深セン市

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中華人民共和国 広東省 深圳市
略称:深、鵬


深圳市の位置
中心座標 東経114度06分秒構文エラー: 予期しない演算子 < です。 構文エラー: 予期しない演算子 < です。構文エラー: 予期しない演算子 / です。; 構文エラー: 予期しない演算子 / です。
簡体字 深圳
繁体字 深圳
拼音 Shēnzhèn
カタカナ転写 シェンチェン
粤拼 Sam1 zan3
閩拼 Chhim-chùn
潮州語 cim1 zung3
客家語 cim1 zun4
国家 中華人民共和国の旗 中華人民共和国
広東
行政級別 副省級市
成立 1979年1月23日
市委書記 王偉中
市長 陳如桂
面積
総面積 1952.84 km²
市区 395.81 km²
海抜 25 m
人口
総人口(2018) 1,300 万人
戸籍人口(2018) 291.03 万人
常住人口(2018) 1,350.79 万人
常住人口密度 5,500 人/km²
経済
GDP(2018) 22,438.98 億[1]
一人あたりGDP 199,500元
電話番号 0755
郵便番号 518000
ナンバープレート 粤B
行政区画代碼 440300
市樹 レイシ
市花 ブーゲンビリア
公式ウェブサイト http://www.sz.gov.cn/

深圳市(しんせんし、簡体字: 深圳市拼音: Shēnzhèn英語: Shenzhen)は中華人民共和国広東省に位置する副省級市

概要

深圳市は香港新界と接し、経済特区に指定されている。北京市上海市広州市と共に、中国本土の4大都市と称される「北上広深」の一つであり、「一線都市」に分類されている[2]。中国屈指の世界都市であり、金融センターとしても重要な機能を果たしている。2010年の近郊を含む都市的地域の人口は1,447万人であり、世界第15位である[3]。アメリカのシンクタンク2017年に発表した総合的な世界都市ランキングにおいて、世界80位の都市と評価された[4]。中国本土では北京市上海市に次ぐ3位である。

住民構成の特徴としては移民都市であることがあげられる。元来は宝安県として一集落に過ぎなかったものが、改革開放経済の過程で外部より労働人口が流入して都市が形成され、広東省でありながら広東語が使われる比率が極めて低い地域となっている。また深圳市には政府主導で新興事業発展のためのインフラが整えられていることから、スタートアップ企業や製造工場が数多く存在し、「中国のシリコンバレー」等とも呼ばれている。

なお、原住民もある程度存在し、主には農業・漁業に従事する。原住民は香港の新界地域と同じく、大きく客家語を話す客家広東語を話す囲頭人の2つのグループに分ける。客家は主に北東部の竜崗区宝安区の東部、福田区の北部、南山区の北部などの丘陵区域に分布し、囲頭人は主に羅湖区福田区の中南部、南山区の中南部、宝安区の中西部などの平原地域に居住する[5][6]

歴史

周代までの深圳は百越部族の支族とされる南越部族の居住地であった。中国の史書に登場するのは前214年秦代であり、嶺南地区に南海、桂林、象郡の三郡が設置された際に深圳は南海郡に区分され中原文化との交流が開始された。

現在の深圳市に相当する行政区分が史書において最初に登場する出来事は、331年宝安県設置である。東晋はこの地に6県を設置し、それを管轄する郡として東官郡を設置し現在の深圳市、東莞市及び香港がある一帯を管轄しており、群治が宝安県(現在の南頭地区)に設置された。の至徳二年(757年)、宝安県は一旦廃止され東莞県に編入された。

宋代になると旧宝安県一帯は南方海上交易の拠点となり、また製塩業や米・茶葉栽培で繁栄し、元代には真珠の産地として史書に登場している。更に明代になると東莞守御千戸所ならびに大鵬守御千戸所が設置されると共に、1573年、旧宝安県の部分に新安県が設置され華南地区の海上交通や政治の中心となっていた。

清末になると南京条約北京条約により、新安県の一部であった香港島及び九龍半島イギリス租借するようになり新安県が分割されると同時に、境界付近の深圳墟という墟市(定期市の建つ町)が香港との国境の街として栄えるようになった。深圳墟は現在の深圳中心街の東門商業区にあたる。中華民国が成立すると1913年に新安県は宝安県に改称された。

1953年広深線の開通により、深圳地区の人口は増大し、商工業が発展していくこととなる。また同年県政府を従来の南頭より東に10キロメートルほどの深圳墟へ移動し、現在の都市構成の土台が成立している。

その後、イギリス植民地かつ自由港であり、中国への窓口として経済的に発展していた香港と隣接する地理的重要性から1979年3月、宝安県を省轄市の深圳市に昇格させ、1980年には改革開放路線を採用した鄧小平の指示により深圳経済特区が指定されると急速に発展した。なお、1981年副省級市に昇格し、1988年省級経済管理を認められている。

地理

広東省の省都・広州市からほぼ南南東に位置し、珠江デルタ地域に含まれる。九龍半島の西側付根部分に位置し、塩田港など巨大なコンテナ港湾を有する。北は広東省東莞市恵州市、南は特別行政区・香港と接する。

気候

中国の気候区分では、亜熱帯海洋性気候に属する。年間平均気温は摂氏22.3度、過去最高気温は38.7度で、過去最低気温は0.2度であった。年間平均降水量は 1,924.7 ミリメートル。年を通じて主に南東の風向きである。

深圳 (1953-2007)の平均気温
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C (°F) 19.6(67) 19.8(68) 22.6(73) 26.2(79) 29.5(85) 31.0(88) 32.2(90) 31.9(89) 31.0(88) 28.9(84) 25.2(77) 21.5(71)
平均最低気温 °C (°F) 11.4(53) 12.7(55) 15.9(61) 19.8(68) 23.2(74) 25.1(77) 25.7(78) 25.4(78) 24.3(76) 21.3(70) 17.1(63) 13.0(55)

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行政区画

市域には以下の9市轄区がある。

下の1つの新区は民政部によって承認された正式な行政区画でなく、市管轄の経済管理区である。

  • 大鵬新区 - 2011年12月30日成立。行政区画では竜崗区の一部。
深圳市の地図

経済特区

深圳市のうち、羅湖区福田区南山区塩田区の4区、市内391.71平方キロメートルが長らく経済特区と指定されていたが、2010年7月1日には市内全域に拡大された。経済特区は中国人でも入境許可が必要な地域となっている。近年はほぼ自由な通行が行われてはいるが、国家行事が行われる場合などは検査站(新城検査站、南頭検査站、布吉検査站、梅林検査站、同楽検査站、白芒検査站、沙湾検査站、塩田検査站、背仔角検査站、渓沖検査站、南光検査站、福竜検査站)で、入境許可証や旅券の提示を求められることがある。

年表

  • 1979年3月5日 - 広東省恵陽地区宝安県が地級市の深圳市に昇格。(1市)
  • 1982年12月21日 - 一部が分立し、宝安県が発足。(1市1県)
  • 1983年6月6日 - 羅湖区弁事処上埗区弁事処南頭区弁事処沙頭角区弁事処を設置。(4弁事処1県)
  • 1990年1月4日 (3区1県)
    • 上埗区弁事処が区制施行し、福田区となる。
    • 羅湖区弁事処・沙頭角区弁事処が合併し、羅湖区が発足。
    • 南頭区弁事処が区制施行し、南山区となる。
  • 1992年11月11日 - 宝安県が分割され、宝安区竜崗区が発足。宝安県は消滅。(5区)
  • 1997年10月21日 - 羅湖区の一部が分立し、塩田区が発足。(6区)
  • 2007年8月19日 - 宝安区の一部をもって、光明新区を設置。(6区)
  • 2009年6月30日 - 竜崗区の一部をもって、坪山新区を設置。(6区)
  • 2011年12月30日 (6区)
    • 宝安区の一部をもって、竜華新区を設置。
    • 竜崗区の一部をもって、大鵬新区を設置。
  • 2016年9月14日 (8区)
    • 宝安区の一部(竜華新区)が分立し、竜華区が発足。
    • 竜崗区の一部(坪山新区)が分立し、坪山区が発足。
  • 2018年5月24日 - 宝安区の一部(光明新区)が分立し、光明区が発足。(9区)

経済

深センの特徴は、経済特区という地の利を活かした中国の多くのハイテク企業の本社所在地としての役割にある。ファーウェイテンセントBYDZTEDJIOnePlusなど、著名な中国企業が本社を構える。また、台湾最大の企業、鴻海精密工業は、市内に大規模な製造拠点を持っている。

1980年に経済特区に指定されて以来、莫大な外国投資を誘致し、製造業が発達しているが、近年は情報通信産業やサービス業も急速に発展している。

1990年には深圳証券取引所が設置され、上海証券取引所とともに外国人が投資できる株式(B株)を扱う。

2006年、港湾コンテナ取扱量世界第4位と、急速に取扱量が増加している。2006年港湾コンテナ取扱量世界第1位はシンガポール港。日本一の港湾コンテナ取扱量の東京港は世界第23位。

2007年に一人当たり中国の都市で初めてGDPが1万ドルを突破した[7]

2008年末、深圳に居住する香港人は6万1865人だった[8]。香港に比べると物価が若干安いため、香港住民は隣接の羅湖区へショッピングに訪れることが多い。

2009年には、世界都市ランキングにおいて上海市北京市広州市に次いで、中国第4位である。

2013年、輸出額(3057.2億ドル)は香港(4589.59億ドル[9])に近く、中国本土では最も多い[10](ただし日本経済新聞は水増しの疑いを2013年に報道している[11])。また、2017年の調査によると、世界22位の金融センターと評価されており、中国では香港、上海、北京に次ぐ4位である[12]

2014年の市内総生産(GDP)は1兆6001億9800万元である[1]。深圳は香港と隣接している影響で中国国内では比較的裕福であり、一人当たりGDPが149,500元(約295万円)になったと発表した[1]。2014年には副省級以上の中国大陸の都市では最も一人当たりGDPが多かった[1]

2015年の深圳の全労働者の平均給与は月当たりでは6,054元(約12万円)である[13]。また、2015年3月の最低賃金は、月2,030元(約4万円)である[14]。建設ラッシュに対して残土(工事で発生する不要な土)の処理が追いつかず、12月19日には大規模な土砂崩れが発生し、死者・行方不明者が100人を超えた[15]

2017年に発表された新しい算出方法によって、2016年の深圳の市内総生産(GDP)は2兆78.59億人民元に至り、初めて広州市を追い抜いた。

交通

鉄道
モノレール
高速道路
  • 広深高速道路
  • 竜大高速道路
  • 梅観高速道路
  • 恵塩高速道路
  • 深汕高速道路
  • 機荷高速道路
  • 塩壩高速道路
  • 水官高速道路
  • 清平高速道路
  • 塩排高速道路
  • 南光高速道路
  • 莞深高速道路
空港
フェリー
国境

教育

スポーツ

観光

錦繍中華テーマパーク

世界の窓テーマパーク

シンセン博物館新館

姉妹都市

有名人

ギャラリー

参照

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 2018年深圳人均GDP达20万元 居副省级城市首位_中国经济网——国家经济门户
  2. 中国の「新一線都市」、蘇州寧波が仲間入り―中国紙 レコードチャイナ 2017年6月16日閲覧。
  3. Demographia: World Urban Areas & Population Projections
  4. Global Cities 2017 AT Kearney 2017年公表 2017年8月4日閲覧。
  5. “深圳客家文化的历史追问”. 深圳新闻网. (2003年6月22日). http://www.sznews.com/n/ca393220.htm . 2011閲覧. 
  6. 国际在线 (2011年6月13日). “深圳客家人的来历和客家民居”. 中央人民广播电台. http://gb.cri.cn/1321/2005/08/15/157@660580.htm . 2011閲覧. 
  7. 深セン、1人当たりGDP1万ドル超に 中国初_China.org.cn
  8. 物価の安い深センで香港人6万人が生活、半数は不動産も購入―中国:レコードチャイナ
  9. 基礎的経済指標 | 香港 - アジア - 国・地域別に見る - ジェトロ
  10. 深セン貿易輸出額が3000億ドル超を実現 21年連続首位の座を堅持 - 関連情報 - 深圳市駐日経済貿易代表事務所
  11. 中国統計、強まる不信 深センの輸出額、伸び突出 :日本経済新聞
  12. Global Financial Centres Index 21 Z/Yen Group 2017年4月5日閲覧。
  13. 去年深圳月均工资6054元_新浪新闻
  14. 深セン市、3月1日から最低賃金を12%超引き上げ | ジェトロ
  15. [1]処理場不足、安全軽視か=残土の大規模流出―中国・深セン

外部リンク

テンプレート:広東省の行政区画

  • テンプレート:世界20大都市圏

座標: 東経114度06分北緯22.55度 東経114.1度22.55; 114.1