- ドカジャン - 作業員が着用する防寒用のジャンパー。別名はカストロコート(フィデル・カストロが着用したことに由来)。
- ドリズラー - 小雨や霧雨を避けるために着る、スポーツ用のジャケット。スウィングトップとも。
- ナイロン・アンチフリーズ - ジェームズ・ディーンが来たデザイン。
- ガウン -丈の長い室内着として使うジャケット。
- カーディガン - 毛糸編みで前開きのジャケット。
- CWU-45P - フライトジャケットの一種。
- MA-1 - フライトジャケットの一種。
- CPOシャツ -アメリカ海軍下士官 (:en) の略から。
- ジャーキン - 近世ヨーロッパの、皮製で紐をベルトに使うジャケット。
- パーカー - フード付き防寒ジャケット。もとはロシア語。
- 白衣 - 医師やコックが着用するジャケット。
- 飛行服 - 飛行機の乗務員に用いられた。
- プールポワン - 鎧や鎖帷子に用いたジャケット。
- ブレザー - 各種制服によく使われるジャケット。
- ベスト - ジャケットに相当するフランス語だが、アメリカ英語や日本では袖なしの短い中衣ないし上着のこと。
- ボレロ - ウェストラインまでの短いジャケット。
- Martin Frobisher by Ketel.jpg
ジャーキンを着けたマーティン・フロビッシャー
- Tuxedo & bowler hat 1896.jpg
燕尾服
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フロックコートの中にウェストコートを着用
- Dinner Jackets, 1898 (detail - shawl collar).jpg
ディナージャケット
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M1943フィールドジャケット
- Lewis Leathers Bronx Aviakit Jacket.jpg
レザージャケット「ブロンクス」 (1956年)
礼服
- 燕尾服 - 指揮者が羽織る礼服
- スペンサー (衣服) - 燕尾服から尾を取り除いた短い上着。
- タキシード
- ディレクターズスーツ - または平服。
- ファンシータキシード・スーツ - または平服。
- ブラックスーツ - または平服。
- フロックコート - または平服。
- モーニングコート - または平服。
和服
関連項目
- 防具
脚注
典拠レコード: