サバイバル

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サバイバル英語:survival)とは、遭難災害などの生命の危機から、何とかして生き残ること。

ファイル:US Navy 111215-M-FW834-027 A Malaysian soldier from the Malaysian Army Jungle Survival Wing teaches the Marines of India Company, Battalion Landing.jpg
マレーシア陸軍兵士からジャングルでのサバイバルについて講習を受けるアメリカ海兵隊員

概要

サバイバルは人間文明や人間社会から隔絶された状態もしくは文明の恩恵を十分に享受し難い状態で、生存しつづける事である。この状態は、当人がぬか、文明社会に帰りつくまで続く。またこれらは、生存欲求という人間の本能に強く訴えかけるため、小説映画ドラマ等の題材としても人気がある。

軍事面では補給が完全に途絶え孤立した場合における生存を指してサバイバルといい、軍事活動の延長に挙げられるが、その一方で一般の人の場合は、交通機関の故障・異常により文明から隔離された場合や、または災害紛争などにより社会生活の基盤が崩壊した際に行う活動である。

サバイバルに必要とされること

サバイバルにおいて、最も重要な事は、安全な場所を確保する事である(衣・食・住の確保)。生存に必要な物資食料空気等)の確保は、その次に重要となる。ある程度快適な場所を確保する事が出来れば、生き抜こうとする意志を保ち続けることができるが、暑さや寒さで消耗してしまえば、たとえ十分な水や食料があっても、絶望してしまうのである。[1]サバイバルが長期に渡る場合は、精神的な健康を保つ上で、娯楽も不可欠であろう。

短期間の場合は、安全な場所まで退避・到達するまでが第一のサバイバルである。飲まず食わずでも3日間は生存可能な人間(幼児を除けば、老若男女の差はあまり無いらしい、ただし健康な場合)にあっては、第一に安全な場所・空間の確保が最重要課題となり、水と食料の確保がそれに続く。その際にはその場所に退避・到達するための手段や道具が必要となる。

遭難時などに、最も注意すべき事は、的確に状況を判断することである。そのためには、正しい知識が必要である。逆に、最もすべきではない事は、本能の赴くまま、直情的に行動する事である。

人間は知恵がある。これはひとえに知恵を使用して生存してきた証であり、逆説的に言えば、本能が当てにならなかったために、知恵を発達させざるを得なかったという事でもある。そのような人間の本能でも、役に立つ数少ないケースとして、「仲間と居ると安心できる」という事がある。複数人数で遭難した場合においては、仲間と一緒に居る事が、個体にとっての生存率を飛躍的に押し上げる要因となる。

過去のサバイバル事例は、非常に優れた情報や教訓を含んでいる。これらはノンフィクション娯楽作品として、映画や小説・ドラマ等の題材としても好まれるが、貴重な情報を学ぶ、良い教材とする事も可能である。(フィクションの場合は、作家の思い込みや、ストーリー上の見せ場として非現実的な現象を描いてしまう事もあるため、実際の事件等を題材にしていても、無闇に参考にすることは避けるべきである)

生存の予備知識

呼吸・水分・食物の順に重要性を説いた「3・3・3の法則(“3分・3日・3週間”の略)」というものがある。呼吸に必要な空気(酸素)は絶たれればサバイバル以前の問題であるため省くが、身体の健康を維持する上で以下に留意しなければ速やかに死に至る危険がある。

水が補給できなければ、人間は3日で死亡するとされている。一般的には成人男子で1日1リットル以上(健康に活動するためには2リットル以上)の水を必要とする。

なお海水は飲んではならない。飲むと、塩分を尿として体外に排泄するために、飲んだ海水の量よりも更に多くの水を必要とするため。水分を摂取しなければ必ず死に至るという極限状況ならば、1日500ミリリットル以下に限って海水を飲むことは止むを得ない。

血液尿も海水同様であり、飲んではならない[1]

また暑い環境ほど発によって大量の水を必要とし、陽光にあたることによって一層体液を消耗するため、日陰でおとなしくしていた方が良い。

一方、冬山遭難時に、水分を得ようとして、をむやみに口にしてはいけない。体を冷やしてしまい、下痢によって脱水症状を起こす他、体を温めようとして、余計に体力を消耗し、死亡率が高くなる。燃料があれば弱火で暖めて、燃料が無ければ手足で暖めるなどして溶かして飲む(ただし凍傷に注意)。やむなく口にする場合は極力少しずつにしないと危険である。

天候がよければ、黒いビニール等の上に置いて、を溶かすことができることもある。また食物を取ると、消化のために水分を必要とするため、水が乏しい場合には食事の量を抑える。

食料

人間はいくら水が豊富に飲めても、それ以外の食物を何も口にしていないと、概ね3週間 - 1ヶ月で死亡する。一般的には、男性よりも女性の方が、皮下脂肪が厚く基礎代謝が少ないため飢餓に強いとされる。但し、体躯の大きさによる差もあり、山岳遭難事故では男性が生き延びるケースも多く、救急搬送された後の医学検査では、一概に女性有利とは言えなくなってきた。あくまで同じ体格であるならば女性有利という解釈が妥当であろう。

食事は寒い環境では体温を上げるために、糖質脂質が多い方が望ましい。水が乏しい環境では、肉などのタンパク質を多く取ると、消化吸収に伴う腎臓での尿素排泄のために多くの水を必要とするため、注意が必要である。海の上で遭難した場合、釣具があれば食料であるが手に入るが、水は貴重であるため、魚を食べるのは好ましくない。

なお魚の脊髄周辺には、比較的塩分の少ない体液が蓄えられているので、丸ごと食べるか脊髄周辺の体液をすする事で水分を補給できる。炭水化物は重量あたりのカロリーは低いが、代謝に伴い水分を発生し摂水欲求をさげるし、体に負担をかけないので一番好ましい。 脂質は重量あたりのカロリーは高いが、連食するとケトーシスになり、肝臓に負担をかける。しかし飽和脂質は保存しやすいため、非常時にはよいカロリー源である。ちなみに植物の不飽和脂質は長期保存すると過酸化脂質になる。

は失われやすいミネラル分であるため、水が十分あり、激しい肉体労働の際や、暑い環境や脱水症状を起こしそうな場合には、意識して必ず取るようにする。

体の脂肪を燃焼し生還する場合も多いが、多くの遭難生存者の場合、食料を確保した人に有利という事故調査報告書が多い。基本的に脂肪の燃焼よりも食料を得た方が6-7割のエネルギーとして使いやすい。(特に山岳の登山では行動食と呼んで、空腹で行動し続けるより、短い間隔での食物摂取を繰り返すことを推奨している)。

体温

体温は動物の活動と密接な関係があり、恒温動物である人間にとって、体温異常は致命的な問題となる。体温を上げるためには食物が必要であり、糖質・脂質はエネルギー源に最適である。体温を下げるためには水が必要で、同時に発汗によって失われる塩分を始めとするミネラル分を補給しないと、体調を崩して体力を余計に消耗する。

低体温症は体の内側(直腸温度)が35度以下になると発生する。体温が26度以下では意識を失い、生命が危機的な状況である。目が醒めていて起きている場合には、自律神経の働きにより低体温症を起こしにくいが、極度の疲労睡眠不足により熟睡してしまうと、日本国内の夏場の夜間・屋外であっても、低体温症に陥る危険がある。また風が吹いている場合は、風によって体温が奪われるため、気温が低く肌寒い環境では、寒さ対策が必要である。応急処置は胴体を38 - 43度程の湯に漬けて暖める。気温が10度であっても風速10m/秒(時速36km。枝が揺れ、大きな旗がはためく程度)では、体感温度は0度に匹敵する(wind-chill。“風で萎縮”)。

ここで言われる体感温度は裸体という条件であること、衣類を着用した場合の体感温度は風速と比例していない事(この体感温度は水が凍るのを風を吹かして南極で実験して得たものなので)、体温は直腸温を指すので、体温計で測定した体表の温度ではないことに注意。

熱中症は異常に体温が上がってしまった時や、発汗でミネラル分を失った時などに起こる。重労働をしている時や湿度が高い時には特に注意が必要だが、締め切った車内等では日本の4月頃の陽気でも起こり得る。応急処置は衣服を緩めて楽な状態にして、冷水タオルなどを使って体を冷やし、意識がはっきりしている場合には、ゆっくり水分を補給させる。

サバイバルの道具

過去のサバイバル事例において、生死を別けた物品には様々な物がある。以下に挙げるのは、幾つかの事例において、その有効性が立証されたものである。

長期・短期を問わず有効とされる物

マッチライター等の点火器具 
を与えるため、夜の闇を照らし、冷えた体を温め、生のままでは食用に適さない動植物を食料に変え、汚水や海水などの飲用できない水を蒸留するために利用され、野生動物を避けさせて安全な寝床をもたらし、日中の煙や夜間の光で捜索隊から発見される確率を高めてくれる。その他、きちんと管理された火は見る者を安心させ、はささやかな娯楽を提供してくれる。
長期のサバイバルにおいては、有限の点火器具を長持ちさせるため、火を絶やさないように、かまどを作って火を保護する必要がある。また、晴天の日中には虫眼鏡凹面鏡もしくは大量のも有効となる。
ナイフ 
刃物の類いは、すこぶる基本的な道具であるため、様々な局面で役立つ。が役立たないほど丈夫な物を壊して移動経路を作るのに使える他、様々な道具を作るのに役立つ。ただし、この道具の設計強度構造を無視して、例えば切っ先で何かをこじ開けたり、柄頭をハンマー代わりにして何かを叩いたりするなどの、あまり無理な使い方はすべきでない。煉瓦やタイルの目地を壊して外部に脱出する際などは、高価なナイフなど使わずに、「安物」の出刃包丁の切っ先で目地を壊した方が安上がりだし理に適う。ただ、ナイフを使用する際は、怪我をしない・させないため細心の注意が不可欠である。特に厳しいサバイバル状況下では、十分な治療を受けにくく傷口が化膿壊死するなど、小さな怪我も命取りになりかねない。そのため、これら刃物を日頃より研ぎ方も含めて扱い慣れておき、手に馴染ませておけば不慮の怪我を負う(負わせる)確率も下げることが出来る。刃物を持つ以上はメンテナンスが必要なので、できれば砥石に関する知識も日頃より一教養として身に付けておくと良い。なお日本国内における銃刀法軽犯罪法、あるいは旅客機搭乗の際には手荷物に刃物の類が持ち込めないなど、法令や規則により刃物の所有・所持や携帯が制限される場合もあり、平時からサバイバル状況に備えてナイフを持つことは無理な場合もある。その一方、身の回りの物品を加工したり石器の作り方など、ナイフの代用品を自ら作り出す知識も、サバイバル状況において役立てられた事例も見られる。
 
布は遭難初期の頃は衣服等の形で幾らでも手に入るが、時間が経つにつれて清潔な布が入手しにくくなる。布は様々に加工して利用する事が可能であるため、比較的早い段階で確保しておくのが望ましい。しかし衣服は、脆弱な人体を保護する役目があり、寒い所では保温を、暑い所では暑さから身を守る断熱効果が期待できる。また直射日光植物かぶれから皮膚を保護するのにも必要である。このため、着ている衣服を無闇に布地として切り裂いて用いるのは良くない。出来るだけ肌着などの柔らかい布を様々な用途に利用するようにして、上着などは服のまま使用すると良いとされている。負傷時の包帯や、止血の際には圧迫用のパッドとして、また骨折時には添え木を使って患部を固定するのに使用する。また体を衛生的に保って病気を防ぐのにも布は必要である。長期間の場合、不衛生な衣服を着用し続けることはノミダニといった吸血虫の温床となるだけではなく、擦り傷・虫刺されなど小さな傷の化膿を招くため、定期的に洗って干し清潔にしておくのも大事である。夜間が氷点下となる寒冷な地域では、吸血虫駆除のため夜間に寒風に晒すということも行われる。
ポリタンク 
非常時に水を運び、蓄えるのに役に立つ。同様の用途では、耐久性に劣るが、ビニール袋でも代用可能である。堀江謙一は最初の太平洋横断の際、水をビニール袋に詰めてヨットに搭載した。また防災用品の中には水運搬用のビニール袋も販売されている。その一方で長期では燃料の確保も重要であり、液体燃料の運搬や保管には、専用のタンクがあると便利であるが、この場合は信頼性の観点から、粗悪な製品を使うべきではないし、また危険であるため指定用途外の利用も避けたほうが良い。日本では灯油用ポリタンクでJIS規格をパスしたものに、日本ポリエチレンブロー製品工業会が灯油かん推奨認定ラベルを貼付している。なお灯油用タンクにガソリンを入れるのも危険で、ガソリンには専用金属製タンクを用いる。燃料の入ったタンクは、火気を避け遠ざけることが重要である。特にガソリンタンクは揮発したガソリンがタンクを破裂させないよう、外部に放出するようになっているため、ガソリンタンク周辺での喫煙を含む火気の取り扱いには十分注意が必要である。
 
地震発生時等に革短靴やパンプスは不利である。釘やガラス等の踏み抜き事故を防ぐため底の丈夫なものを選ぶ。くるぶし・アキレス腱を負傷から守るためには足首まで覆うデザインが良い。サイズ合わせは慎重に、足が疲れるほどにきついものは良くないが、逆にゆるい長靴などは中に水がたまったりすると移動を困難にさせるため、良くフィットした歩きやすい靴が必要である。屋内でもガラスや食器の破片で怪我をする可能性がある事から、寝室に靴を用意することも防災の観点で勧められている。
合成皮革・化学繊維は熱や油脂類に弱いのが弱点。丈夫な皮革およびキャンバス地のハイキング・シューズなどが適する。冠水するほどの水害の際には、長靴よりもむしろ長ズボンにスニーカーの方が行動しやすく安全である。漂流物で怪我をすることがあるため、足が露出した服装で冠水時に移動は避けるべきである。

短期のサバイバルに必要とされる物

懐中電灯携帯電話スマートフォン(またはトランシーバー
これらの器具は、都市部でテロ災害に巻き込まれた際に役立つ。都市部の場合、電力や照明が失われて暗闇となり、パニックが発生する危険がある。そのような時は、小さな明かりでも精神的な支えになり、安全な脱出経路を探すのに役に立つ。マッチやライター等の点火器具は、都市災害の場合には、可燃性ガスガソリンといった可燃物が漏れ出している際に使用すれば自殺行為になるため、使用が制限される場合が多い。近年ではLEDライトなどの小型・軽量で長時間点灯可能なポケットライトも販売されている。携帯電話も同様に、照明になり、(圏外になっていなければ・基地局電話局との間の回線が途絶していなければ)通信にも利用でき、音を発する事もできる。またどこでも使用できるトランシーバーも有用である。

長期のサバイバルに必要とされる物

 
文明社会ではいくらでも手に入る紙も、文明から隔絶された場合には、非常に貴重で、また役立つ。などの燃料に点火する場合に火口に使ったり、寝る際の寝具の代用品にしたり、風雨を避けるための簡易雨具に利用する。また清潔な紙は布の代用品として、傷口に当てるなどしても利用できる。その他、は退屈を紛らわせるために有効である。トイレットペーパーが無い場合にも役に立つ。遭難し捜索隊が出ていると考えられる場合、居留地から移動しなければならないとき、人員や状態や行動予定などをメッセージとして残しておけば、捜索側が手掛かりとして利用できるため、行き違いによるロスを回避し保護された時点で必要な措置を受けやすいなど、生存可能性が高まる。
ビニールシート 
ビニールシートは防寒具や雨具、建具の用途、海水や泥水、草木等から真水を得る際にも役立つ。また水を蓄える容器を作るのにも役立つ。嵩張らず携帯にも非常に便利でもある。蒸留水を作る際には、浅い穴を掘って、中央に水を蓄えるコップなどの小さな容器を置き、その周囲に海水や泥水等の飲用に適さない水を入れ、穴に光を通す薄いビニールで覆ってしまい、そのビニールシートの中心(コップの真上)に小石を置いて、中心部が最も低くなるようにしておく。穴の中は太陽熱などで水が蒸発して湿度が高くなり、ビニールの表面で大気によって冷やされ、水滴となってコップに溜まる。この方法で、草木の汁や朝露を蒸留する事も可能である。
針と糸
長期のサバイバルをしなければならない時は、衣服や靴が破損しても、自分自身で修繕しなくてはならない。針と糸は、衣服や靴の修繕に必要不可欠な道具である。

サバイバル状況が発生した事件・事故

集団的事例

タイタニック号の沈没(1912年4月14日
豪華客船タイタニック号が氷山に衝突、2,200名以上の乗客が凍て付く北大西洋のニューファウンドランド沖の海に投げ出された。低い水温により、浮遊物にしがみ付いて助けを待っていた人の大半が低体温症によって意識を失い、溺死した。同事故では、ただでさえ少ない救命艇が、パニックに陥った船員の誤った判断により、定員に満たないまま降ろされるという不手際もあって、結果1,503名が死亡したとされる。当時の天候は気温と水温が低く、長時間濡れたままでは、いずれにしても低体温症による意識喪失が起こった訳だが、微風で在った事から、漂流物によじのぼっていた方がより長く救助を待てたようである。沈没の2時間後、他船によって救助されたが殆ど亡くなっている中で2名が生存していた。医学検査の結果、飲酒して血中アルコール度が高いことぐらいの差しかなかったことで特例ケースとなっている。なお、衝突時こそパニックにより状況が混乱したものの、乗船していたウォレス・ハートリーと彼のバンドのメンバーたちの勇敢な演奏により、乗客たちが平静を取り戻し、女性子供避難が、優先的かつ迅速に行われた。
阪神・淡路大震災1995年1月17日
早朝の午前5時46分頃、兵庫県神戸市を中心とした都市直下型地震が発生した。人口が密集して木造建築が多い地域に、火災が多く発生した。また、「欠陥住宅」の問題が露呈し、家具の下敷きになって死亡する事故も発生した。阪神高速道路も地震の影響を強く受け、根元からひっくり返って倒壊し、コンクリート建築の欠陥が露呈した。都市機能が復旧した後も、仮設住宅で生活していた人を中心に孤独死する者も出て、街の復興の裏で個人レベルではなかなか生活の復旧が進まなかったことも問題の一つにあがっており、後の都市災害における援助の在り方に幾つかの課題を投げ掛けている。
ニューヨーク世界貿易センタービル崩落2001年9月11日
この事件では、炎上中のビルで停電が発生し、初期の段階では非常階段を使って脱出できたという説もあるが、照明が失われて脱出経路が判り難く、ビルに取り残されたままになった人も多かったとされる。また航空機衝突の際に飛び散った破片や瓦礫が周辺地域に降り注ぎ、これらの落下物による負傷者も多数発生した。
東日本大震災2011年3月11日
津波により孤立した建物が数多く発生した。自衛隊がヘリによる上空からの救助活動を行った。

個人・少人数の事例

ジャングルにおける残留日本兵の例
山中・山野における例
孤島・孤立地帯における例

サバイバル状況を扱った作品

実際のサバイバル状況を扱った作品

漂流(著:吉村昭)ISBN 978-4103242123
江戸時代に船の難破で伊豆諸島鳥島へ漂着し、12年に及ぶ無人島生活の末に故郷へ帰還した野村長平の史実を基にしたドキュメンタリー。
大西洋漂流76日間(著:スティーブン・キャラハン 訳:長辻象平)ISBN 4-15-050230-7
1982年2月4日深夜に乗っていたヨットが転覆、小さな救命いかだに乗って漂流し、手製のと頼りない蒸留器だけで生命を繋ぎ、76日後に救助されたヨット乗りの手記。(ノンフィクション)
孤島の冒険(著:ニコラーイ・ヴヌーコフ 訳:島原落穂、1998年)ISBN 4-494-02734-0
船から波にさらわれ、千島列島の無人島に漂着した14歳の少年が一人で47日間を生き抜いた実話。
ドキュメント気象遭難(著:羽根田治) ISBN 4-635-14004-0
生きてこそ (1993年の映画)
原題『Alive!』。ウルグアイ空軍機571便遭難事故に遭ったウルグアイの学生ラグビーチーム他45人の乗客達。全員絶望と見做され捜索も打ち切られる中で、72日後に16人が生還するまでの苦闘を描く。(ノンフィクション) この事故は他にも「アンデスの聖餐」「アンデス地獄の彷徨」などで数回映画化されているほか、書籍化もされている。
『エンデュアランス号漂流』(著:アルフレッド・ランシング) ISBN 4-10-537301-3
南極圏で探検船が難破するという絶望的な状況にもかかわらず、隊長のアーネスト・シャクルトンをはじめとする28人の隊員の超人的な努力で、22ヶ月後全員が奇跡の生還を成し遂げた。(帝国南極横断探検隊参照)
たった一人の生還(著:佐野三治)ISBN 4-10-136711-6
国際外洋ヨットレース「トーヨコカップ・ジャパン―グアムヨットレース'92」に参加した「たか号」が転覆、6人がライフボードに乗って漂流、27日後に救助され生還した人物の体験記。
MAN vs. WILD(ディスカバリーチャンネル)
冒険家のベア・グリルスが世界中の無人地帯で実際にサバイバルの知識や技術を実演するTVショー。
The 33
コピアポ鉱山落盤事故の再現ドキュメント。

サバイバルを題材としたフィクション

小説とその派生作品

漫画

映像作品

出典

  1. 1.0 1.1 『米陸軍サバイバル全書 』(米陸軍省/編 三島瑞穂/監訳 鄭仁和/訳 並木書房 2002年4月 ISBN 978-4-89063-145-2)

参考文献

  • 鄭仁和訳編 『アメリカ陸軍サバイバルマニュアル3サバイバル・ノート』朝日ソノラマ、1992年6月。ISBN 4257050802
    • アメリカ陸軍歩兵の教育用に使っているマニュアルの部分邦訳。同軍が収集した実際の事例や学術・医学見地からの研究などの情報をもとに編纂されている。

関連項目

fr:Survivalisme he:שדאות