コールバーグ・クラビス・ロバーツ
コールバーグ・クラビス・ロバーツ(Kohlberg Kravis Roberts、KKR & Co. L.P.)は、アメリカ合衆国、ニューヨークを拠点とするバイアウト・ファンドである。1976年に三人のユダヤ系アメリカ人であるジェローム・コールバーグ・ジュニア、ヘンリー・クラビス、ジョージ・ロバーツによって設立された。彼らは三人ともベアー・スターンズの出身であった。コールバーグ・クラビス・ロバーツはグループ・ブリュッセル・ランバートから資金を調達してレバレッジド・バイアウトの名手となった。
概要
KKRでは、140名の投資の専門家を含めた400名の従業員が働いている。KKRの本社はニューヨークにあり、オフィスをサンフランシスコ、ヒューストン、ワシントンD.C.、ロンドン、パリ、香港、東京、北京、ムンバイ、ドバイ、ソウル、シドニー、マドリードに設けている。
KKRは極めて巨大なプライベート・エクイティ・ファンドであり、現在ポートフォリオに持っている会社の数は51社で年間売り上げ2180億ドルに上る。これは、ライバルである、ブラックストーン・グループとカーライル・グループを足したものの二倍に達する金額である。[1]
KKRの最も得意とする手法がレバレッジド・バイアウト(LBO)である。1989年、全米有数の大企業である食品・タバコメーカーのRJRナビスコを、LBOを用いて250億ドルで買収した。この金額は、現在もなお、LBOを使用した案件では最大のものである。
また、この約6年後の1995年には同じ全米有数の大企業であったかつての食品・化学メーカーのボーデンを買収。同社はのちにヘキシオン・スペシャルティ・ケミカルズに吸収合併、現在のモメンティブ・スペシャルティ・ケミカルズの1部門となっている。
関連項目
- PPGインダストリーズ
- 蓑田秀策 - 日本法人元会長
- 平野博文[2] - 日本法人社長
- カルソニックカンセイ
- 工機ホールディングス(旧:日立工機)
- 日立国際電気
- PHCホールディングス(旧:パナソニックヘルスケア)
脚注
- ↑ Can KKR Make Like Berkshire Hathaway?
- ↑ 平野 博文(Hirofumi Hirano)KKRジャパン代表取締役社長、 国民民主党所属の衆議院議員 平野博文とは同姓同名の別人。2013年4月10日、「KKRジャパン、新会長と新社長の就任を発表」、平野氏は企業再生専門コンサルティング会社アリックスパートナーズに入社以前、日興コーディアルグループでマーチャント・バンキング部門CEOを務め、日興プリンシパルインベストメンツの会長を兼任。
参考文献
- ブライアン・バロー、ジョン・ヘルヤー 著 鈴田敦之 訳 『野蛮な来訪者―RJRナビスコの陥落〈上〉〈下〉』日本放送出版協会 1990年9月 ISBN 4140051612
外部リンク
- コールバーグ・クラビス・ロバーツ (日本語)
- Kohlberg Kravis Roberts (英語)