カイロ
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アラビア語: القاهرة , al-Qāhira, アル・カーヒラ, コプト語: ⲕⲁϩⲓⲣⲏ, Kahire, 英語: Cairo
エジプトの首都。アラビア語ではアル・カーヒラ Al-Qāhirah。アフリカ大陸最大の都市。ナイル川の東岸,上エジプトと下エジプトの接点に位置し,日本の屋久島とほぼ同緯度にある。気候は一年中乾燥していて年降水量は 25mm程度。冬季わずかの降雨がある。夏季は暑く日中の平均気温 35℃。カイロの歴史は 5000年前にまでさかのぼる。紀元後,ギリシア人にバビロンと呼ばれていた。7世紀にイスラム軍がビザンチン軍に勝つと,バビロン城塞の北側にテントを張って軍営にした。そこはアラビア語のテントの意味から「フスタート」と呼ばれ,町は大きく発展した。969年ファーティマ朝がフスタートを占領し,新都を築いたとき,町をアル・カーヒラ(勝利者)と命名した。ファーティマ朝時代,アズハル・モスクをはじめ,多くの大モスクや宮殿が建てられた。以後,数々の王朝や異民族の支配を経て,1805年ムハンマド・アリーがカイロを支配。1882年にイギリスが占領,第2次世界大戦後撤退した。1952年のエジプト革命と共和制の樹立後,さまざまな都市計画が実施され,新しい産業の発達の結果,郊外に工業大都市圏を形成した。鉄鋼,繊維,食品,化学などの工業が発達。アスワン,スエズ,ズムヤート,アレクサンドリアへの鉄道の起点であり,北アフリカの国際空路の中心地。9世紀建設のイブン・トゥールーン・モスク,ムハンマド・アリー・モスク,エジプト・イスラムの総本山スルタン・ハサン・モスクとマドラサなど歴史的建造物が多く,1979年世界遺産の文化遺産に登録。人口 675万9000(2006)