オランダ軍

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オランダ軍
Nederlandse krijgsmacht
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創設 1572年
派生組織 オランダ陸軍
オランダ海軍
オランダ空軍
オランダ王立保安隊
指揮官
最高司令官 オランダ政府
国防大臣 Jeanine Hennis-Plasschaert
防衛責任者 Tom Middendorp
総人員
兵役適齢 17[1]
徴兵制度 なし
現総人員 59,346
財政
予算 € 8,000,363,000 (2015)[2]
軍費/GDP 1.2% (2015)[2]
関連項目
歴史
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オランダ軍(オランダぐん)は、オランダにおける国軍。


概要

オランダは北大西洋条約機構(NATO)に加盟しており、集団安全保障体制を構築している。以下の4軍からなる。

歴史

19世紀にオランダが再独立して以降、しばらくは戦乱に巻き込まれることはなかった。第一次世界大戦の際には中立を通し、参戦しなかった。1939年第二次世界大戦が勃発しても中立政策を放棄しなかった。オランダは情勢の緊迫化に伴い軍の増強を進めたが1940年の時点で弱体な9個師団を編成したのみであり、ほかには洪水戦略により国土防衛を行なう計画であった。1940年5月10日ドイツ軍の侵攻が開始され、オランダにおける戦いが始まった。ドイツ軍は空挺部隊も用いて迅速に進撃し、オランダは5月17日には降伏した。オランダ領東インドについては植民地軍が展開していたが、これも1942年1月より日本軍の侵攻が開始され、3月上旬には全域が占領された。

第二次世界大戦中はオランダ本土ではレジスタンス運動なども実施されたが、一部地域を除き、終戦までドイツに占領されたままであった。

第二次世界大戦後は北大西洋条約機構(NATO)に加盟し、徴兵制の施行を行い、軍備を拡充し、東西ドイツ国境への派遣準備を整えていた。また、インドネシア独立戦争にも参戦した。冷戦後は軍備を縮小し、1996年には徴兵制を廃止し、完全志願制に移行している。

組織

陸軍

王立陸軍(Koninklijke Landmacht)は、2008年時点で3個旅団を主力としており、他に特殊部隊を有している。主な装備としてはレオパルト2A6戦車やAH-64D アパッチ・ロングボウ攻撃ヘリコプターなど。コソボやイラク、アフガニスタンにも兵員を派遣している。2011年には戦車と自走榴弾砲を全廃するという大胆な軍縮を行った。

海軍

王立海軍(Koninklijke Marine)は、古くは17世紀英蘭戦争など、長い伝統を持つ。1950年代から60年代にかけては軽空母カレル・ドールマンを運用していたこともあったが、2008年時点ではフリゲート6隻および掃海艇を主力としている。オランダ海軍航空隊およびオランダ海兵隊も有しているほか、オランダ沿岸警備隊も傘下にある。

空軍

王立空軍(Koninklijke Luchtmacht)は、防空任務を主体としており、2008年時点ではF-16戦闘機パトリオットミサイルを装備している。

王立保安隊

王立保安隊(Koninklijke Marechaussee)は国家憲兵であり、国防省傘下で憲兵および警備警察として機能する。1814年に設立されている。1994年に再編により、アムステルダム・スキポール空港の警備も行なうようになり、1998年に陸軍より独立した。

最近の活動内容

脚注

  1. Werken bij de landmacht – required age, Dutch army
  2. 2.0 2.1 http://www.eda.europa.eu/docs/default-source/finance-documents/national-defence-data-2012.pdf
  3. Military contribution to Sinai mission has come to an end”. オランダ国防省 (2015年1月23日). . 2015閲覧.
  4. Dutch attack helicopters come to UN colleagues' aid”. オランダ国防省 (2015年1月22日). . 2015閲覧.
  5. Dutch F-16s drop first bombs in Iraq”. オランダ国防省 (2015年1月22日). . 2015閲覧.

外部リンク