ギシギシ
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ギシギシ(羊蹄、Rumex japonicus)はタデ科の多年草。やや湿った道ばたや水辺、湿地、田のあぜなどに生え、日本全国に分布する[1]。生薬名は、羊蹄(ヨウテイ)[2]。
特徴
一見スイバと似ているが、高さは、40-100cmになる。根もとに生える葉は、長さ10-25cmの長楕円形で長い柄があり、基部がハート形になるが、上部の葉は柄が無く幅も狭くなる[3]。葉の縁は大きく波打つ。茎の上部で分枝し多数の花序を出す。緑色で小さい花を輪生させる。花は花弁をもたず、6片の萼からなる。花期は、6-8月。[1] 花が終わると内側の3つの萼が発達し、翼となって3稜のある痩果を包む。この翼の縁に微細な鋸歯があり、背面には楕円状の瘤がある。
名前の語源
京都の方言に由来するという説もあるが、詳細は不明である[1]。 茎をすり合わせるとギシギシという音を出すことからこの名があるとも。
利用
若芽は食用になり、根は薬用にする[4]。 根は「しのね」といい緩下剤とする。 民間薬としては、根をすりつぶして皮膚病に用いられた。
脚注
参考文献
- 日野 東 『日本の野草・雑草』 成美堂出版、2009年、287。ISBN 978-4-415-01009-0。
- 長田武正 『原色野草観察検索図鑑』 保育社、1981年、384。ISBN 978-4-586-30058-7。
- 林 弥栄・平野隆久 『野に咲く花』 山と渓谷社〈山渓ハンディ図鑑〉、1989年、368。ISBN 978-4-635-07001-0。
- 米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList) 2018年5月3日閲覧