コペル

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コペルスロベニア語 Koper)は、スロベニアの市である。イタリア語カポディストリア (Capodistria)。クロアチア語名コパル (Kopar)、ドイツ語名Gafers。

概要

イタリアクロアチアとの国境に面し、イタリアの都市トリエステとクロアチアの都市ブイェに接している。スロベニア語と共に、イタリア語が市の公用語となっている。

市街にはコペル港が面しており、貿易の拠点である。イタリア領とクロアチア領の間を縫って海まで伸びる回廊状のスロベニア領の尖端に位置する、スロベニア唯一の商業港である(商業港以外では、コペルに隣接する小さな港町イゾラと軍港を持つピランがある)。

コペルはスロベニアの中で特に人口の多い11都市の中に含まれている。そのため通常の市ではなく特別市という扱いとなっている。プリモルスカ大学のキャンパスがある。

歴史

コペルはアドリア海の北東岸、イーストラ半島の付け根に古代から形成された都市であり、古代ギリシア時代にはAegidaと呼ばれたが、後にラテン語のコペルと改称され、以後定着した。ユスティノポリス (Justinopolis) とも呼ばれた。

1278年ヴェネツィア共和国領となった。1797年オーストリア帝国領となり、トリエステの一部とされた。当時の最多民族はイタリア人で、第一次世界大戦イタリア王国領となった。

第二次世界大戦ではユーゴスラビアが占領し、トリエステ自由地域の一部を経てユーゴスラビアに編入された。この過程で、イタリア系住民のほとんどはイタリア本土への難民となり、スロベニア人が最多民族となった。

1991年のスロベニア独立により、コペルはスロベニア唯一の商業港となった。

関連項目

外部リンク


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