グループセックス

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グループセックスとは、3人以上で行う性行為のこと。

概説

パートナーの男女(夫婦恋人)が他人の男性または女性を呼んで3人以上で行う。3PのPは人を表すPeopleに由来している。一般的には男女混合で行なう性行為を指すが、行為自体は同性愛者間の場合でも成立する。

睾丸ボールに例えられることから、英語ではゴルフマッチプレーの一種に絡めて「スリーサム」とも呼称される。

性的興奮を高めるためや、思想的宗教的意義の下で行なわれる。性的快楽をタブーとしない宗教や1960年代ヒッピーコミューンにおいてこのような関係が見られたが、長期的に継続することはないとされる。

道徳的観点の批判もあり、個人の主観によって大きくイメージが異なる。また性感染症のリスクは高まる。このような性的関係が、継続性をもって維持されることは稀有である。

なお、社会規範的には正常な性生活とは認められない場合が多い。未婚の男女間でも互いを尊重し合う1対1のパートナーシップが一般的であり、グループセックスへの欲求は異常性欲性的倒錯と見なされる可能性がある。

種別

3P

ファイル:Wiki-FMF-threesome.png
グループセックス二人の女性と男性

女性1人に対し男性2人の場合は、 1人の男性が女性の女性器に、もう1人の男性が女性の肛門にそれぞれ男性器を挿入する。例えば、騎乗位で性交中に女性が上半身を前に倒し、背後からもう1人の男性が女性の肛門に挿入する。

男性1人に対して女性2人の場合は、男性が仁王立ちになり女性が同時に男性器を愛撫したり、男性が仰向けになり1人目の女性がキスを行い2人目の女性がフェラチオをしたりする。男性が同時に2人を愛撫することは出来ないため、女性側が男性を愛撫する場面が増える。

4P

4人で行う場合は4Pと呼ばれる。男性3人・女性1人、男性2人・女性2人、男性1人・女性3人の場合がある。

男女のパートナー2組が、互いのパートナーを交換して性行為を行うことを、スワッピングと云う。男女のパートナー2組が、同室で同時にそれぞれのパートナーと性行為に耽る姿を、お互いに眺め合う場合もある。フェラチオなどの前戯は相手のパートナーに行うこともあるが、本番の性行為については自身のパートナーとのみ行い、互いにそれを見せ合うことを楽しむものであり、相互観賞と呼ばれる。

5P以上のプレイ

3Pや4Pの応用に相当するが、男性も女性も結合の維持や、絶頂までの工程がより難しくなる。人数やシチュエーション次第では、後述の乱交パーティーに分類されることもある。

アダルトビデオにおけるグループセックス

串刺し3P

後背位で挿入されながら、フェラチオも行う。

サンドイッチファック

女性がうつ伏せ
女性が仰向け

3Pは、アダルトビデオでは1人目の男性と結合しながら2人目の男性に女性がフェラチオをする場合が多い。

串刺し3P
女性が1人目の男性に後背位で男性器を挿入されながら、同時にもう1人の男性にフェラチオを行う。男性器を串に例え、串刺しのように見えるために付いたアダルトビデオ用語
二穴挿入、二穴同時、サンドイッチ・ファック、DP (Double Penetration)

女性が2人の場合は1人目の女性が騎乗位で跨り、もう1人の女性は顔面騎乗位で男性に跨ったりする。また、男性が両刀使いの場合は性交中の男性にフェラチオをさせたり、女性と正常位で性交中の男性の肛門にもう1人の男性が男性器を挿入したりする。

4Pは、アダルトビデオやポルノ雑誌では男性3人に女性1人の組み合わせで、騎乗位中の女性に1人がフェラチオをさせながらもう1人が肛門に挿入したり、または騎乗位や座位中の女性が残り2人の男性の性器を代わる代わるフェラチオしたりする場合が多い。

また男女ペアで性行為を行いながら、横のペアの性行為に干渉する場合もある。

5P以上は、アダルトビデオでは用いられる事は少ない。しかし、アダルト漫画アダルトゲームではそれらの制約に縛られない上に1枚絵で済むこともあって、男性1人に対して女性4人以上でのハーレム状態を描写する際に用いられる。

乱交

多数の異性との性行為を楽しむ。多数の異性が、絶頂を迎える前に、或いは絶頂を迎えた後に相手を入れ替えながら、性欲や精力と時間の許す限り、延々と性行為を続けていく。 合意の元に行った場合に乱交と呼ぶが、参加者の全員が事前に了承をしていなかった場合は強姦であり輪姦と呼ばれる。

これだけを目的にラブホテルマンションの一室、或いは一軒家などを借りて男女を集める場合がある。男女間で金銭のやり取りを行なうと性風俗として扱われるため、参加費は会場使用料や飲食代として分担する。

また、男性が金銭を支払って女性達の中から1人(又は複数人)を指名して性行為を行う「大人のパーティー」と称されるイベントも存在する。

備考

  • 乱痴気騒ぎや乱交パーティーを示す英単語に「orgy」があるが、元は古代ローマの酒神バッカスの祭り「オルギア」を指した言葉である。
  • 3人以上の男女が、フェラチオクンニリングス性交など、性器を介して様々な方法で繋がり合って1つの環の形態になることを「デイジーチェーン」と呼ぶことがあるが、本来はデイジー根茎で繋がることを語源としたコンピュータ専門用語であり、SCSI機器の連結状態などに用いられる。グループセックスにおいては「数珠繋ぎ」の方が適切であり、「雛菊輪遊び」や「雛菊鎖遊び」ともいう。

日本での乱交

日本では古来農村などで、盆祭りなどの祭りで年相応の男女がざこ寝という、一堂に泊まり込み乱交を行う風習も起こり、盆踊りとも結びつき広まり、ざこ寝堂はほとんど全国の農村には存在した。これは昭和時代に至っても続いていた[1]明治時代にはしばしば風紀を乱すとして警察の取締りの対象となった。盆踊りは未婚の男女の出会いの場にとどまらず、既婚者らの一時的な肉体関係をもつきっかけの場をも提供していた。

また、多くの男女が乱れて誰の子供か分からない子供が生まれたが、村の共同体で、村の子供として皆に育てられるため問題にならなかった。

脚注

関連項目