シソ科
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シソ科(Lamiaceae)はシソ目に属する植物の科の一つ。
シソのほか、バジル、ミント、ローズマリー、ラベンダー、セージ、マジョラム、オレガノ、タイム、レモンバームなど多くのハーブを含むほか、サルビア、ムラサキシキブ、アジュガなど非芳香性の品種も園芸品種として栽培される。低木やつる性の種もある。
葉は対生で、精油を含むため香気に富むものが多い。茎の断面は正方形のものが多い。花は左右相称で5枚の花弁(合弁)と萼がある。普通、両性花をつける。果実は4個に分かれ種子を1個ずつ含む。
保留名について
シソ科は大きく重要な科であるため、その特徴として花弁の形が唇状であることから、新エングラー体系までは学名としてLabiataeが用いられ、昭和中期までその訳語として唇形科(しんけいか)または「くちびるばな科」がもちいられていた。APG植物分類体系では、すべての植物の科名が、典型属に由来するものに改められ、シソ科もオドリコソウ属Lamiumに由来するLamiaceaeに改められた。
しかし長年使われてきたLabiataeを廃止すると混乱が起きるため、保留名として旧名が認められており、最新の書籍でも保留名と新名が併記されていることが多い。
下位分類
約250属7000種を含む。7つの亜科と、それに含まれない幾つかのクレードから構成される[2]。
- ムラサキシキブ属 Callicarpa
- Prostantheroideae - 14属250種
- Symphorematoideae - 3属24種
- ハマゴウ亜科 Viticoideae - 4属285種
- Tectona clade - 7属110種
- キランソウ亜科 Ajugoideae - 約30属1000種
- イヌハッカ亜科 Nepetoideae - 約110属3600種
- ナギナタコウジュ連 Elsholtzieae
- ラベンダー連 Lavanduleae
- ハッカ連 Mentheae
- カワミドリ属 Agastache(カワミドリ、アニスヒソップ)
- イヌハッカ属 Nepeta
- オレガノ属 Origanum (オレガノ、マジョラム)
- ハッカ(メンサ)属 Mentha (ミント)
- ムシャリンドウ属 Dracocephalum
- カキドオシ属 Glechoma
- ヤナギハッカ属 Hyssopus(ヒソップ)
- ウツボグサ属 Prunella (ウツボグサ)
- シロネ属 Lycopus
- ラショウモンカズラ属 Meehania (ラショウモンカズラ)
- セイヨウヤマハッカ属 Melissa (レモンバーム)
- ヤグルマハッカ属 Monarda
- アキギリ属(サルビア属) Salvia (サルビア、セージ)
- キダチハッカ属 Satureja (セイバリー)
- ローズマリー属 Rosmarinus
- イブキジャコウソウ属 Thymus (タイム、イブキジャコウソウ)
- トウバナ属 Clinopodium トウバナ、クルマバナ
- メボウキ連 Ocimeae
- Garrettia
- タツナミソウ亜科 Scutellarioideae - 5属380種
- オドリコソウ亜科 Lamioideae - 約70属1200種
系統
次のような系統樹が得られている[2]。
シソ目 |
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脚注
- ↑ 野菜類およびキノコ類の抗変異原性について、上田 成子ほか、日本食品工業学会誌、Vol. 38 (1991) No. 6
- ↑ 2.0 2.1 Jan Thomas Johansson. “Lamiaceae”. The Phylogeny of Angiosperms. . 2014閲覧.