サンディエゴ・パドレス
テンプレート:MLBのチーム サンディエゴ・パドレス(英語: San Diego Padres、略称:SD)は、メジャーリーグベースボール(以下、MLB)ナショナルリーグ西地区所属のプロ野球チーム。本拠地はカリフォルニア州サンディエゴにあるペトコ・パーク。
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概要
1969年のリーグ拡張の際、カンザスシティ・ロイヤルズ、モントリオール・エクスポズ(現・ワシントン・ナショナルズ)、シアトル・パイロッツ(現・ミルウォーキー・ブルワーズ)と共に創設された。
本拠地であるサンディエゴはアメリカ西海岸最大の海軍および海兵隊基地を構える軍事都市であることから、毎年4月には現役、及び退役軍人への感謝と敬意を捧げるイベント「ミリタリー・オープニングデー」が行われ、迷彩模様の軍服のような限定ユニフォームを着用する。2008年からはこのユニフォームは毎週日曜日のホームゲームで着用されている。また、メキシコに隣接しているため、メキシコと関わりの深い大物選手を獲得するなどメキシコ人野球ファン向けのアピールも行っている。
2004年に開場した投手有利のペトコ・パークを生かして、2007年のチーム防御率はリーグ唯一の3点台を記録するなど、安定した投手陣を誇っている。その反面、打線は力不足と言わざるを得ず、ペトコ・パークを本拠地として以来、エイドリアン・ゴンザレスが初の30本塁打以上を記録したものの、チーム打率はリーグワースト2位の.251に留まっている。
球団の歴史
1969年、メジャーリーグのチーム拡張に伴いナショナルリーグに加入。しかし1974年まで6年連続の最下位と低迷。同年にはチームがワシントンD.C.への移転の危機にさらされたが、マクドナルドのレイ・クロックにより買収され、サンディエゴにとどまることとなった(1994年以降は、テキサス出身の実業家ジョン・ムーアズがオーナーとなっている)。その後デーブ・ウィンフィールド、ランディ・ジョーンズらの台頭によって、チームも徐々に浮上。1975年に4位、1978年にはチーム初の勝率5割を上回った。
1984年、ディック・ウィリアムズ監督の下、安打製造機のトニー・グウィン、スティーブ・ガービーら好選手を揃え、初の地区優勝と共に、初のリーグ優勝を果たす。ワールドシリーズではデトロイト・タイガースと対戦したが、1勝4敗で敗れた。1996年の2度目の地区優勝を経て、1998年には2度目のリーグ優勝。チーム初のレギュラーシーズン勝率6割だったが、ワールドシリーズではニューヨーク・ヤンキースに4連敗を喫した。
その後は5年連続負け越し、内最下位3度と低迷したが、2004年には念願のメジャー入りを果たした大塚晶則とベテラン技巧派投手デビッド・ウェルズが加入、大塚はリリーフとしてナ・リーグ最多ホールドを獲得するなど好成績を残した。またこの年、新球場ペトコ・パーク(極めて投手有利で有名)が完成し、ロゴマーク及びユニフォームが一新され、新球場・新戦力効果に後押しされたのか3位ながらも87勝75敗と久々に勝ち越した。2005年には勝率5割そこそこながら地区優勝。プレーオフは、翌2006年共々地区シリーズでセントルイス・カージナルスに敗退した。
2007年、12年間チームを率いたブルース・ボウチーがチームを去り、バド・ブラックが監督に就任。6月には宿敵ドジャースをホームに迎えた試合で、チームの顔トレバー・ホフマンが前人未到の通算500セーブを達成しチームのみならず、MLB全体の歴史に新たな1ページを加えた。同年もアリゾナ・ダイヤモンドバックスやコロラド・ロッキーズと最後まで三つ巴の地区優勝争いを続けたが、ワイルドカード争いでロッキーズと同率となった結果行われた10月1日での1ゲームプレーオフで敗れて、3年連続のプレーオフ出場はならなかった。
現在ファーム組織は毎年のトレードで有望株を大量に補充しているのでナショナルリーグ西部地区の中では有数といわれている。2005〜2008年にかけては、少ない生え抜きと成績を独自の査定で安価に獲得し、若手の出番を奪い、優勝戦線に残れば7月のトレードデットラインにかけて大量に出し、一時メジャーリーグ最悪のマイナー組織と言われたこともある。
2014年オフにトレードやFAで大型補強を行った。トレードでデレク・ノリス、ウィル・マイヤーズ、ウィル・ミドルブルックス、ジャスティン・アップトン、マット・ケンプ、ティム・フェデロビッチ、ショーン・ケリー、クレイグ・キンブレル、メルビン・アップトン・ジュニアを、FAでジェームズ・シールズ、ブランドン・モローを獲得した。
2017年1月17日、ウィル・マイヤーズと6年総額8300万ドル(当時球団史上最高額)で契約延長[1]。2018年2月17日、FAのエリック・ホズマーと8年総額1億4400万ドル(球団史上最高額)で契約合意[2]。
選手名鑑
現役選手・監督・コーチ
テンプレート:San Diego Padres roster
殿堂入り選手
- ロベルト・アロマー(Roberto Alomar)
- ローリー・フィンガーズ(Rollie Fingers)
- リッチ・ゴセージ(Rich Gossage)
- トレバー・ホフマン(Trevor Hoffman)
- グレッグ・マダックス (Greg Maddux)
- ウィリー・マッコビー(Willie McCovey)
- ゲイロード・ペリー(Gaylord Perry)
- オジー・スミス(Ozzie Smith)
- デーブ・ウィンフィールド(Dave Winfield)
- トニー・グウィン(Tony Gwynn)
永久欠番
- 欠番扱い レイ・クロック(Ray Kroc)(オーナー)
- 欠番扱い ジェリー・コールマン(Jerry Coleman)(監督・アナウンサー)
- 6 スティーブ・ガービー(Steve Garvey)(一塁手)
- 19 トニー・グウィン(Tony Gwynn)(外野手)
- 31 デーブ・ウィンフィールド(Dave Winfield)(外野手)
- 35 ランディ・ジョーンズ(Randy Jones)(投手)
- 42 ジャッキー・ロビンソン(Jackie Robinson)(全球団共通)
- 51 トレバー・ホフマン(Trevor Hoffman)(投手)
パドレス野球殿堂
1999年に設立され、14人が殿堂入りを果たしている。
殿堂入り表彰者
- ランディ・ジョーンズ(1999年)
- ネイト・コルバート(1999年)
- レイ・クロック(1999年)
- デーブ・ウィンフィールド(2000年)
- バジー・バベシ(2001年)
- ジェリー・コールマン(2001年)
- トニー・グウィン(2002年)
- ディック・ウィリアムズ(2009年)
- トレバー・ホフマン(2014年)
- ベニート・サンティアゴ(2015年)
- ギャリー・テンプルトン(2015年)
- テッド・ウィリアムズ(2016年)
- ケン・カミニティ(2016年)
- ジャック・マキーオン (2017年)
傘下マイナーチーム
脚注
- ↑ “球団史上最高額 パドレスがマイヤーズと契約延長「優勝を狙うチーム核に」”. スポーツニッポン (2017年1月18日). . 2018閲覧.
- ↑ “パドレス、球団史上最大の8年契約でE・ホズマーを獲得”. en:Sporting News (2018年2月19日). . 2018閲覧.