カンパリ
カンパリ(カンパーリ、Campari)とは、苦味のあるタイプのリキュールの銘柄の1つである。液色は赤く、アルコール度数は25度[1]。エキス分は19%。イタリアで生産されている。イタリア語で「苦い」を意味する語が「アマロ(アマーロ、Amaro)」なので、アマロ系のリキュールなどと言われることもある。
2017年6月6日、アサヒビールが日本国内での販売権を獲得、2017年9月1日から発売することを発表した。[2]
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概要
イタリアのトリノでバーテンダーをしていたガスパーレ・カンパーリ(Gaspare Campari)が開発し、1860年、当時の流行に乗って「ビッテル・アルーソ・ドランディア」(Bitter All'uso d'Hollandia、オランダ風苦味酒)と名付けて売り出した。その後息子のダーヴィデ・カンパーリ(Davide Campari)が「カンパリ」と名前を変えた。現在の製造元はダヴィデ・カンパリ社。なお、カンパリ社は、ベルモットのチンザノ、ウォッカのスカイウォッカなどを傘下におさめる、酒造業界の一大グループとなっている。
カンパリの製法は明らかではないが、ビター・オレンジ、キャラウェイ、コリアンダー、リンドウの根など、60種類にのぼる材料が使われていると言われる。リキュールの中ではビター系リキュールに入る。
鮮やかな赤い色と苦味を特徴としており、通常何かで割って飲んだり、カクテルのベースとして使われたりすることが多いが、ストレートでも飲むことができる。イタリアでは白ワインと1:1で割って飲むことが多い。
着色料として長らくカルミン酸色素=コチニール(エンジムシから取れる染料)が使用されていたが、2007年10月以降は代替着色料として赤色2号、青色1号、黄色5号を使用したロットに切り替わったため、該当する食品添加物の摂取を避けている場合には注意が必要である。
その他、カンパリ社ではベリー類のリキュールである「コーディアル・カンパリ」という製品を出していた。色は無色透明であり「カンパリの白」とも言われたが、現在は販売を終了しており一般での入手は難しくなっている。
カンパリを使ったカクテル
カンパリは、カンパリ・ソーダ、カンパリ・オレンジのように、何かで単に割るだけでも特徴的な味になる。苦味が爽やかなので夏向きとされる。カンパリを使ったカクテルには、ロングドリンクとショートドリンクの両方が存在する。
ロング・ドリンク
- アメリカーノ - しかし、正式なレシピでは、カンパリを使用しない。
- カンパリ・オレンジ - カンパリをオレンジ・ジュースで割ったもの。
- カンパリ・グレープフルーツ - カンパリをグレープフルーツ・ジュースで割ったもの。
- カンパリ・ソーダ - カンパリを炭酸水で割ったもの。
- カンパリ・ビア - カンパリをビールで割ったもの。
- スプモーニ
ショート・ドリンク
脚注
出典
- ↑ “カンパリについて カンパリ サントリー”. サントリー. . 2013閲覧.
- ↑ “ニュースリリース 2017年6月6日|アサヒビール”. アサヒビール. . 2017閲覧.