ケブリオネース

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ケブリオネース古希: Κεβριόνης, Kebrionēs

ギリシア神話の人物。長母音を省略してケブリオネスとも表記される。

トロイアの王プリアモスの50人の子の1人である[1]トロイア戦争ではヘクトール御者を務めた。

イーリアス』の2日目、ヘクトールの御者アルケプトレモステウクロスに射倒されたとき、ヘクトールに命じられて戦車の御者を務めた[2]。トロイア軍がギリシア軍の防壁を攻撃したときには、ポリュダマースとともにヘクトールのもとで第1部隊を率い[3]、ギリシア陣内に侵入したさいには最も激戦だった場所で戦った[4]。しかしパトロクロスアキレウスの鎧をまとって戦ったさい、パトロクロスがヘクトールにめがけて投じた石がケブリオネースの頭に当たり、ケブリオネースを倒した。ヘクトールはケブリオネースの遺体をめぐってパトロクロスと激しく戦い、エウポルボスがパトロクロスに深手を負わせたときに討ち取った[5]




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  1. アポロドーロス、3巻12・5。
  2. 『イーリアス』8巻。
  3. 『イーリアス』12巻。
  4. 『イーリアス』13巻。
  5. 『イーリアス』16巻。