エフエム熊本
エフエム熊本 FM-Kumamto Broadcasting Co.,Ltd. | |
---|---|
放送対象地域 | 熊本県 |
系列 | JFN系 |
略称 | FMK |
愛称 | エフエム・クマモト |
コールサイン | JOSU-FM |
開局日 | 1985年11月1日 |
本社 |
〒860-0001 熊本県熊本市中央区千葉城町5-50 |
演奏所 | 本社と同じ |
親局 / 出力 | 熊本 77.4MHz / 1kW |
主な中継局 |
阿蘇 81.3MHz 人吉 82.0MHz 牛深 76.9MHz |
公式サイト | http://www.fmk.fm/ |
特記事項:1985年の開局から2005年3月末までの社名は、 「エフエム中九州」だった。 |
株式会社エフエム熊本(エフエムくまもと、FM-Kumamto Broadcasting Co.,Ltd.)は、熊本県を放送対象地域として超短波放送(FM放送)をする特定地上基幹放送事業者である。
略称:FMK。コールサイン:JOSU-FM、JOSU-FCM(見えるラジオ)。JFN系列局。FMQリーグにも加盟する。 現在のキャッチコピーは「goes on. FMK」。
Contents
概要
1985年11月1日に全国19番目(九州で4番目)のFM局として開局した、熊本県唯一の県域FM局。熊本県内はもちろんのこと、福岡県筑後地方、佐賀県南部、長崎県島原半島等有明海沿岸、鹿児島県北薩地区、宮崎県五ヶ瀬町域でも直接聴取可能で、県外のリスナーもかなり多い。
佐賀市のケーブルテレビ局、佐賀シティビジョンではFMKの再送信を行っている。また、2012年1月30日からはradikoを通じてインターネット配信(実用化試験配信)が始まる。 こちらは地域判定で熊本県とみなされる環境下でのみ利用が出来る[1]。
社名変更の経緯
開局当初の社名は「エフエム中九州」。これは創業当時「エフエム熊本(FM熊本)」の商号がすでに登録されていたため。「エフエム中九州」開局当初の記者発表では「略称のFMKは"FM-Mid-Kyushu"の略。将来FM熊本になった時にも使えるように…」という説明があった。前述の「FM熊本」社は、企業PVや草野球のビデオ収録などをサポートする映像制作会社であり放送業ではない。経営に行詰った同社の経営者が刑事事件を起こし逮捕された直後ということもあり、イメージを考慮したとも考えられる。
商号問題が解決し、2005年4月1日に現在の「エフエム熊本」に社名変更。社外から「どこの放送局か分からない」という指摘を受けたこともあり、「熊本がエリアということがはっきり分かる社名に」ということで変更された。
事業所
本社
東京支社
福岡支社
資本構成
企業・団体の名称、個人の肩書は当時のもの。出典:[2][3][4]
2015年3月31日
資本金 | 授権資本 | 1株 | 発行済株式総数 | 株主数 |
---|---|---|---|---|
4億9500万円 | 15億円 | 5万円 | 9,900株 | 30 |
株主 | 株式数 | 比率 |
---|---|---|
熊本日日新聞社 | 4,142株 | 41.83% |
熊本放送 | 800株 | 8.08% |
テレビ熊本 | 570株 | 5.75% |
電波新聞社 | 530株 | 5.35% |
学校法人東海大学 | 530株 | 5.35% |
熊本銀行 | 494株 | 4.98% |
肥後銀行 | 494株 | 4.98% |
ニッポン放送 | 430株 | 4.34% |
西日本新聞社 | 330株 | 3.33% |
過去の資本構成
沿革
- 1982年10月 - 熊本に電波割り当てがなされ、後に163件の事業申請がなされる。
- 1985年4月1日 - 会社設立(当時の法人名は株式会社エフエム中九州)。
- 1985年10月17日 - サービス放送開始。番組の割合はTOKYO FM40:JFNC40:FMK18。6時-26時までの放送。
- 1985年11月1日 - 全国19番目の民間FMラジオ局として放送開始。金峰山送信所・人吉中継局の2局体制。
- 1987年7月 - 阿蘇・南阿蘇(高森)中継局開局。
- 1988年 - 御所浦中継局開局。
- 1992年10月 - 小国中継局開局。
- 1996年4月 - 牛深中継局開局。
- 1997年5月 - 男子世界ハンドボール選手権大会内のイベント放送局(76.5MHz)を運営。
- 1997年11月 - 五木中継局開局。
- 2002年4月1日 - 鶴屋百貨店内にサテライトスタジオ「J-Pit」を設置。
- 2005年4月1日 - 社名を株式会社エフエム熊本に変更。
- 2012年1月30日正午 - radikoを通じたインターネット配信を開始。
送信所
- 熊本・金峰山(熊本送信所) 77.4MHz 出力1kW(RKK(アナログテレビ・デジタルテレビ)、TKU、KKT、KAB(いずれもデジタルテレビのみ)とともに施設を共用)
- コールサインJOSU-FM・JOSU-FCM(見えるラジオ)
- 熊本市・菊池市・玉名市・八代市をはじめ福岡県大牟田市・佐賀県佐賀市・長崎県島原市を含む環有明海一帯で受信可能。一部、福岡近郊圏の福岡県筑紫野市、太宰府市、大野城市、春日市などや、背振山地を越えた福岡市方面でも場合によって常時受信可能。: 公式アナウンスこそされていないが、山岳回折により福岡県筑豊地方(主に田川市周辺)や北九州市小倉北区周辺、大分県大分市、日田市、鹿児島県北薩地方(主に伊佐市周辺)でも常時受信できる地域がある。また、熊本県(山都町)と境を接する、宮崎県五ヶ瀬町域においては、概ね受信が可能である。(五ヶ瀬町域では、地元FM局のエフエム宮崎の受信が難しく、エフエム熊本の方が良好に受信できる。)鹿児島県の大隅半島でも雑音が多いながらも受信できる地域があったが、地元コミュニティFM局が77.2MHzで送信開始してからは、混信のため更に受信が困難になった。大分県大分市では、地域によってはエフエム愛媛の八幡浜中継局(77.6MHz)と混信することがある。
中継局
中継局名 | 周波数 (単位MHz) |
出力 (単位W) |
中継局所在地 (山の名前) |
---|---|---|---|
阿蘇 | 81.3 | 3 | 米塚 |
南阿蘇 | 76.8 | 10 | 観音桜展望所付近 ※ |
小国 | 80.4 | 10 | |
人吉 | 82.0 | 50 | 高塚山 |
五木 | 81.3 | 10 | |
御所浦 | 78.4 | 100 | |
牛深 | 76.9 | 10 | 遠見山 |
※南阿蘇局は平成28年熊本地震の影響で、夜峰山での放送継続が困難になり、現在、南阿蘇村の観音桜展望所付近に臨時中継局を設けて放送している。
- 五木局は人吉市周辺でも雑音が多いものの受信できる。
- 御所浦局は水俣市や鹿児島県出水市など、芦北地方から北薩地区をカバー。鹿児島県の大隅半島の一部でも雑音が多いが受信できる所がある。
- 一方、電波が減衰しやすい離島部では受信が困難な地域もある。特に天草諸島で見られ、天草市の山地沿い・天草下島方面、天草郡苓北町、天草市天草町方面などである。天草郡苓北町、天草市天草町方面では電波ロケーションの関係から熊本送信所が受信できることがあるが、天草郡苓北町の一部地域、天草市天草町の一部地域では対岸のFM長崎も受信可能である。
主な番組
自社制作
- FMK Morning Glory(月曜 - 木曜 7:30 - 10:35)DJ.松崎ひろゆき
- FMK Charmy2(金曜 7:30 - 10:35)DJ.緒方仁深
- サウンドグラフィティ(月曜 - 金曜 9:50 - 10:00)DJ.小松士郎 - 上記2番組内包
- FMとれたて情報局(月曜 - 金曜 10:40 - 10:45)DJ.本田みずえ
- Dr.福田のプレママ・アラモード(月曜 - 金曜 10:45 - 10:50)DJ.福田稠・後藤環
- らくのうマザーズ ミルキーライフ(月曜 - 金曜 10:50 - 11:00) DJ.郡山泰代
- FMKパンゲア!(月曜 - 木曜 11:30 - 14:35)DJ.英太郎 &MEG(月)、マッキー&中華首藤(火)、黒木よしひろ&水上清乃(水)、永松ケンシ&樫山結(木)
- 宇土シティモール ハミングライフ2(金曜 11:30 - 11:55)DJ.MEG&中華首藤
- FMK BEAT MAX(金曜 12:00 - 14:35)DJ.MASAKI
- FMK RADIO BUSTERS(月曜 - 木曜 16:00 - 18:55)DJ.かなぶんや(月・火) スマイリー原島&高橋よしえ(水・木)
- everyday jazz(月曜 - 木曜 16:50 - 17:00)DJ.柄沢正行
- FMK Feel the Voice(金曜 16:00 - 18:55)DJ.森田真奈美
- つかさの湯 presents Splash Hour(火曜 15:00 - 15:25)DJ.塚原まきこ
- Ruby Tuesday(火曜 15:30 - 15:55)DJ.MASAKI
- 英太郎ホールディングス(木曜 15:00 - 16:00)DJ.英太郎
- muchcolor3rd Place Time(金曜 21:00 - 21:55)DJ.高橋よしえ
- ゆっくりのんびりASO大陸(土曜12:30 - 13:00)DJ.村岡章子
- Nissan Drive Hermony(土曜 18:00 - 18:30)DJ.吉本サキコ
- Music Slider Arrival(土曜24:00 - 24:55)DJ.かなぶんや
- 月刊行定勲(毎月一回不定期金曜日20:00 - 20:55)DJ.行定勲、きべとしお、シーラ
JFN系列番組時差ネット
- 国分太一 Radio Box(日曜 21:00 - 21:55)
- Future program ROBO21
終了した番組
- FMK J’s Cruising(月曜 20:00 - 20:55)DJ.春木進、伊井純子
- 女王様のお裁き(日曜 15:55 - 16:00)DJ.立山律子
- FMK MORNING WALKER(月曜 - 木曜 8:20 - 10:40) DJ.本田みずえ、後藤環
- HYPER MORNING TRAX(月曜 - 金曜 8:20 - 10:40) DJ.MEG
- LUNCH TIME JACK(月曜 - 木曜 11:30 - 14:40) DJ.うんばば中尾
- お昼もGAMADAS(月曜 - 木曜 11:30 - 14:40) DJ.黒木よしひろ マッキー(月曜) 嶋本えみ(火曜) 中村真弓(水曜) 渡辺ひとみ(木曜)
- AFTERNOON CHAT-CHAT(月曜 - 金曜 14:00 - 16:00) DJ.相越久枝、小野くみこ
- Evening GatewaY(月曜 - 木曜 16:45 - 19:55) DJ.相越久枝(月&火)・かなぶんや(水&木)
- FMK EVENING JOURNAL(月曜 - 木曜 17:25 - 17:40) DJ.伊井純子(月・木)・村上隆二(火)・風戸直子(水)
- Groovy Friday(金曜 12:00 - 14:40) DJ.立山律子
- Driving K-Car(金曜 15:00 - 15:25)DJ.MEG
- Netz Square presents NIRGILISのBOY meets GIRL(金曜 15:30 - 15:40)
- FMK Count Down Radio Show 20/20(金曜 16:00 - 19:55) DJ.MASAYAN・SAKIKO(吉本サキコ)
- エルセルモPresents Brand New Departure(日曜 19:00 - 19:20) DJ.MEG
- 木村建設Presents「World Sketch」(月曜 15:00 - 15:25)DJ.奥田圭
- FMK HOT 100(金曜 15:30 - 19:55)
- 東田トモヒロ「Natural Rock Rider」(火曜 21:30 - 21:55)(FM長崎・FM宮崎にネット)
- ぶらりくまもとサウンドスケッチ(月曜 - 金曜 7:48 - 8:00)DJ.植原史子
- FMK HAPPY GO LUCKY(月曜 - 金曜 16:00 - 16:55)DJ.村上隆二(月・木・金)本田みずえ(火・水)
- FMK Z-BOPPER(金曜 17:00 - 19:55)DJ.MEG
- かなぶんや芸術大学 音楽科(火曜 20:00 - 20:55)DJ.かなぶんや
- 黒木よしひろの302号室 (木曜 20:00 - 20:55)DJ.黒木よしひろ、Masayan
- 相越久枝のコーク・サウンドシャッフル (水曜15:00 - 15:55)※3局ネットキー局(FMK・エフエム宮崎・エフエム大分)
- 洋楽専科 Do-yaH!(土曜24:00 - 24:55)DJ.かなぶんや
- Music Slider Archive(火曜 20:00 - 20:55)DJ.かなぶんや
選曲について
- 九州地方のFM局と比べると選曲基準が厳しめ。そのため、隣県の局(FM FUKUOKA・JOY FM・μFM)と比べるとジャニーズ系やハロプロ系などのアイドル楽曲のオンエアが少ない(SMAPなどは上位ランクインはされたことはある)。同じように独自の選曲姿勢を持つ、HELLO FIVE・FM802・ZIP-FMなどでは、ランクインはおろかオンエアさえされない。
放送時間
月曜日 - 土曜日は24時間放送。日曜日深夜の26:00 - 30:00(月曜日の2:00 - 6:00)までは放送を休止して放送終了のアナウンスの後すぐに停波するが、月曜日の5時台は試験電波と称して音楽を流している。
キャッチコピー
- 「サプライズ FMK」( - 2007年3月)
- 「knock! knock! It's FMK(ノック!ノック!イッツ エフエムケイ)」( - 2014年12月)
- 「goes on.FMK」(2015年1月 - )
ジングル
ジングルには、各種アーティストが登場するものが存在する。マドンナのようにただ問いかけるだけのものからスガシカオのようにキャッチフレーズを読み上げる例まで、様々なパターンがある。キャッチコピーが「サプライズ FMK」時代( - 2007年3月)のジングルも同様であった。
熊本県内の他放送局
- NHK熊本放送局
- 熊本放送 (RKK)(JNN系列)〔JRN・NRN系列〕
- テレビ熊本 (TKU)(FNN・FNS系列)
- 熊本県民テレビ (KKT)(NNN・NNS系列)
- 熊本朝日放送 (KAB)(ANN系列)
コミュニティ放送局
脚注
- ↑ 1月30日(月)正午より、新たに6局が聴取可能に (PDF) radiko公式ウェブサイト、2012年1月23日。
- ↑ 日本民間放送連盟 『日本民間放送年鑑2015』 コーケン出版、2015-11-20、446。
- ↑ 日本民間放送連盟 『日本民間放送年鑑'92』 コーケン出版、1992-11、443。
- ↑ 日本民間放送連盟 『日本民間放送年鑑2003』 コーケン出版、2003-11、474-475。
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 5.5 5.6 5.7 エフエム中九州 非常勤取締役
- ↑ エフエム中九州 代表取締役社長
- ↑ エフエム中九州 監査役
- ↑ エフエム中九州 常務取締役
参考文献
- FMK20周年記念誌編纂委員会『感動はラジオにのって』熊本日日新聞社、2005年。
外部リンク
- テンプレート:Radiko