ゲーリュオーン
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ゲーリュオーン(古希: Γηρυών, Gēryōn)
ゲーリュオーンはアイスキュロスおよびラテン語による表記で、叙事詩中ではゲーリュオネウス(Γηρυονεύς, Gēryoneus)、イオニア・アッティカ散文作品やアリストパネース、ピンダロスなどではゲーリュオネース(Γηρυόνης, Gēryonēs)、ステーシコロスの抒情詩では Γαρυόνας 、カルキディアの壺絵の表記では Γαρυϝόνης' となっている。エトルリア語ではケルン(Cerun)。日本語では長母音を省略してゲリュオン、ゲリュオネウス、ゲリュオネスとも表記される。
ゲリュオネウスともいう。ギリシア神話に登場する三つ頭の巨人。ゴルゴのメドゥサがペルセウスに首を切られたとき,その傷口より出生したクリュサオルが,オケアノスの娘カリロエと交わってもうけた子で,腰から上が3つに分れていた。世界の西のはての海上に浮ぶエリュテイア島に住み,牛の大群を所有し,それをエウリュティオンという名の牛飼いと猛犬オルトロスに番をさせていたが,ヘラクレスによって退治され,牛も奪われたという。