ケルズの書

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このページはヨハネによる福音書であり、豪華な装飾がなされている

ケルズの書(ケルズのしょ、The Book of Kells)は、8世紀に制作された聖書手写本

概要

ダロウの書」、「リンディスファーンの福音書」とともに三大ケルト装飾写本のひとつとされ[1]アイルランドの国宝となっており、世界で最も美しい本とも呼ばれる。

縦33cm、横24cm。豪華なケルト文様による装飾が施された典礼用の福音書で、四福音書(マタイによる福音書マルコによる福音書ルカによる福音書ヨハネによる福音書)が収められている。言語はラテン語で、文字はインシュラー体

コルンバの偉業を称えるために、スコットランドアイオナ島アイオナ修道院で制作が着手され、その後アイルランドのケルズ修道院で完成された。本来は貴金属製のカバーが取り付けられていたが、1007年に盗難にあった際にカバーは失われてしまった[2]。 現在は、ダブリン大学トリニティー・カレッジ博物館に所蔵されており、半年に一度のペースで展示するページが変えられる。

補足事項

  • スイスのファクシミリ・フェアラーク社で刊行された完全復元版が、丸善等で販売された。約二百二十万円、現在は終了。

ギャラリー

  1. 鶴岡真弓, 松村一男 2017, p. 26
  2. アルスター年代記English版に記されている『コロムキルの大福音書』がこのケルズの書の事を指すとした場合{{#invoke:Footnotes | harvard_citation }}。

文献

  • 松村賢一; 他、中央大学人文科学研究部編、 『ケルト 口承文化の水脈』 中央大学出版部、2006年、85頁。ISBN 4805753277 
  • 鶴岡真弓, 松村一男 『図説ケルトの歴史 文化・美術・神話をよむ』 河出書房新社、2017年。ISBN 978-4-309-76263-0。
  • バーナード・ミーハン、鶴岡真弓訳 『ケルズの書』 創元社 2002年



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