エル商会

提供: miniwiki
移動先:案内検索

株式会社エル商会(エルしょうかい)は、かつて横浜市に存在した日本の家電量販店である。屋号としての表記は「L商会」。

概要

1953年(昭和28年)創業。1956年(昭和31年)4月、株式会社丸栄商会として設立。1987年(昭和62年)5月、株式会社エル商会へ商号変更。

県下ナンバーワンの電化店」をキャッチフレーズとして多店舗展開を行い1997年(平成9年)11月に40店舗まで拡大した。

店舗面積150坪程度の小型店を中心とした店舗展開で、物流センター(横浜市)とPOSシステムを活用し、横浜市内とその周辺部では即日配達を実現し、ピーク時の1997年3月期に223億円を売り上げた。

1992年(平成4年)の大店法改正による規制緩和により、1995年(平成7年)コジマがエル商会の登記本店である「電化のL長者町店」(横浜市中区曙町)の至近に出店するなど、大手家電量販店が県内に相次いで進出し、競争が激化。加えてパソコンなどの情報機器販売への取り組みに出遅れたのも打撃となった。後にパソコンコーナーの「LMO(エルモ)」を導入するが、対応の遅れを挽回することはできなかった。

店舗面積や品揃えで大手に劣るエル商会の売上は次第に減少し、年商は1998年3月期が201億4,400万円、1999年3月期が179億2,500万円へ減少した[1]

2000年(平成12年)1月28日からの4日間、現金での支払いに限り店内全品20%引きセールを行った。翌月の自己破産に向けた現金確保と見られる。2月1日、横浜地裁自己破産を申請し、2月4日同地裁より破産宣告を受けた。負債額は90億6,832万円[2]

沿革

  • 1953年(昭和28年) - 創業。
  • 1956年(昭和31年)4月 - 株式会社丸栄商会として株式会社化。
  • 1987年(昭和62年)5月 - 株式会社エル商会へ商号変更。
  • 2000年(平成12年)
    • 2月1日 - 自己破産申請。
    • 2月4日 - 破産。

広告展開

ラジオ

FMヨコハマアール・エフ・ラジオ日本ニッポン放送を中心にラジオでコマーシャルし、社名「♪エ・ル・商~会」を歌うジングルは県内ではよく知られていた。

テレビ

1990年代はテレビでもコマーシャルし、テレビ神奈川テレビ東京で放映されていた。一時は日本テレビルックルックこんにちは」の時間帯も放映された。

新聞

朝日新聞神奈川版にゴールデンウィークボーナスシーズンの土曜日に広告を出していた。

交通機関

京浜急行電鉄相模鉄道横浜新都市交通などの列車ドアに貼付される手指の巻き込みを注意するステッカーの下部に、多く出広していた。[3]

かつて存在した店舗

神奈川県

横浜市

川崎市

県下

  • 小田急相模原店(相模原市相南) - LMO併設店。1997年(平成9年)5月閉店。
  • JR横浜線相模原店(相模原市)
  • 衣笠十字路店(横須賀市公郷) - 現在は歯科医院。
  • Lビジュアル横須賀中央店(横須賀市大滝) - 現在は寿司店。
  • 北久里浜駅前店(横須賀市根岸) - 友&愛プラスゲオ北久里浜店→auショップ北久里浜店。
  • 鎌倉店(藤沢市川名) - 現在はハードオフオフハウス鎌倉藤沢店。
  • 藤沢店(藤沢市)
  • 湘南台店(藤沢市)
  • Lビジュアル大和店(大和市大和南)
  • Lビジュアル茅ヶ崎店(茅ヶ崎市
  • 寒川店(高座郡寒川町)- 現在はSeria寒川店。
  • エルモ厚木店(厚木市岡田) - 東名高速道路厚木ICそば。
  • 伊勢原店(伊勢原市田中)
  • さがみ野南口駅前店(海老名市東柏ケ谷)
  • 鶴巻温泉駅前店(秦野市鶴巻北)
  • 秦野店(秦野市曽屋)
  • 鴨宮店(小田原市高田)-現在は「コジマ電器 NEW小田原鴨宮店」→クリエイトS・D小田原高田柳町店
  • 富水店(小田原市堀之内)

東京都

一時は、釣り具の上州屋に変わったが閉店をし、現在はサンクス多摩一の宮店に変わった。

脚注

  1. (株)エル商会 電化のL商会として著名~自己破産申立 負債総額約105億円 - ウェイバックマシン(2000年5月21日アーカイブ分) 東京商工リサーチ、2000年2月1日
  2. エル商会 破産宣告受ける 負債90億6832万円 - ウェイバックマシン(2003年2月21日アーカイブ分) 帝国データバンク、2000年2月4日
  3. 倒産後、京急はエル商会の分だけ剥がした。業者によっては広告の部分だけをカットして対処した所もあった。

参考文献

関連項目

外部リンク