カンバーランド長老教会

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カンバーランド長老教会(かんばーらんどちょうろうきょうかい、英語:The Cumberland Presbyterian Church)は、1810年にアメリカで設立されたプロテスタント・長老派のキリスト教会(教派)。

沿革

一般に、キリスト教はローマ・カトリック正教会プロテスタントの三つの大きな流れがあるが、カンバーランド長老教会は、このうちのプロテスタント・改革派教会長老派教会の流れの一つである。1810年2月4日、アメリカに起こった第二次大覚醒リバイバルの影響のなかで、アメリカ合衆国長老教会から分離して誕生した。 「カンバーランド」というのは地名で、テネシー州とケンタッキー州にまたがる地域にカンバーランド川が流れているために、彼らは自分たちの教会をこの地名で呼んでいる。現在、テネシー州にあるモントゴメリ・ベル州立公園内(en:Montgomery Bell State Park)に、カンバーランド長老教会の誕生地が保存されている。

教会制度

教会名に含まれる「長老」というのは、教会の運営の形(長老制教会制度)を指している。カンバーランド長老教会は、教会員によって選出された長老たち(教会役員を長老と言う)の会議によって運営される代議・民主制(会議制)をとっている。すなわち、各個教会の長老会議を小会、複数の教会から代議員が派遣されて開催される長老会議を中会、さらに広範囲になる長老会議を大会、カンバーランド長老教会全体の長老会議を総会(ジェネラル・アッセンブリー/GA)と言う。これらの会議は、単に地域の広がりだけでなく、上位会議の意味を合わせ持っている。なお、一般に長老教会においては各個教会の自主性が尊重されつつも、中会が活動の中心的機能をになっているゆえに「中会主義(プレスビテリアニズム=長老制長老主義)」と言う場合がある。

世界教勢

現在、カンバーランド長老教会に属する教会は全部で800余ある。北米以外に、南米コロンビアに30、ブラジルに1、香港に9、韓国に1、そして日本には13教会(日本中会)がある。フィリピン、カンボジアにもある。国単位に形成される改革長老教会の中で、国を越えてひとつの教会が形成される独自性がある。2008年6月には、総会(GA)が史上初めてアメリカ合衆国を離れて、日本で開催された[1]

日本での活動

日本におけるカンバーランド長老教会の働きは明治時代から始められ、主として大阪、和歌山を中心に展開され、多くの教会を産み出した。1884年(明治17年)には、ウヰルミナ女学校、現在の「大阪女学院」(大阪市中央区玉造)や大阪府南部の「清教学園」(河内長野市)を設立した。

日本へ派遣された主な宣教師

脚注

参考文献

  • 『日本キリスト教歴史大事典』教文館、2003年

外部リンク