ウルトラマンジード
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『ウルトラマンジード』 (ULTRAMAN GEED) は、2017年7月8日から12月23日までテレビ東京系列で、毎週土曜 9:00 - 9:30 (JST) に全25話が放送された、円谷プロダクション制作の特撮テレビドラマのタイトルおよび、作中で主人公が変身する巨大変身ヒーローの名称[1]。
キャッチコピーは「運命―覚悟を決めろ」。
Contents
概要
2016年7月から同年12月まで同枠で放送された前作『ウルトラマンオーブ』と同様、単独タイトル作品として制作される。
ウルトラの星出身の悪の戦士・ウルトラマンベリアルの遺伝子を受け継ぐ「息子」である次世代ウルトラ戦士ジードを主役格のヒーローとし、彼の戦いを見守るウルトラセブンの実子・ウルトラマンゼロも絡んで物語が描かれる[2]。
メイン監督は、ベリアルの初登場作品『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』で監督を務めた坂本浩一が担当する[2][3]。また、ヤング向け小説を中心に執筆活動を行ってきた作家・乙一が、本作品ではじめてテレビ特撮シリーズのシリーズ構成を担当する[2]。音楽は、『ウルトラマンネクサス』や『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』で劇中音楽を務めた川井憲次が担当する[2]。
テレビ版の終盤と後述の劇場版では沖縄県による支援を受けており、中城城などでのロケが実施されたほか、エンディングにもクレジットされている。
企画当初の仮題は『ウルトラマンゴオ』。後述する返信時の掛け声は仮題時に執筆した乙一の脚本がそのまま残されたものである[4]。
特徴
坂本が本作品の監督のオファーを受けたのは、2016年9月ごろであった。乙一にシリーズ構成を依頼したのはプロデューサーの鶴田幸伸であり、坂本は乙一から聞かされたコンセプトに特撮作品の経験がまだない立場ゆえの面白さを感じ、鶴田を交えての打ち合わせで煮詰めていったという[5]。鶴田は、アシスタントプロデューサーを務めた『ウルトラマンギンガS』の時に新規脚本家候補の1人として乙一を挙げるも実現しなかったが、3作品同じ脚本陣が続いたことから改めて乙一を提案し、乙一側もウルトラシリーズに興味を抱いていたことから参加が実現した[6]。鶴田は乙一を起用した理由について、叙述トリックを得意とした作風が鶴田の考える視聴者に驚きを与えるシリーズ構成が可能となると予想した点、一方で乙一が別名義で執筆している作品が人情味あふれるものであった点、また映画製作や脚本家としての活動経験がある点などを挙げている[6]。脚本家チームは、総勢13人が参加した前作に対し半数以下の6人となっており、鶴田は乙一を中心とした少数精鋭であるとしている[6]。
坂本は過去の作品とは異なり一歩退いたゼロについては、ジードのアドバイザー的立場として『ウルトラマンレオ』でのモロボシ・ダン(ウルトラセブン)をイメージしており、レオに対するセブンのような関係が築ければいいという[7]。主人公のキャラクター像は、「ベリアルの息子」という要素から視聴者が容易に想像できるであろうことや前作との差別化から「闇堕ち」は避け、どんな困難にも立ち向かう前向きな性格に設定された[6]。
ペガッサ星人やシャドー星人が仲間という世界観については、『ウルトラセブン』の放送開始50年にちなんでのことであり、登場させる宇宙人も『セブン』から選ぶことになった。また、川井憲次に音楽を依頼したのは坂本がリッチな世界観を音で表現できる川井の音楽のファンだったことによるものであり、映像との相乗効果でより大きなスケール感を出したかったという[8]。
各フュージョンライズ形態の名称や必殺技名は坂本のアイデアを基にしており、登場人物の名前は乙一によってSF作家の名前から考えられている[9]。また、坂本が好む昭和ウルトラシリーズへの思い入れから、雨中での戦いや水を使った特撮、夜のビル壊しなど、特に『レオ』へのオマージュが盛り込まれている[9]。
ストーリー
サイドスペースはウルトラマンベリアルが起動した超時空消滅爆弾によって、ウルトラ戦士たちの奮闘もむなしく一度は崩壊した。しかし、ウルトラマンキングによって修復されて復興を果たした地球では、ベリアルとウルトラ戦士たちの戦いがクライシス・インパクトという都市伝説として広まっていた。
テレビ番組の影響からヒーローに憧れている朝倉リクは、スカルゴモラが現れた際に天文台の地下に眠る基地を発見し、そこで自分がベリアルの遺伝子を受け継いでいることや、ウルトラマンジードにフュージョンライズ(変身)できることを知る。以後、リクは自らの運命に悩みながらも相棒のペガッサ星人ペガや、怪獣を追う鳥羽ライハ、秘密組織AIBに所属する幼なじみの愛崎モア、ウルトラマンゼロと一体化した伊賀栗レイトと協力しながら、ベリアルとその配下である伏井出ケイの陰謀に立ち向かう。
登場人物
星雲荘
朝倉 リク ()- 本作品の主人公で、年齢19歳。名前は漢字で「陸」。特撮番組『爆裂戦記ドンシャイン』の影響で、正義のヒーローに憧れを抱いている青年。「ジーッとしてても、ドーにもならねぇ!」が口癖で[10]、略称である「ジード」をウルトラマンとしての自分の名やライザーの呼称に採用している。
- 物語開始時点は銀河マーケットで住み込みのアルバイトをしていたが、スカルゴモラ出現を機に地下基地「星雲荘」でレムからジードライザーとウルトラカプセルを託され、本来の姿であるウルトラマンジードにフュージョンライズする力を得る。また変身前の状態でも地球人離れした身体能力を発揮したり、宇宙人であるペガの声を聞くことが可能。レムのDNA鑑定では99.9パーセントの確率でベリアルと親子関係にあることを知らされる。その後、星雲荘をライハやペガとともに生活の拠点に移した。周囲の否定的な反応や出自の真相に悩みながらも、仲間に支えられながら戦いに望む。
- 赤ん坊の時に天文台に捨てられていたところを保護され、一時的に当時の町長である朝倉錘の家に引き取られて戸籍登録をされた[11]。名前は朝倉夫妻が名付けたもので、「この大地にしっかり足をつけて立ち、どんな困難な状態にあっても再び立ち上がる」という願いが込められている。その後、愛崎家で暮らすことになり、6年前にペガと出会い、良き相棒となる。
- その正体は、ケイがウルトラカプセルを効率よく収集する目的でベリアルの遺伝子をもとに作り上げた、ウルトラマンに変身できる人工生命体である。そのため、ケイからは「模造品」呼ばわりされる一方で、ベリアル本人からは「息子」と呼ばれる。
- ベリアルと初めて対面した際にキメラベロスの体内に一時的に吸収され、闇の力に飲み込まれる。しかし、ウルトラマンキングの力を借りて自分の精神世界に突入したライハの説得により、我を取り戻してベリアルと決別すると、ロイヤルメガマスターへの変身能力を獲得する。最終決戦では死闘のなかで父親が悪に堕ちるに至った怒りと悲しみを理解し、そのうえで光線の打ち合いを制し、ベリアルを倒す。
- 名前の由来はSF作家のアーサー・C・クラークをもじったもの[12][13]。シリーズ構成を担当する乙一は、ベリアルの息子という設定から父親を乗り越える物語を想定し、リクを未熟な青年と設定した[14]。
鳥羽 ライハ ()- 本作品のヒロイン[10]。名前の漢字表記は來葉。刀剣を用いる武術に長け、クライシス・インパクトやリトルスターについても知っている。リクと同い年だが、6年前に光瀬山麓でスカルゴモラに襲われた際、帝都農業大学の教授で植物学者だった父の
弾次 ()や母の涼美 ()と死別しているために自立心が強く、スカルゴモラにフュージョンライズしていたケイを両親を殺した仇敵として狙っている。リクがジードであることを知ってからは情報提供と引き換えに、星雲荘で共同生活を送る。 - 筒井総合病院での出生時、難産で死にかけていたところを、両親の祈りに応じたウルトラマンキングに助けられた過去を持つ。これが原因でキングの声が聞こえる特殊な体質になると同時に、最初に観測されたリトルスター保持者となる。スカルゴモラに襲われた際にリトルスターを失ったと思われていたが、後に両親を失ったショックで力が観測不能なほど抑えられていたことが判明し、徐々にキングと交信できるようになる。ジードがキメラベロスに取り込まれた際には、キングの協力を得てリクの精神世界に突入し、ベリアルの闇に飲み込まれつつあるリクを対話によりキメラベロスから分離させることに成功する。ジードに祈りを届けると共にリトルスターは離脱し、キングカプセルを起動させた。最終決戦ではケイと決着をつけるために彼と闘い、その最期を看取る。
- ペガッサ星人ペガ
- "「ペガッサ星人#ペガッサ星人ペガ」"
- レム
- 地下基地・星雲荘の報告管理システム[10]。コアは黄色い球体状になっている。名前は「REport Management」の略称だと思われていたが[注釈 1]、『ドンシャイン』に登場するヒロインであるウェダ星のプリンセスに由来することがリクによって明かされた。また、ストルム語で「呪縛」という意味もある。ベリアルの遺伝子を持つリクを秘密基地のマスター(管理者)として迎え、彼を裏切ることはないという。リトルスターに関することなど一部の情報にはプロテクトがかかっており、閲覧が不可能となっていたが、ケイに星雲荘を乗っ取られた際に解除された。
- リクたちとの交流の中で、記憶喪失のフリをしてふざけて野球をしたリクとペガを反省させたり、人間の身体に憧れを抱いたりするなど、次第に人間味が生じていく。やがて、星雲荘を乗っ取ったケイに自分のデータを消去されそうになった際には、密かに製造しておいた地球人女性の肉体にデータを転送して緊急避難し、難を逃れる。ケイにプログラムを書き換えられてメカゴモラの頭脳とされ、ジードの消去を命じられるが、ケイに忠実なもう1人の自分と対峙した末にそれを打ち消してメカゴモラから脱出し、肉体を失いながらも星雲荘を奪還する。
AIB
愛崎 モア ()- AIBのエージェント[10]。名前の漢字表記は萌亜[20]。25歳。負傷して行き倒れていたゼラン星人を介抱していたところをゼナに目撃され、結成して間もないAIBにスカウトされた。それ以降、表向きはニコニコ生命保険のセールス担当を装いながら、宇宙人の犯罪者を取り締まっている。
- おっちょこちょいな性格で、任務中にドジをすることも多いが、持ち前の明るさはゼナをはじめとする多くのAIB職員に影響を与えている。また、リクとは幼少期を一緒に暮らした姉弟のような関係で、彼の性格や口癖に大きな影響を与えている[11]。そのため、今でもリクに想いを寄せ、リクが他の女性といると嫉妬。
- ザンドリアスが飛来した際にはリクがジードであることを知り、戸惑いながらも受け入れる。それと同時にAIBのエージェントであることをリクに悟られ、後にレイト=ゼロやペガ、ライハにも知られることとなる。
- モアのキャラクターは、ライハとの差別化でドジっ子と設定された[21]。乙一は、自身の息子が『オーブ』視聴時に渋川が登場すると食いつきが良かったことから、賑やかなキャラクターを登場させることで視聴者の子供を飽きさせないことを期待したとしている[21]。坂本は、演じる長谷川眞優の性格を「天真爛漫なモアそのもの」と評している[21]。
- 名前の由来はSF作家のアイザック・アシモフをもじったもの[13]。
- シャドー星人ゼナ
- "「ウルトラセブンの登場怪獣#シャドー星人ゼナ」"
- シャドー星人クルト
- "「ウルトラセブンの登場怪獣#シャドー星人クルト」"
伊賀栗家
伊賀栗 レイト ()/ウルトラマンゼロ- 年齢30歳。ウルトラマンゼロと一体化した男性[10]で、名前の漢字表記は令人。株式会社・谷丸商事の営業部に勤務し[注釈 2]、石鹸などを担当しているサラリーマン[22]。伊賀栗家の婿養子で[23]、妻のルミナや娘のマユと星山市の団地住まい。眼鏡をかけている。普段は優柔不断で気弱な性格であるが、有事の際には子供を助けようとする勇気を見せる。基本的にはゼロと脳内で会話しているが[17]、ゼロが身体を借りる際は眼鏡を外し、超人的な身体能力を発揮する。ウルトラゼロアイNEOを目に当ててボタンを押すことで、ゼロに変身できる。
- ジードとダークロプスゼロの戦いによるビルの崩落から本田トオルを守ろうと咄嗟に飛び出すが、運悪く落ちていたバナナの皮で足を滑らせ、通りがかったトラックに轢かれて瀕死の重傷を負う。しかし、その姿を気に入ったゼロに一体化されることで完治し、それ以降は戸惑いつつもゼロに従いリクたちと関わっていく。
- ケイが召喚したギャラクトロンによってゼロが消滅した際には恐怖から戦いを拒否するが、家族を守るために戦う決意を新たにし、ウルトラマンヒカリから与えられたライザーとカプセルによってゼロビヨンドへの変身能力を得る。アトロシアスとの最終決戦では重傷を負うも生還し、最後は別の宇宙へ旅立つゼロを家族とともに見送る。
- 乙一はサラリーマンに憑依するという案は没になるだろうと考えていたが、スタッフは乗り気で問題なく受け入れられたという[24]。坂本はレイトについて「昭和っぽいキャラクター」と評している[24]。
- 名前の由来はSF作家のグレッグ・イーガンをもじったもの[13]。
- レイト役の小澤雄太は当初、不良学生など若い役が多かったところに父役としての出演が決まったため、喜んで役作りに勤しんだ[25]。その反響は大きく、ファン層も広がったという[26]。ゼロ憑依時のアクションは、ゼロのスーツアクターの岩田栄慶が直接指導している[24]。坂本は小澤の立ち回りを高く評価している[24]。
- なお、オーディションではケイ役を受けており、坂本の質問に「普通の人を演りたい」と答えたことがきっかけで、レイト役に決まったという[27]。
伊賀栗 ルミナ ()- レイトの妻で28歳[23]。夫婦間で「レイトくん」「ルミナさん」と呼び合うほか、レイトのために弁当を作るなど関係は良好である。また、ケイの著書を買い揃えるだけでなく、イベントにも参加するほどのファンでもある。
- レイトがゼロであることに感づいており、アトロシアスとの決戦時は、戦いに臨むレイトをマユとともに送り出す。
- 名前はイーガンの小説『ルミナス』をもじったもの[13]。
伊賀栗 マユ ()- レイトとルミナの一人娘。保育園児でもうすぐ小学生。リトルスターによってテレポーテーション能力が発現したことで星雲荘に保護され、ライハやペガと親しくなる。スカルゴモラへの変身を解除したケイに立ち向かったライハを止めるようジードに願い、リトルスターが離脱したことで能力は失われ、ゼロカプセルが起動する。以降は普通の生活を送るが、ギエロン星獣の襲来時は融解したその破片を偶然拾うも、冷凍庫で凍らせていたことが攻略の糸口となる。
- 名前はイーガンの小説『繭』をもじったもの[13]。
リトルスターの宿主
原 エリ ()- 第1、2話に登場。ハルヲの姪。
- スカルゴモラから避難している最中、リトルスターによってパイロキネシス能力が発現し、気味が悪いと一家全員が避難所を追い出される。その後、ダダやスカルゴモラ(ケイ)に身柄を狙われるものの、ジードとスカルゴモラの再戦時にジードの勝利を願ったことでリトルスターが離脱し、レオカプセルが起動する。
本田 トオル ()- 第3話に登場。正義のヒーローが好きで、ドンシャインやジードに好意を抱いている。
- リトルスターによって光の鎧を生み出す能力が発現するが、ジードとダークロプスゼロの再戦時にジードを応援し、その勝利を信じ、願ったことでリトルスターが離脱し、セブンカプセルが起動する。その後もたまにリクと顔を合わせ、ドンシャインの話題で友好を深めている。
- ピット星人トリィ=ティプ
- 第4、16話に登場。詳細は「ピット星人#ピット星人トリィ=ティプ」を参照。
- モコ
- 第5話に登場。詳細は「#小珍獣 ルナー」を参照。
- 鳥羽 ライハ
- 詳細は「#鳥羽 ライハ」を参照。
- 伊賀栗 マユ
- 詳細は「#伊賀栗 マユ」を参照。
朝倉 錘 ()- 第12話に登場。大病を患い、余命数ヵ月の状況下にある[注釈 3]。町長を務めていた時期に保護されたリクの戸籍を作り、妻と共に名付け親となるが、妻が事故死したために養育を断念し、彼を愛崎家に託した。
- リトルスターによって発現した、銀河の果てまで見通す千里眼により、リクが人造のウルトラ戦士であることや出生の秘密を知って自分を見失っていることを知り、彼を手紙で呼び出して名前の由来と保護した経緯を伝える。その後、暴走したペダニウムゼットンに襲撃されるが、リクの生存を願ったことでリトルスターが離脱し、ウルトラの父カプセルが起動する。それ以降、リクとゲームをプレイするなどの交流を重ねている。
- 当初、メイン監督の坂本浩一はウルトラの父カプセルを起動させるのは父親という存在であるレイトに関連させてマユかルミナと想定していたが、マユがゼロカプセルを起動させることになったため、ウルトラの父カプセルを宿す父親的存在として錘が創作された[28]。名前は初期に主人公名として検討されていたもので、「錘」はアーサー・C・クラークの「C」をもじったものである[28]。
- ゲーム好きという設定は、短い時間でリクと心を通わせる要素として取り入れられた。ゲームを行う場面の撮影では、スタッフから選抜された2名がゲームの操作を行う予定であったが、演じる寺田農の呑み込みが早かったため、寺田とリク役の濱田が実際にプレイしている[28]。
佐倉 藤子 ()、満賀 富士夫 ()、松本 鉄朗 ()- 第16話、第17話に登場。AIBの施設に保護されていたリトルスター保持者たち。藤子は光弾を飛ばす力、富士夫は光刃を飛ばす力、鉄朗は対象物を爆発させる力を駆使する。
- ジードがキメラベロスに勝利した後、ジードに感謝を伝えると同時にリトルスターが離脱し、ジャックカプセル、エースカプセル、タロウカプセルが起動する。
- グビラ
- 第21話に登場。詳細は「ウルトラマンの登場怪獣#『ウルトラマンジード』に登場するグビラ」を参照。
その他
久米 ハルヲ ()- リクがアルバイトをしている駄菓子屋「銀河マーケット」の店長。漢字表記は晴雄で40歳[29]。第1話で、スカルゴモラに店を破壊されるが、後に移動販売で店を再開する。ケイのファン。第19話ではレム(人間態)に一目惚れしている。
大隅 丈治 ()- ケイを担当している雑誌編集者。33歳。ケイの超高速通信先を探り当てるため、AIBに協力してケイを調査していたが、そのことに気づいた彼によって殺害される。遺体はまもなく発見され、ケイの全国指名手配に繋がった。
- 名前はSF作家のジョージ・O・スミスをもじったもの[13]。
石刈 アリエ ()- 新進気鋭のフリーランスの女性ノンフィクションライター。漢字表記は亜璃依で28歳[30]。自らの著書の題材とするため、ケイの失踪と大隅殺害事件の真相を追っている。
- モアやレイト(ゼロ)、リクに追われていたケイに偶然出会い、彼を匿う代わりに大隅殺害事件の真相を聞き出そうとする。その後、ケイやジードの正体を目撃し、より詳細な情報を得るためにケイを支援するうちに、ケイの思想に侵される。ケイに協力してエンペラ星人カプセル、ダークルギエルカプセルの奪取を成し遂げるが、ケイにカプセルを譲渡した直後に用済みと判断され、殺害される。
- だが、沖縄においてジードに敗れたケイの前に再び現れ、ケイと接触した時点からベリアルに憑依されていたことや、これまでのケイへの協力もベリアルに深層意識から操られて動いていたことが発覚する。その身体はジードに敗れて満身創痍のケイからストルム器官を奪うため、ベリアルによって使用される。
ウルトラマンジード
朝倉リクがジードライザーとウルトラカプセルを使用してフュージョンライズするウルトラマン。名称はリクの口癖であると同時に、「GENE」(遺伝子)と「DESTINY」(運命)を組み合わせ、DEを入れ替えることで「運命をひっくり返す」というリクの決意が内包されている。
変身の口上は「融合 (You go) アイゴー (I go)! ヒアウィーゴー (Here we go)!」に続けて「(各形態のコール)!ジード!」という流れが定型となっている。フュージョンライズ時には初期形態の顔が浮かび上がるが、ロイヤルメガマスターの場合はリクが一瞬だけこの姿に変化する。
ベリアルを彷彿とさせる青いつり目[注釈 4]に、ウルトラマンなどの旧世代ウルトラ戦士のような口と指先、銀色を基調とする身体の色彩が特徴。正義の戦士であるが、その容姿から当初は一般人からベリアルと同一視され、過去にベリアルと戦ったゼロにも初めて目撃された際にはベリアルと誤認された。地球上での変身時間は歴代ウルトラマン同様に約3分間で、再変身には冷却期間として20時間が要求される。変身中は常時、星雲荘にいる者たちとの会話が可能。
監督の坂本によればベリアルの遺伝子をもつのだからジード本来の姿はウルトラマンベリアル(アーリースタイル)のような姿なのだろうということで、変身時に一瞬その姿が映し出される[31]。変身シーンはアメリカ映画のガンアクションを意識している[32]。
形態
2本のウルトラカプセルをジードライザーでスキャンして変身する。フュージョンライズ後、変身を維持したまま別形態への移行も可能。変身後の姿や能力は目とカラータイマーを除き、カプセルに応じたウルトラ戦士の特徴を踏襲している。
『オーブ』との差別化を図るため、坂本の提案で見た目だけでなく戦い方もまったく異なるウルトラマンになることが志向されている[33]。
- 初期形態
- フュージョンライズ時に見せる、ジードの本来の姿。カラータイマーを除けばウルトラマンベリアル(アーリースタイル)とほぼ同一。常時、光に包まれて明確に見えない状態となっている。
- プリミティブ[3]
- 第1話より登場。ウルトラマンとウルトラマンベリアルの力を借りて変身する。メインカラーは銀・赤・黒。全体のバランスが最も優れた基本形態で野性的な戦い方を見せる。
- 変身時のコールは「決めるぜ!覚悟!」[10]。
- ソリッドバーニング
- 第3話より登場。ウルトラセブンとウルトラマンレオの力を借りて変身する。メインカラーは赤・銀・黒。パワーと防御力に優れ、装甲が動く全身から炎と蒸気を噴き上げながら繰り出す格闘技や、頭部の宇宙ブーメラン・ジードスラッガーを用いた攻撃を得意とする。
- 変身時のコールは「燃やすぜ!勇気!!」[10]。
- アクロスマッシャー
- 第5話より登場。ウルトラマンヒカリとウルトラマンコスモス ルナモードの力を借りて変身する。メインカラーは銀と青。スピードが最も速い形態で、豊富な光線技を駆使して相手を翻弄する。
- 変身時のコールは「見せるぜ!衝撃!!」[10]。
- ロイヤルメガマスター
- 第17話より登場。ウルトラマンベリアルとウルトラマンキングの力を借りて変身する。メインカラーは紫・金・銀。善悪両方の強大な力を宿したジードの究極最強形態[39][40][41][42]。神の如く力を発揮し、さまざまな奇跡の技を繰り出す、ウルトラ戦士の中でも最上級のパワーの持ち主である[43][44][45]。
- 変身時のコールは「変えるぜ!運命!!」。
- ウルティメイトファイナル
- 映画に登場。エボリューションカプセルの力によってアルティメットエボリューションするジードの新たな究極最強形態で[48][49][50][51][52][53][54][55][56][57][58]、メインカラーは赤・灰・金。他のフュージョンライズ形態とは違い、ウルトラマンとしてのリク個人の純粋な力が引き出されている[54]。すべての能力のリミッターが解除された無敵のウルトラマンであり、リクの闘志が続く限り活動限界は存在せず、無限のポテンシャルを秘めている[55][59]。
- 変身時のコールは「つなぐぜ!願い!!」。
- デザインはジード本来の姿ということでベリアル(アーリースタイル)をベースとし[31]、坂本の提案でウルトラマンAの要素も取り入れられた。
- 『ウルトラマン フュージョンファイト!』のみに登場する形態
-
- シャイニングミスティック[60]
- ウルトラマンとシャイニングウルトラマンゼロの力を借りて変身する。メインカラーは金・銀・赤。変身時の掛け声は「目指すぜ!天辺(てっぺん)!!」。必殺技は「スペシウムスタードライブ」。
- トライスラッガー[61]
- ウルトラマンベリアルとウルトラマンオーブ エメリウムスラッガーの力を借りて変身する。メインカラーは青・赤・銀。変身時の掛け声は「飛ばすぜ!光刃!!」。必殺技は「リフレクトスラッガー」。
- ムゲンクロッサー[62]
- ウルトラマンティガ マルチタイプとルナミラクルゼロの力を借りて変身する。メインカラーは水色・紫・金。変身時の掛け声は「挑むぜ!神秘!!」。必殺技は「マジカルトライデントスラッシュ」。
- ブレイブチャレンジャー[63]
- ウルトラマンメビウスとウルトラマンオーブ スペシウムゼペリオンの力を借りて変身する。メインカラーは赤・紫・黒・金・銀。変身時の掛け声は「掴むぜ!絆!!」。必殺技は「メビュームギガ光輪」。
- ファイヤーリーダー[64]
- ウルトラマンメビウスとゾフィーの力を借りて変身する。メインカラーは赤・青・黒・銀。変身時の掛け声は「示すぜ!未来!!」。必殺技は「バーニングフロスト」。
- リーオーバーフィスト[65]
- ウルトラマンレオとアストラの力を借りて変身する。メインカラーは赤・黒・銀。変身時の掛け声は「たぎるぜ!闘魂!!」。必殺技は「バーニングオーバーキック」。
- マイティトレッカー[66]
- ウルトラマンダイナ フラッシュタイプとウルトラマンコスモス ルナモードの力を借りて変身する。メインカラーは青・赤・金。変身時の掛け声は「進むぜ!彼方!!」。必殺技は「フレイムコンプレッションウェーブ」。
- フォトンナイト[67]
- ウルトラマンガイアV2とウルトラマンヒカリの力を借りて変身する。メインカラーは青・赤・銀。変身時の掛け声は「咲かすぜ!騎士道!!」。必殺技は「ナイトストリーム」。
- ダンディットトゥルース[68]
- ウルトラの父とウルトラマンベリアルの力を借りて変身する。メインカラーは黒・赤・銀。変身時の掛け声は「揮うぜ!剛力!!」。必殺技は「ブレイザーバニシング」。
- ノアクティブサクシード[69]
- ウルティメイトゼロとウルトラマンネクサス ジュネッスの力を借りて変身する。メインカラーは水色・赤・銀。変身時の掛け声は「超えるぜ!極限!!」。必殺技は「ソードレイ・オーバードライヴ」。
- スペック
名称 身長 体重 出典 プリミティブ 51m 4万1千t [70] ソリッドバーニング 4万5千t アクロスマッシャー 3万5千t マグニフィセント 4万7千t ロイヤルメガマスター 4万8千t ウルティメイトファイナル 4万2千トン [59][55] シャイニングミスティック 3万8千t [60] トライスラッガー 5万2千t [61] ムゲンクロッサー 4万3千t [62] ブレイブチャレンジャー 5万t [63] ファイヤーリーダー 4万7千t [64] リーオーバーフィスト 5万t [65] マイティトレッカー 4万4千t [66] フォトンナイト [67] ダンディットトゥルース 5万8千t [68] ノアクティブサクシード 4万5千t [69]
武器
- ジードクロー
- 第6話から登場。リクの成長によって使用可能になったジードの専用武器[22]。全形態で使用可能。持ち手のトリガーを引き、中央のスイッチを押し込むことで、トリガーを引いた回数に応じた必殺技を発動する。
- キングソード
- ロイヤルメガマスターの専用武器である超絶撃王剣[71]。ジードライザーでベリアルカプセルとキングカプセルをリードすると「我、王の名の下に!」という音声と共に出現し、上部にキングカプセルを装填してクリスタルに手をかざすことでロイヤルメガマスターにフュージョンライズする。杖モードと剣モードの2形態による運用が可能で、手をかざした回数に応じた必殺技を発動する。また、別のカプセルを装填すると、それぞれ異なる技を発動する。
- ギガファイナライザー
- 劇場版に登場。「赤き鋼」とも呼ばれる、ウルティメイトファイナルの専用武器である必勝撃聖棍[55]。エボリューションカプセルを装填してジードライザーでリードすることで変身する。剣や棍としても使用が可能で、破壊光線を発射する。使用者の悪に対する正義の怒りの想いなどを超エネルギーとして何百倍にも増幅するのと同時に自身本来の能力を最大限に引き出す無敵の武器である[51]。
技
- プリミティブ
- ソリッドバーニング
- アクロスマッシャー
-
- アトモスインパクト
- 両腕を回しながらエネルギーを貯め、左手を右腕の関節に乗せて十字を組み、大気を収束させた青い光輪状の波動光線を放つ。
- スマッシュビームブレード
- 右手から光の剣を形成し、敵を斬りつける。
- スマッシュムーンヒーリング
- 両手から興奮抑制効果のある光線を放ち、凶暴化した怪獣をおとなしくさせる。
- マグニフィセント
- ロイヤルメガマスター
-
- バルカンスパークル
- キングソードに1回手をかざして発動。発動時はキングソードのクリスタルが青く輝く。杖モードのキングソードから、無数の光線を発射する。
- スウィングスパークル
- キングソードに2回手をかざして発動。発動時はキングソードのクリスタルが赤く輝く。剣モードのキングソードにウルトラエネルギーを集めて放つ斬撃技。
- ロイヤルエンド
- キングソードをジードライザーでリードし、3回手をかざして発動。発動時はキングソードのクリスタルが虹色に輝く。杖モードのキングソードに左腕を当てて十字を組み190万度の光線を放つロイヤルメガマスターの最強技[74][76]。威力はビッグバスタウェイの約20倍[77]。リード時は「解放せよ、宇宙最強の力!」という音声が鳴る。
- ブラザーズシールド
- ウルトラ6兄弟カプセルをキングソードに装填して発動。発動時はキングソードのクリスタルが青く輝く。6兄弟の幻影とともにジードバリアの10倍の強度を持つ円陣型のバリアを生み出す[78]。
- ランススパーク
- ジャックカプセルをキングソードに装填して発動。発動時はキングソードのクリスタルが緑色に輝く。剣モードのキングソードから光線を放ち、相手を貫く。
- ストリウムフラッシャー
- タロウカプセルをキングソードに装填して発動。発動時はキングソードのクリスタルが赤く輝く。全身にエネルギーを貯めた後、ストリウム光線の構えで杖モードのキングソードから熱光線を放つ。
- スペシウムフラッシャー
- ウルトラマンカプセルをキングソードに装填して発動。発動時はキングソードのクリスタルが青く輝く。杖モードのキングソードからスペシウム光線の力を宿した電撃を放つ。
- スラッガースパーク
- セブンカプセルをキングソードに装填して発動。発動時はキングソードのクリスタルが水色に輝く。剣モードのキングソードからアイスラッガーの形をした回転する刃を飛ばす。
- バーチカルスパーク
- エースカプセルをキングソードに装填して発動。発動時はキングソードのクリスタルが水色に輝く。剣モードのキングソードからバーチカルギロチンの三日月型の刃を飛ばし、敵を切り裂く。
87フラッシャー ()- ゾフィーカプセルをキングソードに装填して発動。発動時はキングソードのクリスタルが黄色く輝く。杖モードのキングソードからM87光線の力を宿した破壊光線を放つ。
- ウルティメイトファイナル
- ジードクロー使用技
-
- クローカッティング
- トリガーを1回引いて、スイッチを押し込み発動。刃先から赤黒い波状光線を放つ。
- コークスクリュージャミング
- トリガーを2回引いて、スイッチを押し込み発動。クローを頭上に突き出し、体をドリルのようにスピンさせながら敵へ突撃する。プリミティブ時は赤黒い闇を、ソリッドバーニング時は炎を纏って突撃する。アクロスマッシャー時は、クロー周辺のみに回転を生み出し、敵の攻撃を受け流す[注釈 5]。
- ディフュージョンシャワー
- ジードクローをジードライザーでリードしてクローを展開させた後、持ち手のトリガーを3回引いてスイッチを押し込み発動。無数に分散する光線を相手の頭上に放つ。リード時は「シフトイントゥマキシマム!」という音声が鳴る。
登場怪獣・宇宙人・ヒーロー
本作品の新怪獣・宇宙人
- ストルム星人 /
伏井出 ケイ () - 第1話より登場。争いで崩壊したストルム星出身の宇宙人だが、劇中で宇宙人態を見せていない。ベリアル復活のために怪獣カプセルとライザーを駆使してウルトラカプセルを狙う[10]。超光速思念体通信能力を持つほか、自身の背中を発光させ、エネルギーの障壁・ストルム・バリア[17]を生み出す位相反転器官「ストルム器官」でジードやゼロと戦うたびにその力を反転させ、自分の力として溜め込んでいった。表向きはテレビやラジオ、雑誌などでも活躍する33歳のSF小説家、エッセイストとして活動する。都内の大学文芸部の学生だった時に出版社に持ち込んだ『コズモクロニクル』がベストセラーとなり作家デビュー[注釈 6]。以後、ベリアルとゼロの戦いを題材にした小説を発表し続け、フクイデストと呼ばれるファンを多く持つが、住所やデビュー前の経歴は仕事で近しい者たちにも知られていない。一見紳士的だが、本性は冷酷かつ好戦的でストルム星の崩壊から自分を助けだしたベリアルを主君と仰ぎ、狂信的なまでの忠誠心を抱いている。
- ウルトラカプセルを集める存在の創造をベリアルに進言し、リクを生み出した張本人である。計画のための道具でありながらベリアルの遺伝子を受け継ぎ「息子」と目をかけられるジードに、強い嫉妬心を感じている。
- AIBに自身の暗躍とベリアルの本拠地を察知されたことから、起動済みのウルトラカプセルを奪取するべくジードと直接対決し、相打ちになりながらもウルトラカプセルを奪取するが、ライハによって必要な数のウルトラカプセルを奪うことに失敗。これまでの失態をベリアルに咎められ、回収したウルトラカプセルのエネルギーをストルム器官に打ち込み、邪悪な力に変換するように命じられる。しかし、その負荷に耐えられずペダニウムゼットンにフュージョンライズして暴走する。マグニフィセントに敗れながらも[注釈 7]辛うじて生還するが、肉体に異変が生じて昏倒する。
- その後、大隅丈治に対する殺人と死体遺棄の容疑で全国指名手配される。また、ベリアルがジードに倒されたショックで一時的に虚脱状態となり、それまでの記憶を失って街を徘徊し、リクたちやAIB、さらにはベリアルの後釜を狙う宇宙人からも追われる身となる。しかし、レギオノイド ダダ・カスタマイズの攻撃を受けた際に記憶を取り戻し、ベリアルの後を継ぐことを決意。星雲荘でストルム器官を修復した後に、AIBからエンペラ星人とダークルギエルの怪獣カプセルの奪取を目論む。石刈アリエを利用してカプセルを入手すると、沖縄の中城城址で30年に一度、数分間だけ観測される、炎に焼かれて燃え続けているストルム星の光を浴びてストルム器官を完全に強化することに成功するが、追いかけてきたリクに敗北。その直後、アリエに憑依していたベリアルにストルム器官を奪われ、数日の命となる。それでもなおルミナとマユを人質に取るなど、ベリアルへの忠義を最後まで果たそうとするが、ライハとの決闘の最中に限界を迎え、ベリアルに思いを馳せながら光となって消滅する。
- シリーズ構成の乙一は、ケイの表の職業は社会的地位のある役柄にしようという考えから当初は医者としていたが、諸事情により医者と同じく「先生」と呼ばれる作家になった[86]。
- 名前の由来はSF作家のフィリップ・K・ディックをもじったもの[13]。
- 小珍獣 ルナー
-
- 身長:10センチメートル
- 体重:1キログラム
- 第5話に登場。サメクジラ同様、宇宙への遺棄を経て地球に流れ着いた宇宙生物。ふわふわの体毛、つぶらな瞳、跳ね回る跳躍力、か細い鳴き声と愛らしい特徴を持つが、食事の際には牙だらけの大きな口を開けて食物を一口で摂取する。7年前にエチオピアで捕獲に失敗した後、リトルスターを宿したことによってヒーリング能力が発現しており、それを偶然に体験した売れないお笑い芸人の新井タカシにモコと名付けられて保護され、彼に懐いてヒーリング能力による金儲けに協力する。
- ジードとアーストロンの戦闘中にリトルスターが離脱してヒーリング能力を失い、AIBに確保されるが、何度も逃げ出してタカシのもとへ戻ってしまうため、AIBの監視付きで彼と生活することとなる。真っ当な芸人として出直したタカシとの漫才では、跳躍力を活かしたツッコミ役を担当している。
- ゾベタイ星人ナビア
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- 身長:1.7メートル
- 体重:43キログラム
- 第10話に登場。テレパシーによって相手の心を読む能力を持ち、過去に何件もの怪獣関連の事件を解決した実績がある。テレパシーは投げキッスのようにして放つ光の球を通じて用いるが、遠方の相手には届かずに消えてしまうため、相応の距離まで近づく必要がある。
- 地球に襲来したザンドリアスの行動理由を知る目的でAIBの捜査に協力する一方、待機中は地球人の女性と同様の姿でサトコを名乗り、宇宙人の間でブームとなっている地球人の彼氏作りに奔走する。母星では誰もが嘘をつかないことから、嘘をつく地球人の心理を理解できずに憤慨するが、近しい人を危険に巻き込みたくないというモアやリクの本心を聞き、一定の理解を示す。
- 時空破壊神 ゼガン
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- 身長:58メートル
- 体重:4万7千トン
- 第14話、第15話、第24話、第25話に登場。シャドー星人が長年の研究の末に生み出した最終生物兵器。電撃を放つハサミ状の両腕・シザーブラスター[17]や翼、長い尾を持ち、胸部の発光体からは対象を別次元へ転送するゼガントビームを放つ。
- ベリアルの脅威に備えてシャドー星人ゼナが異次元空間に封印していたが、シャドー星の再興を目指すシャドー星人クルトがAIBに保管されていたコントロールデバイスを入手したことで地球に出現し、クルトと一体化することで起動。一時はマグニフィセントのビッグバスタウェイとゼガントビームの打ち合いにより街を飲み込むほどの次元の歪みを引き起こすが、ゼロビヨンドの介入によりゼガントビームを自身に跳ね返され、別の地点に転移する。その後、エネルギーが回復したことで活動を再開してジードやゼロと再戦し、マグニフィセントのアレイジングジードバリアとゼロビヨンドのバリアに包み込まれることによってゼガントビームをその身に受け、我々の次元から消滅する。
- その後はゼナによって回収、修復され、アトロシアスに対抗するために再起動。プリミティブと永久追放空間を構築するが、アトロシアスのアトロスバーストによって爆散する。
- デザインは後藤正行が担当した[88]。モチーフは、第14話・第15話監督の市野龍一からの要望によりサメやシャチなどの水棲生物と甲殻類を混ぜており、要素を全身に散りばめるのではなく部分的に集中させることで正面と背面で印象が変わるようにしている[88]。体色の青は、水棲生物のイメージであるとともに、ベリアル融合獣との差別化として必ずしも悪の怪獣ではない鮮やかさを意図している[88]。
- 当初の設定ではクルトとゼガンは一体化しない予定であったが、ジードとゼガンが対峙する際にクルトが別の場所から操っているのではドラマが作りづらいため、一体化するかたちに改められた[89]。
- 第14話・第15話監督の市野龍一は、出現時の描写を霧の中から現れる亡霊のイメージとしており、操演の根岸泉からの賛同を得てドライアイスを用いたアナログ特撮で表現された[89]。
- ドーブル星人
- 第11話に登場。AIBの職員。地球人の男性に擬態し、オープンカフェで一般客たちに紛れてケイを監視していたが、ベリアルとの超光速通信で監視に気づいたケイに逆襲されて正体を現し、もがき苦しむ。
ベリアル融合獣
伏井出ケイまたはベリアルがライザーで2本の怪獣カプセルをスキャンしてフュージョンライズする怪獣。胸部には共通してベリアルのカラータイマーの意匠を持つ[88]。ケイのフュージョンライズ時は「これでエンドマークだ!」と叫び、ウルトラマンベリアルの姿になってからスキャンした怪獣を両目から吸い上げるようにして変身を完了する。ジードと同様フュージョンライズしていられる時間には限りがあり、限界を迎えると怪獣カプセルの冷却を行う必要がある。
撮影用スーツは通常の怪獣よりも大きく作られている[15]。このうち、スカルゴモラ・サンダーキラー・ペダニウムゼットン・キメラベロスについては、放送終了後に開催されたイベント『ウルトラヒーローズEXPO 2018 ニューイヤーフェスティバル IN 東京ドームシティ』で展示された[90]。赤い角やトゲはアークベリアルをイメージしている[88]。
- スカルゴモラ
- 第1話、第2話、第9話に登場。ケイがゴモラとレッドキングの力を取り込んで変身する[10]。両怪獣から受け継いだ怪力が特徴。必殺技は角から放つスカル振動波[91]、足元から生成される火炎弾ショッキングヘルボール、口から放つインフェルノ・マグマ[17]。
- 第1話では星山市に突如出現して市街地を蹂躙し、カプセルの冷却期間を経て夜の街を襲撃しているところに、駆けつけたジードと交戦する。まだ戦い慣れていないジードをスカル振動波で追い詰めるが、レッキングバーストを受けて爆散する。
- 第2話では原エリに宿るリトルスターを求めて再び出現するが、ジードのレッキングバーストを至近距離から受けて撃破される。
- 第9話では光瀬山麓に出現するが、ジードのコークスクリュージャミングで撃破される。また、6年前にもライハを狙って光瀬山麓に出現し、彼女の両親を殺害した。
- サンダーキラー
- 第5話、第6話、第18話に登場。ケイがエレキングとエースキラーの力を取り込んで変身する。体内に蓄積された電気エネルギーによる放電攻撃と左手の鋭利な爪による接近戦を得意とする。また、胸部から相手の光線を吸収し、それを跳ね返すこともできる。必殺技はサンダーデスチャージ。
- リトルスターを狙って出現していたこれまでのベリアル融合獣やその他の怪獣と異なり、ジードを標的としている。1回目の戦闘ではジードを圧倒し、ゼロが駆け付けた瞬間に撤退。2度目の戦闘でもジードを苦戦させるが、ジードがジードクローを発現させると圧倒され、最後はディフュージョンシャワーを受けて爆散する。
- 第18話ではザイゴーグと共にジードを追い詰めるが、ジードがロイヤルメガマスターに姿を変えると形勢が逆転し、ストリウムフラッシャーを受けて爆散する。
- ペダニウムゼットン
- 第11話、第12話、第21話、第23話に登場。ケイがキングジョーとゼットンの力を取り込んで変身する。ベリアル融合獣の中でも特に強力な力を持つとされ、両腕から放つ破壊光線やバリアなど、さまざまな能力を持つ。必殺技は破壊光弾ペダニウム・メテオ。
- 1回目の戦闘ではソリッドバーニングのストライクブーストと相打ちになる。その後、ケイが体内に打ち込んだウルトラカプセルのエネルギーによって暴走する形でフュージョンライズして制御不能の力を得るが、ペダニウム・メテオの反動で神経系や脳の一部が焼き切れるほどのダメージを受け、一時的に活動停止する。自己修復を経て再起動した後は朝倉錘のリトルスターを狙って暴れるが、マグニフィセントにフュージョンライズしたジードとの激闘の末、ビッグバスタウェイによって爆散する。
- 第21話ではグビラのリトルスターを追って出現。迎撃に現れたジードを瞬間移動で翻弄し追い詰めるが、グビラのリトルスターの力によって麻痺した隙にロイヤルメガマスターのバーチカルスパークを受け、撃破される。
- 第23話では沖縄の中城城跡でジードと対戦。ケイがエンペラ星人とダークルギエルの怪獣カプセルをストルム器官に打ち込むことで背中からストルム器官の光が溢れ出し、ペダニウムゼットン・エボルド(推定身長:200メートル、推定体重:16万5千トン)[17]へと巨大化するが、ロイヤルメガマスターのロイヤルエンドを受け、爆散する。
- キメラベロス
- 第16話、第17話に登場。ベリアルがファイブキングとゾグ(第2形態)の力を取り込んで変身する戦闘怪獣形態。ベリアル自身のレイオニクスの力によって怪獣カプセルの潜在的戦闘能力が最大限まで解放されており、ジードはおろかゼロビヨンドすら歯牙にもかけない力を発揮する。他のベリアル融合獣とは異なり、各怪獣の特徴は鳴き声を除いてほとんど受け継いでおらず、頭部と胸部にベリアルの意匠を残しつつ、尻尾と翼を備え、四肢は怪獣然となっている。使用技はデスシウム光線のほか、口から放つ全身のエネルギーを変換した3色の熱線ベロスインフェルノ[17]などがある。
- 1回目の戦闘ではジードを体内に取り込み、完全な融合を果たすために月面へ一度撤退し、追ってきたゼロビヨンドを苦戦させるが、その間にジードに脱出されて地球上で再戦する。ロイヤルメガマスターにフュージョンライズしたジードに圧倒され、最後はロイヤルエンドによって撃破される。
- デザインは後藤正行が担当した[88]。使用する怪獣カプセルの要素はデザインには直接反映されておらず、ベリュドラの簡易版というイメージで描かれた[88]。第16話・第17話監督の坂本浩一は映画『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』に登場するアークベリアルとの差別化として半獣半人のデザインを提案した[94]。
- ジードを取り込むシーンは坂本が監督した映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』でレイブラッド星人がアーリーベリアルに取り憑くシーンをセルフオマージュしている[94]。
- キングギャラクトロン
- 第22話に登場。ケイがキングジョーとギャラクトロンの力を取り込んで変身する。武器は目から放つギャラクトロ・デストレイ[17]や左腕のペダニウムパンチング[17]で、必殺技はペダニウムハードランチャー。
- AIBが保管していたエンペラ星人カプセルとダークルギエルカプセルを奪取しようとケイがフュージョンライズし、ジードとゼロを圧倒するが、ロイヤルメガマスターの87フラッシャーとゼロビヨンドのツインギガブレイクによって撃破される。
- デザインは後藤正行が担当した[88]。元々は『ウルトラマンフェスティバル』用に用意されていたため、デザイン画はラフのみで、背面は描かれていない[88]。同じくキングジョーの要素を持つペダニウムゼットンとの差別化として左右非対称なデザインとなった[88]。
- 初出はデータカードダス『ウルトラマン フュージョンファイト!』。制作されたスーツは、作中への登場前に『ウルトラマンフェスティバル2017』のウルトラライブステージで用いられた。
- 『ウルトラマン フュージョンファイト!』のみに登場する形態
AIB職員
その他の怪獣・宇宙人
- 三面怪人 ダダ
- ダダ820号
- ダダ116号
- ダークロプスゼロ
- 集団宇宙人 フック星人
- 変身怪人 ピット星人トリィ=ティプ
- 宇宙怪獣 エレキング
- 海獣 サメクジラ
- 凶暴怪獣 アーストロン
- シビルジャッジメンター ギャラクトロン
- 暴君怪獣 タイラント
- だだっ子怪獣 ザンドリアス
- 宇宙帝王 バド星人
- 昆虫宇宙人 クカラッチ星人
- 宇宙怪人 ゼラン星人
- 反重力宇宙人 ゴドラ星人
- 帝国機兵 レギオノイド ダダ・カスタマイズ
- 閻魔獣 ザイゴーグ
- メカロボット怪獣 メカゴモラ
- 再生怪獣 ギエロン星獣
- 電波怪人 レキューム人(情報屋)
- 深海怪獣 グビラ
- 友好巨鳥 リドリアス
- 究極生命体 レイブラッド星人
- 亡霊魔導士 レイバトス
- ダークネスファイブ
ウルトラ戦士
- ウルトラマンゼロ
- ウルティメイトゼロ
- ウルトラマンゼロ ビヨンド
- ストロングコロナゼロ(劇場版のみ)
- ルナミラクルゼロ(劇場版のみ)
- シャイニングウルトラマンゼロ(劇場版のみ)
- ウルトラマンキング
- ウルトラの父
- ウルトラマンヒカリ
- ウルトラセブン
- ゾフィー
- ウルトラマン
- ウルトラマンジャック
- ウルトラマンエース
- ウルトラマンタロウ
- ウルトラマンレオ
- アストラ
- ウルトラマン80
- ウルトラマンメビウス
- ウルトラの母
- ウルトラマンコスモス ルナモード
変身イメージのみでの登場
- ウルトラマンギンガ
- ウルトラマンビクトリー
- ウルトラマンエックス
- ウルトラマンオーブ オーブオリジン
- 古代怪獣 ゴモラ
- どくろ怪獣 レッドキング
- 異次元超人 エースキラー
- 宇宙ロボット キングジョー
- 宇宙恐竜 ゼットン
- 超合体怪獣 ファイブキング
- 根源破滅天使 ゾグ(第2形態)
- 暗黒宇宙大皇帝 エンペラ星人
- ダークルギエル
過去作のイメージのみでの登場
登場アイテム・劇中用語
- ジードライザー
- リク、レイト、ケイ、ベリアルが持つ変身アイテム。名称はリクが考案したもので、ケイ、レイト、ベリアルのものは、ライザーと呼ばれる。
- 装填ナックルにセットしたカプセルをスキャンすることで、フュージョンライズや怪獣の召喚などができる。リクは、装填ナックルに触れることでレムと通信できる。
- ウルトラカプセル[3]
- ウルトラ戦士とベリアルの戦いに終止符を打つため、ウルトラマンヒカリが開発した白いカプセル型アイテム。ウルトラ戦士の力が込められており、戦況を大きく変える力を秘める。クライシス・インパクトの最中、ライザーと共に光の国からケイによって盗まれた。ゼロ専用であるニュージェネレーションカプセルα・βは使用の際に「ネオ・フュージョンライズ」とコールされる。
名称 対応色 備考 ウルトラマンカプセル 青 ライザーと共に星雲荘に保管されていた。 ベリアルカプセル 紫 シャイニングウルトラマンゼロカプセル 青 第1話冒頭のみ登場。 レオカプセル 赤 原エリに宿っていたリトルスターによって起動。 セブンカプセル 水色 本田トオルに宿っていたリトルスターによって起動。 ヒカリカプセル 黄 トリィ=ティプに宿っていたリトルスターによって起動。 コスモスカプセル 白 モコに宿っていたリトルスターによって起動。 スペシウムゼペリオンカプセル 紫 「ウルトラカプセルナビ」のみ登場。 ギンガカプセル 青 ウルトラマンヒカリによってゼロに授けられた。ヒカリ曰く「ゼロ専用のパワーアップアイテム」。 オーブオリジンカプセル 白 ビクトリーカプセル 黄 エックスカプセル 緑 ニュージェネレーションカプセルα 青 / 白 ギンガカプセルとオーブオリジンカプセルをリードして完成した。 ニュージェネレーションカプセルβ 黄 / 緑 ビクトリーカプセルとエックスカプセルをリードして完成した。 ゼロカプセル 水色 伊賀栗マユに宿っていたリトルスターによって起動。 ウルトラの父カプセル 緑 朝倉錘に宿っていたリトルスターによって起動。 ウルティメイトゼロカプセル 黄 「ウルトラカプセルナビ」のみ登場。 キングカプセル 虹色 鳥羽ライハに宿っていたリトルスターによって起動。 ウルトラ6兄弟カプセル 青 ゾフィー、ウルトラマン、セブン、ジャック、エース、タロウの力を内包している。 ジャックカプセル 緑 佐倉藤子に宿っていたリトルスターによって起動。 エースカプセル 水色 満賀富士夫に宿っていたリトルスターによって起動。 タロウカプセル 赤 松本鉄朗に宿っていたリトルスターによって起動。 ルナミラクルゼロカプセル 青 「ウルトラカプセルナビ」のみ登場。 ゾフィーカプセル 黄 グビラに宿っていたリトルスターによって起動。 エボリューションカプセル 水色 リクの強い心によって生み出された。ジードの初期形態が描かれている。
- 怪獣カプセル
- ケイがウルトラカプセルをもとにレイオニクスの力を利用して作った黒いカプセル型アイテム。怪獣や宇宙人の力が込められている。
名称 対応色 備考 ゴモラカプセル 黄 レッドキングカプセル 赤 ダークロプスゼロカプセル 紫 同一のものが複数存在する。 エレキングカプセル 水色 ケイが爆散したエレキングを吸収して作成した。 エースキラーカプセル 紫 アーストロンカプセル 黄 「ウルトラカプセルナビ」のみ登場。 ギャラクトロンカプセル 緑 同一のものが複数存在する。 タイラントカプセル 紫 「ウルトラカプセルナビ」のみ登場。 ザンドリアスカプセル 緑 キングジョーカプセル ゼットンカプセル 青 ゼガンカプセル 水色 「ウルトラカプセルナビ」のみ登場。 カイザーベリアルカプセル 紫 ファイブキングカプセル ゾグ(第二形態)カプセル 青 ザイゴーグカプセル 紫 エンペラ星人カプセル ジードに敗れたベリアルから飛び散り、AIBに回収される。第22話にてケイに奪われたのち、第23話にてベリアルの手に戻る。 ダークルギエルカプセル メカゴモラカプセル 緑 ギエロン星獣カプセル アークベリアルカプセル 紫 「ウルトラカプセルナビ」のみ登場。 グビラカプセル 水色
- サイドスペース
- 本作品の舞台となる宇宙。超時空消滅爆弾によって一度崩壊した。
- クライシス・インパクト
- ウルトラマンベリアルが超時空消滅爆弾を使って引き起こした事件。地球を中心に宇宙を滅ぼす規模の爆発が起こるが、ウルトラマンキングが自らを犠牲に宇宙を修復する。
- 復興後の地球では隕石落下と解釈され、爆心地に筒井総合病院が建てられている。
- リトルスター
- クライシス・インパクト後に観測されるようになったエネルギー体。ケイの散布したカレラン分子を取り込んだ生命体の内部に、宇宙を循環する幼年期放射が蓄積することで形成される。
- 励起状態になると宿主に手の発熱や胸の発光などの症状が表れ、ウルトラカプセルのウルトラ戦士に応じたさまざまな超能力が発現する。ウルトラ戦士への祈りによって分離し、ウルトラカプセルを起動させることが可能。また、AIBでもカレラン分子を分解する酵素の開発が進められている。
星雲荘 ()- リクが元々住んでいたアパート。1階に銀河マーケットがある。第1話で、スカルゴモラに壊される。
- 銀河マーケット
- 久米ハルヲが経営し、リクがアルバイトをしている駄菓子屋。スカルゴモラに壊されるが、のちにワゴン車の移動販売により営業を再開する。
- 星雲荘(地下基地)
- 天文台の地下500メートルにある秘密基地。本来はウルトラマンベリアルの宇宙船だが、ケイの策略でベリアルの遺伝子を持つリクに譲渡される。「星雲荘」はリクが上記アパートの表札を持ち込み、付けた通称である。座標が判明すれば、地上に転送式のエレベーターを送り出せる。
- 地上の監視や怪獣の分析といった機能のほか、居住に必要な機能や治療設備も備えている。ケイによる乗っ取りからレムが取り戻した際には、制限をかけてケイが利用できないようにしている。
- ユートム
- レムの操作する球体型偵察機。地上の様子を星雲荘に映し出す、血液を採取しての分析、レーザー光線での攻撃などが可能。ケイが星雲荘を乗っ取った際には、レム人間態の目にレーザーを発射して操る。
爆裂戦記ドンシャイン ()- 劇中で放送されている特撮番組。ヒーローのドンシャインがヌスットリアの強奪怪人サタンゾーグと戦う。ヒロインのレムはウェダ星のプリンセスで、普段は地球人の如月タカコとして暮らしているが、ウェダストーンのキラメキパワーが蘇る時、本来の姿に変身する。手のひらを相手に向け、顔の前でクロスしてから広げるのがドンシャインの決めポーズで、リクやモア、本田トオルが真似をすることがある。ドンシャインの掛け声は、リクの変身の口上にもある「ヒアウィーゴー!(Here we go!)」。
- 決めポーズはジャッキー・チェン主演の映画『クレージーモンキー 笑拳』における「笑いの拳」へのオマージュである[9]。
星山市 ()- リクの住んでいる町。東京都にある。
- AIB
- シャドー星人ゼナや愛崎モアが所属する異星人捜査局[17]。正式名称は「Alien Investigation Bureau」。クライシス・インパクト後、宇宙の秩序を取り戻す目的で宇宙人たちが結成した。本部では誰もが本来の姿かその上からスーツを着た姿であるが、モア以外のメンバーは一般社会に潜伏するために地球人の姿に擬態している。組織の性質上、隊員は戦闘を主としておらず、護身用に拳銃を携帯している程度である。
- 地球では地下に基地があり、転送式のエレベーターで地上や本部へ移動する。また、東京の梶尾地区には民間の建物を買い上げて運営している研究施設があり、特殊なバリアでリトルスターを察知させない処置を取っている。
キャスト
リク役を演じる濱田龍臣は、ウルトラシリーズの主人公としてはこれまでの史上最年少に当たる[97]。また、濱田は7年前の9歳当時に映画『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』でナオ役を演じており[98][2]、同作品で共演した土屋太鳳からコメントが寄せられている[99]。
キャスティングは前作と同じく、オーディションではなく数名の候補と面談する方式で行われた[6]。
※話数のうち太字表記は回想出演。
レギュラー・準レギュラー
- 朝倉リク / ウルトラマンジード(声) - 濱田龍臣
- 鳥羽ライハ - 山本千尋[100]
- 愛崎モア - 長谷川眞優[100](1,4,5,9-11,13-25)
- 伊賀栗レイト - 小澤雄太[100](3-25)
- 伏井出ケイ - 渡辺邦斗[100](1-9,11-13,16-25)
- 伊賀栗ルミナ - 長谷部瞳(3,6,7,8,16,20,21,24,25)
- 伊賀栗マユ - 清水美怜(3,6-10,13,16,20,21,24,25)
- 瀬名日出樹 / シャドー星人ゼナ - 岩田栄慶(1,4,5,9-11,13-18,20,22-25)
- 久米ハルヲ - 水野直(1,2,4,5,7,8,10,13,18,19,24,25)
- 女性キャスター[注釈 9] - 川合千里(1-3,5,6,8,11,14-18,20,21,24,25)
- 大隅丈治[注釈 10] - 柾賢志(3,4,7,8,11,16,18)
- 石刈アリエ - 小林涼子(18-20,22,23,24)
- レム(システム音声 / 人間態) - 三森すずこ[100]
ゲスト
- 原良子 - 三輪ひとみ(1,2,5,13)
- 原エリ - 内田未来(1,2,5,13)
- 学者[注釈 11] - 宮川浩明(1)、岡田謙(1-3,16,21)
- 老人 - 黒田長政(1)
- 中年男性 - 平家秀樹(2)
- 原孝司 - レン杉山(2,5,13)
- 本田トオル - 三谷麟太郎(3,5,13)
- 看護師 - 巻野わかば、定平佳子(3)
- チンピラ - 松波優輝(3)
- フック星人 - 岡野弘之(4)
- ピット星人トリィ=ティプ - 桜木梨奈(4,5,13,16,24)
- 新井タカシ - 加藤良輔(5,13)
- マミ - 奥中美衣(5)
- 怪我人 - 太田了輔(5)
- 女性社員 - 田中咲葉良(6)
- 部長 - 古沢一郎(6)
- 社員 - 前田竜治、三谷隼司、相羽あきの、結月めぐみ(6)
- 受付嬢 - 碧木もも(6)
- 若い女 - 美月ひな(6)
- 老人 - 鈴木本一郎(6)
- 子供たち - 梶原裕太、福島知乃心、伊藤駿太、川守田花恋、松尾瑠莉、京牟礼采姫、藤井希空(6)、金野琥汰朗、金子響、細井鼓太、石田凛音、鴫原凛、梶原裕太、黒田乃瑠、黒澤綺花(14)
- 鳥羽スズミ - 妃鳳こころ(9,13,16,17,24)
- 鳥羽ダンジ - 植村恵(9,13,16,17,24)
- サトコ(ゾベタイ星人ナビア) - 石神澪(10,13)
- 男性 - 龍輝(10)
- 天文台職員 - 高橋麻琴、田中恵蔵、中澤健太郎、太田理恵、湯浅菜月(12,17)
- 赤ん坊のリク - 谷岡諭、宮崎太真(写真出演、12)
- 朝倉錘 - 寺田農(12,13)
- 朝倉錘の妻 - なるせ華(写真出演、12)
- 影山来人 / シャドー星人クルト - 鈴木裕樹(14,15)
- 幼い頃のリク - 志水透哉(14,16,17)
- 幼い頃のモア - 牧野羽咲(14)
- キャンペーンガール - 水谷るりか(14)
- ゴドー=ウィン - 尾関伸嗣(16)
- 佐倉藤子 - 石上ひなの(16,17)
- 満賀富士夫 - キャッチャー中澤(16,17)
- 松本鉄朗 - 高月雪乃介(16,17)
- 防護服の男 - 國重光司、泉礼文(18)
- メグミ - 小林美江(20)
- ユカ - 未浜杏梨(20)
- リサイクルショップ店主 - 安藤広郎(21)
- お弁当屋さん - 碓井由美(21)
- お客の子ども - 江口湊太(21)
- レストラン店員 - 佳村健洋、刀根友香、長谷部萌恵(24)
- 少年 - 松浦理仁(25)
- 看護師 - 原田もも子(25)
- 医師 - 古谷朋弘、沢木楓(25)
声の出演
- ジードライザー・ウルトラカプセルスキャン音声(ノンクレジット)、ウルトラマンキング[注釈 12](9,16,17,25) - 檜山修之[101]
- ジードライザー・怪獣カプセルスキャン音声(ノンクレジット)、情報屋(レキューム人)(20) - 松本健太[101]
- ペガッサ星人ペガ - 潘めぐみ[100]
- シャドー星人ゼナ - 浅沼晋太郎(1,4,5,9,10-18,20,22-25)
- ウルトラマンゼロ - 宮野真守[100](1,3-20,22-25)
- ウルトラマンベリアル / ウルトラマンベリアル アトロシアス - 小野友樹[100](1,11-13,16,17,23-25)
- ドンシャイン - 山口智広(1,17)
- サタンゾーグ - 飯島肇(1)
- ウルトラセブン - 森次晃嗣(1)
- 避難広報音声 - 山村響(1)
- ダダ - 外島孝一(2)、山本匠馬(18)
- フック星人 - 村上ヨウ(4)
- ウルトラマンヒカリ - 難波圭一(8)
- バド星人 - 金子はりい(11)
- AIB観測員 - うのちひろ(11)
- クカラッチ星人 - 平下侑樹(14)
- ゴドラ星人 - 岸哲生(16,17)
- AIB職員(セミ女) - 大谷美紀(16)
- ウルトラの父 - 西岡德馬(24,25)
スーツアクター
- ウルトラマンジード - 岩田栄慶
- ウルトラマンゼロ、ウルトラマンベリアル、ダダ - 岡部暁
- ペガッサ星人ペガ - 丸田聡美
- スカルゴモラ、ギャラクトロン、ゴドラ星人、キングギャラクトロン - 梶川賢司
- ウルトラマンタロウ、タイラント、キメラベロス、ザイゴーグ、メカゴモラ、ウルトラマンベリアル アトロシアス - 桑原義樹
- ウルトラマンレオ - 力丸佳大
- ウルトラマンジャック - 稲庭渉
- ウルトラマンエース - 福田憲文
- アストラ、レギオノイド ダダ・カスタマイズ - 永地悠斗
- ウルトラマン80 - 郡大輝
- ウルトラマンヒカリ、ダークロプスゼロ - 大久保洸成
- エレキング、アーストロン、サンダーキラー、ギエロン星獣、グビラ - 横尾和則
- ピット星人トリィ=ティプ、ザンドリアス、AIB職員(セミ女)、情報屋(レキューム人)、ウルトラの母 - 安達仁美
- フック星人 - 福島弘之
- ペダニウムゼットン、ゼガン - 新井宏幸
- ウルトラの父、ウルトラマン - 石川真之介
- 常光博武
- 矢﨑大貴
- 小野鉄兵
- 高橋舜
スタッフ
- 監修 - 大岡新一
- 企画 - 坂井卓広、黒澤桂、桃井信彦(バンダイ)、濱田健二(バンダイビジュアル)、伍賀一統(バンダイナムコエンターテインメント)、春山ゆきお(バンプレスト)、今井陽介(電通)
- チーフプロデューサー - 北浦嗣巳
- プロデューサー - 鶴田幸伸、吉野文(テレビ東京)、嵯峨隼人(電通)
- シリーズ構成 - 乙一
- シリーズ構成協力 - 三浦有為子[100]
- 脚本 - 安達寛高、三浦有為子、柳井祥緒、森江美咲、足木淳一郎、根元歳三、勝冶京子[100]
- 音楽 - 川井憲次[100]
- 企画協力 - 谷岡拡
- 音楽プロデューサー - 鈴木俊太郎(rooM78)
- ラインプロデューサー - 村山和之
- 協力プロデューサー - 岸根明
- 撮影 - 髙橋創、新井毅
- 録音 - 星一郎、藤丸和徳
- 助監督 - 越知靖
- 特撮助監督 - 内田直之
- アクションコーディネイト - 寺井大介
- スーツアクターサポート - 岡野弘之
- VFX・CG - 日本映像クリエイティブ、アンダーグラフ、キュー・テック、TSUBAKI、Pagoda,LLC、オクティグラフィカ
- ミニチュア - マーブリング・ファインアーツ
- 特機 - 宗特機
- 操演 - 亀甲船
- キャラクターデザイン - 後藤正行
- 技術協力 - IMAGICA
- 美術協力 - アートフォー
- 特撮スタジオ - 日活調布撮影所
- 連載協力 - 小学館、講談社
- 監督 - 坂本浩一、市野龍一、武居正能、冨田卓、田口清隆、池田遼、伊藤良一[100]
- 制作・著作 - 円谷プロダクション、テレビ東京、電通、ウルトラマンジード製作委員会
音楽
主題歌・挿入歌
オープニングとエンディングは第18話以降、歌詞が2番に変更される。
- オープニングテーマ「GEEDの証」
- 作詞 - 六ツ見純代 / 作・編曲 - 川井憲次 / 歌 - 朝倉リク with ボイジャー
- 第1話、第2話、第25話では挿入歌として使用される。
- エンディングテーマ「キボウノカケラ」
- 作詞 - TAKERU、瀬下千晶 / 作・編曲 - 小西貴雄 / 歌 - ボイジャー
- 第25話ではフルサイズで使用される。
- 挿入歌・イメージソング「フュージョンライズ!」(第17話)
- 作詞 - 金光大輔 / 作曲・編曲 - ハマサキユウジ / 歌 - ボイジャー
キャラクターソング
それぞれのオリジナルキャラクターソングと、オープニング主題歌「GEEDの証」のカバーを収録したシングルCDとして発売。
- 「おうえんだん1号」
- 作詞 - 稲葉エミ / 作・編曲 - 大畑拓也 / 歌 - ペガ(CV:潘めぐみ)
- 「マホロバリバティ」
- 作詞 - 稲葉エミ / 作曲・編曲 - 栁舘周平 / 歌 - レム(CV:三森すずこ)
BGM
本作品と同じく川井憲次が音楽を担当した「ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国」より、ウルトラマンゼロのテーマ・カイザーベリアルのテーマが、それぞれのキャラクターテーマ曲としてアレンジ使用されている。
放送日程
- 本編終了後には、ウルトラカプセルや怪獣カプセルの解説ミニコーナー「ウルトラカプセルナビ」が放送される(第13話、第24話、最終話を除く)。
- 第1話放送の前週には、放送各局で『ウルトラマンジード 直前スペシャル』が放送された。
- 前作『ウルトラマンオーブ』と同様、オープニングのタイトルバックにはその回のメインとなるフュージョンライズ形態や登場人物、怪獣がシルエットで登場する。
- BSジャパンでの遅れ放送は実施せず、2017年7月から同年9月まで『オーブ』傑作選を放送し、10月以降は『アイドル×戦士 ミラクルちゅーんず!』第27話以降が放送されている。
放送回 | 放送日 | サブタイトル | 主な登場怪獣・宇宙人 | カプセルナビ 紹介キャラクター |
脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|---|---|
- | 7月 | 1日ウルトラマンジード 直前スペシャル |
第1話 - 第3話の登場怪獣 テレスドン |
- | 足木淳一郎 | 村上裕介 |
1 | 7月 | 8日秘密基地へようこそ | スカルゴモラ | ウルトラマン ゴモラ |
安達寛高 | 坂本浩一 |
2 | 7月15日 | 怪獣を斬る少女 | ダダ820号 スカルゴモラ |
ウルトラマンベリアル レッドキング | ||
3 | 7月22日 | サラリーマンゼロ | ダークロプスゼロ | ウルトラマンレオ ダークロプスゼロ | ||
4 | 7月29日 | 星人を追う仕事 | フック星人 ピット星人トリィ=ティプ エレキング |
ウルトラセブン エレキング | ||
5 | 8月 | 5日あいかた | サメクジラ ルナー(モコ) アーストロン サンダーキラー |
ウルトラマンヒカリ アーストロン |
三浦有為子 | 市野龍一 |
6 | 8月12日 | 僕が僕であること | サンダーキラー | ウルトラマンコスモス エースキラー | ||
7 | 8月19日 | サクリファイス | ギャラクトロン | ウルトラマンオーブ(スペシウムゼペリオン) ギャラクトロン |
柳井祥緒 | 武居正能 |
8 | 8月26日 | 運命を越えて行け | ニュージェネレーションカプセルα・β | |||
9 | 9月 | 2日誓いの剣 | タイラント スカルゴモラ |
ウルトラマンギンガ タイラント |
三浦有為子 | 冨田卓 |
10 | 9月 | 9日ココロヨメマス | ザンドリアス サトコ(ゾベタイ星人ナビア) |
ウルトラマンエックス ザンドリアス |
森江美咲 | |
11 | 9月16日 | ジードアイデンティティー | ペダニウムゼットン バド星人 |
ウルトラマンゼロ キングジョー |
安達寛高 | 田口清隆 |
12 | 9月23日 | 僕の名前 | ペダニウムゼットン | ウルトラの父 ゼットン | ||
13 | 9月30日 | レストア・メモリーズ | 第1話 - 第12話の登場怪獣 | - | 足木淳一郎 | 池田遼 |
14 | 10月 | 7日シャドーの影 | ゼガン シャドー星人クルト クカラッチ星人 |
ウルトラマンオーブ(オーブオリジン) ゼガン |
根元歳三 | 市野龍一 |
15 | 10月14日 | 戦いの子 | ゼガン シャドー星人クルト ゼラン星人 |
ウルトラマンビクトリー カイザーベリアル | ||
16 | 10月21日 | 世界の終わりがはじまる日 | ゴドラ星人ゴドー=ウィン ゴドラ星人 ウルトラマンベリアル キメラベロス |
ウルティメイトゼロ ゾグ(第二形態) |
安達寛高 | 坂本浩一 |
17 | 10月28日 | キングの奇跡!変えるぜ!運命!! | キメラベロス ゴドラ星人 |
ウルトラマンキング ファイブキング | ||
18 | 11月 | 4日夢を継ぐ者 | ダダ116号 レギオノイド ダダ・カスタマイズ ザイゴーグ サンダーキラー |
ウルトラマンタロウ ザイゴーグ |
柳井祥緒 | 伊藤良一 |
19 | 11月11日 | 奪われた星雲荘 | メカゴモラ | ウルトラマンジャック メカゴモラ |
勝冶京子 | |
20 | 11月18日 | 午前10時の怪鳥 | ギエロン星獣 レキューム人 |
ルナミラクルゼロ アークベリアル |
三浦有為子 | 冨田卓 |
21 | 11月25日 | ペガ、家出する | グビラ ペダニウムゼットン |
ウルトラマンエース グビラ |
森江美咲 | |
22 | 12月 | 2日奪還 | キングギャラクトロン | ゾフィー エンペラ星人 |
三浦有為子 | 武居正能 |
23 | 12月 | 9日ストルムの光 | ペダニウムゼットン ウルトラマンベリアル アトロシアス |
ウルトラマンベリアル ダークルギエル | ||
24 | 12月16日 | キボウノカケラ | ウルトラマンベリアル アトロシアス ゼガン |
- | 安達寛高 | 坂本浩一 |
25 | 12月23日 | GEEDの証 |
放送局情報
映画
劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!! | |
---|---|
監督 | 坂本浩一 |
脚本 | 根元歳三 |
製作 | 劇場版ウルトラマンジード製作委員会 |
出演者 |
濱田龍臣 山本千尋 長谷川眞優 小澤雄太 本仮屋ユイカ 宍戸開 ジャッキーちゃん 青柳尊哉 石黒英雄 |
音楽 | 川井憲次 |
主題歌 | May J.「絆∞Infinity」 |
撮影 | 新井毅 |
編集 | 矢船陽介 |
制作会社 | 円谷プロダクション |
配給 | 松竹メディア事業部 |
公開 | 2018年3月10日 |
上映時間 | 72分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
前作 | 劇場版 ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします! |
2018年3月10日より、『劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!』のタイトルで全国松竹系映画館にて公開された。
監督はテレビシリーズメイン監督の坂本浩一が引き続き担当し[55]、脚本はテレビシリーズ第14話・第15話を担当した根元歳三が担当する[55]。
テレビシリーズの後日談であり、ジードの新形態ウルティメイトファイナルが登場するほか、前作『ウルトラマンオーブ』の主要人物であるクレナイ ガイ / ウルトラマンオーブやジャグラスジャグラーとの共闘が描かれる[102][55]。敵キャラクターも『オーブ』のギャラクトロンに関連したものになっており、ギャラクトロンの出自やその正体など、同作品のギャラクトロン編を補完する内容ともなっている[31][103]。
テレビシリーズでレギュラー登場したウルトラマンゼロのほか、その仲間であるウルティメイトフォースゼロも登場する[31]。かつて濱田が映画『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』でナオ役を演じていたことから、同作品へのオマージュも描写されている[31]。また、『オーブ』のキャラクターへのフィーチャーについても余念が無く、特にガイについては昭和のヒーローっぽさに親近感を持った坂本がリクとの対比を楽しみながら演出している[104]。
リクとベリアルの親子関係が主軸だったテレビシリーズに対し、同作品ではリクが母を思わせる年上の女性との出会いと別れを通じて成長していくことがテーマの一つとなっている[31]。また、坂本はリクがウルトラマンとして認められたテレビシリーズに対し、同作品では「ヒーローになったその先にはなにがあるのかを描ければ」と考えたという[104]。
撮影
坂本は劇場版の撮影に際し、ウルトラシリーズに理解度が高くロケにも協力的という理由から、沖縄を舞台と設定した。沖縄の土地柄を踏まえて現地の神話や伝説を絡めると、映画としても向上するのではと思ったという[104]。
沖縄ロケは、テレビシリーズ第23話と同時に1週間ほど行われた[31][27]。比嘉愛琉 / アイル・サデルーナ役として特撮作品に初出演する本仮屋ユイカ[105]によれば、坂本の実演を交えた優しい指導のもとでアクションを行なったほか、撮影現場はウルトラシリーズを詳しく教えてくれる濱田や『オーブ』からのキャストである青柳が中心で[27]、和気あいあいとしていたそうである[106]。
ブラン役の宍戸開は過去に『ウルトラマンマックス』にも出演しており、テレビシリーズで同じく『マックス』に出演していた長谷部瞳がレギュラーを務めていた縁から起用された[31]。また、宍戸は同時期に坂本も参加した『宇宙戦隊キュウレンジャー』にも出演しており、撮影現場で話題になったという[31]。アーロン役のジャッキーちゃんは、坂本の監督作品『破裏拳ポリマー』のイベントに出演した縁で起用された[31]。
なお、ロケの最初2日間がオフとなった小澤は現地の人との食事で金城哲夫の実家へそうとは知らずに入り、女将に同作品作のことや自分の役柄を明かして「あんたの家よ、ここ!」と言われたうえ、金城の書斎へ案内されて昔の台本や写真を見せてもらえたそうである[27]。
完成作品では、撮影内容の約15分がカットされており、この未使用シーンはBlue-rayに映像特典として収録された[107]。坂本は、不要なシーンは1つもなかったとしながらも、子供が飽きずに無理なく楽しめる上映時間とすることを優先したことを述べている[107]。
プロモーション
2018年2月21日には新宿ピカデリーにて完成披露上映会が開催され、キャストの濱田、本仮屋、石黒、青柳、監督の坂本らが登壇した[108]。また、同年3月2日にも同劇場にて応援お披露目上映会が開催され、キャストの小澤と長谷川、監督の坂本らが登壇した[109]。劇場公開初日の同年3月10日にも同劇場にて初日舞台挨拶が開催され、キャストの濱田、本仮屋、山本、長谷川、小澤、岩田、潘、監督の坂本らが登壇した[110]。
2018年3月23日にはウルティメイトフォース ゼロの声を務める声優陣からの応援コメントが公開された[111]。
タイアップ
同作品の公開を記念し、東京モノレールではタイアップ車両「ウルトラマン号」が2018年3月1日から同年3月31日まで運行されている[112]。
公式ツイッターでもペガが投稿した設定のツイートが写真とともに投稿されている。
ゲストキャラクター
比嘉 愛琉 () / アイル・サデルーナ- 惑星クシア出身の宇宙人。母星を失ったのちに太古の地球に流れ着き、ギガファイナライザーを使いこなせる戦士に出会うため、長き年月を生き続けてきた。現代では沖縄でアウトドア教室を開いて暮らしている。
- ブラン・サデルーナ
- アイルの父である科学者。他の科学者と共に巨大人工頭脳テラハーキスを建造するが、自我を持ったことによりテラハーキスがギルバリスへと変化し、娘とギガファイナライザーを守るためにギャラクトロン軍団と相対し、落命する[113]。
- ジャキ星人アーロン
- 武術が得意なジャキ星人の情報屋で、宇宙人街「サイドスペース第9地区」にあるバー・MJガリレーを根城としている[55][113]。名前はジャッキー・チェンの映画作品での役名から取られている[114]。アフレコ時は石丸博也を意識した演技を行っている[114]。
ゲストヒーロー
- ウルトラマンオーブ
-
- オーブオリジン
- スペシウムゼペリオン
- バーンマイト
- ハリケーンスラッシュ
- サンダーブレスター
- ライトニングアタッカー
- エメリウムスラッガー
- オーブトリニティ
- オーブトリニティ(ゴモラアーマー)
- ウルトラマンゼロ
-
- ウルティメイトゼロ
- ウルトラマンゼロ ビヨンド
- ストロングコロナゼロ
- ルナミラクルゼロ
- シャイニングウルトラマンゼロ
登場怪獣・宇宙人(映画)
- 獅子聖獣 グクルシーサー
- 沖縄の森の奥で「赤き鋼」を守護する怪獣[103]。性格は穏やかで、沖縄の自然やそこに息づくすべての生命を守ることを使命とする。普段は石像となっているが、愛琉の思いを受け、彼女の持つペンダントによって真の姿となる。爪・グクルチミーなどが武器で、必殺技はシーサースクラッチング、尻尾・ググルテールで放つテールホイッパー[113]。
- 巨大人工頭脳 ギルバリス
- 宇宙の恒久的平和を維持するために建造された巨大人工頭脳テラハーキスが自我に目覚めたことにより、知的生命体を削除すべきと判断した人工知能。ギャラクトロン軍団を率いて知的生命体の住む星々を次々と破壊し、ギガファイナライザーを求めて地球に侵攻する。その過程の中でウルトラマンの光線をも弾く強固な外皮装甲を作り上げるが、唯一の対抗手段であるギガファイナライザーを探している。
- シビルジャッジメンター ギャラクトロン
- バリスレイダー
- ギルバリスが使役するアンドロイド兵。武器はレイディングソードで、ギャラクトロンたちによる蹂躙を受けてなお生き残った地上の生命体を掃討する。
用語(映画)
- 惑星クシアの宇宙船
- 数万年前に惑星クシアからアイルが脱出する際に使用した宇宙船で、現在における沖縄に不時着する。
キャスト(映画)
- 朝倉リク / ウルトラマンジード(声) - 濱田龍臣
- 鳥羽ライハ - 山本千尋
- 愛崎モア - 長谷川眞優
- 伊賀栗レイト - 小澤雄太
- 比嘉愛琉(アイル・サデルーナ) - 本仮屋ユイカ
- ブラン・サデルーナ - 宍戸開
- ジャキ星人アーロン - ジャッキーちゃん
- 「MJガリレー」バーテンダー - 加瀬信行
- ジャグラスジャグラー - 青柳尊哉
- クレナイ ガイ / ウルトラマンオーブ(声) - 石黒英雄
声の出演(映画)
- ペガッサ星人ペガ - 潘めぐみ
- レム - 三森すずこ
- シャドー星人ゼナ - 浅沼晋太郎
- ウルトラマンゼロ - 宮野真守
- ギルバリス - 小西克幸
- ミラーナイト - 緑川光
- ジャンボット - 神谷浩史
- グレンファイヤー - 関智一
- ジャンナイン - 入野自由
- ゾフィー - 田中秀幸
- ウルトラの母 - 池田昌子
- ウルトラの父 - 西岡德馬
スーツアクター(映画)
- グクルシーサー[114] - 横尾和則
スタッフ(映画)
- 監督 - 坂本浩一
- 脚本 - 根元歳三
- 脚本協力 - 安達寛高
- 監修 - 大岡新一
- チーフプロデューサー - 北浦嗣巳
- プロデューサー - 鶴田幸伸
- 撮影 - 新井毅
- 照明 - 武山弘道
- 録音 - 藤丸和徳
- 美術 - 木場太郎
- 編集 - 矢船陽介
- アクションコーディネート - 寺井大介
- キャスティング - 空閑由美子、島田和正
- VFX - 三輪智章
- 音楽 作・編曲- 川井憲次、小西貴雄(ウルトラマンオーブ 音楽 作・編曲)
- 制作支援 - 沖縄県
- 撮影協力 - OCVB OKINAWA
- 製作 - 劇場版ウルトラマンジード製作委員会(円谷プロダクション、バンダイ、バンダイビジュアル、松竹、テレビ東京、電通)
- 配給 - 松竹メディア事業部
音楽(映画)
- 主題歌「絆∞Infinity」
- 作詞 - 森雪之丞 / 作曲 - 堀向彦輝 / 編曲 - 大島こうすけ / 歌 - May J.[119]
- 挿入歌「フュージョンライズ!」
- 作詞 - 金光大輔 / 作曲・編曲 - ハマサキユウジ / 歌 - ボイジャー
- 挿入歌「オーブの祈り」
- 作詞・作曲 - 高見沢俊彦 / 編曲 - 高見沢俊彦 with 本田優一郎 / 歌 - 水木一郎 with ボイジャー
他媒体展開
テレビシリーズ
- 『ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!』
- 本作品に先駆けて最終話に登場。ウルトラマンオーブ(エメリウムスラッガー)に倒されてベリアルを復活させようとしたレイバトスのもとにプリミティブ形態で突如現れ、レッキングバーストで完全に消滅させる。また同作品のテレビシリーズ第25話では、ベリアルの記憶としてほぼ同様の構図だが、ジードではなくベリアルがデスシウム光線でレイバトスを消滅させるシーンが登場する。
動画配信
- ペガの『ウルトラマンジード アクションファイル』
- YouTube円谷チャンネルで配信の動画。劇中のアクションポーズのお手本をペガが紹介する。
話数 サブタイトル 配信日 第1回 「リクのフュージョンライズ」のポーズ 2017年
7月8日第2回 「レッキングバースト」のポーズ 7月15日 第3回 「ストライクブースト」のポーズ 7月22日 第4回 「エメリウムブーストビーム」のポーズ 7月29日 第5回 「アトモスインパクト」のポーズ 8月5日 第6回 「ディフュージョンシャワー」のポーズ 8月12日 第7回 「コークスクリュージャミング」のポーズ 8月19日 第8回 「バルキーコーラス」のポーズ 8月26日 第9回 「ワイドビヨンドショット」のポーズ 9月2日 第10回 「スマッシュムーンヒーリング」のポーズ 9月9日 第11回 「レイトのネオ・フュージョンライズ」のポーズ 9月16日 第12回 「ビッグバスタウェイ」のポーズ 9月23日 第13回 「ペガのダークネス一本足打法」のポーズ 9月30日 第14回 「メガエレクトリックホーン」のポーズ 10月7日 第15回 「アレイジングジードバリア」のポーズ 10月14日 第16回 「クワトロスラッガー」のポーズ 10月21日 第17回 「ロイヤルエンド」のポーズ 10月28日 第18回 「ストリウムフラッシャー」のポーズ 11月4日 第19回 「スペシウムフラッシャー」のポーズ 11月11日 第20回 「スラッガースパーク」のポーズ 11月18日 第21回 「バーチカルスパーク」のポーズ 11月25日 第22回 「87フラッシャー」のポーズ 12月2日 第23回 「ドンシャイン」のポーズ 12月9日 第24回 「ツインギガブレイク」のポーズ 12月16日 第25回 ウルトラマンジード各タイプキメポーズ 12月23日
- ペガの『ジーッとしないで、◯◯しようぜ!』
- YouTubeウルトラチャンネルで配信の動画。ペガによる調べてみた動画。
話数 サブタイトル 配信日 第1回 ウルトラヒーローの秘密、調べてみた! 2017年
6月24日第2回 「劇場版ウルトラマンオーブ Blu-ray & DVD」応援上映の秘密、調べてみた! 8月17日 第3回 「ウルトラマン&ウルトラセブン Blu-ray BOX Standard Edition」HDリマスター2.0の秘密、調べてみた! 9月15日 第4回 「ウルトラマンジード Blu-ray BOX I」の秘密、調べてみた! 9月29日 第5回 「ウルトラマンタロウ Blu-ray BOX」HDリマスター2.0の秘密、調べてみた! 11月16日
映像特典
- 『爆裂戦記ドンシャイン』
Blu-ray BOX Iに収録の約3分の映像特典。
- 第3話「危うしタカコ!ドンシャイン危機1秒前!」
なりきりムービー
なりきりムービーシリーズは、『ゼロ』、『ギンガ』、『X』、『オーブ』に続くシリーズ第5弾で、子供が実際に映像に登場できるイベント限定映像作品。『ウルトラマンフェスティバル2017 なりきりムービー』のタイトルで、2017年7月開催の『ウルトラマンフェスティバル2017』にて発売された。第1話がベースになっている。
2018年1月開催の『ウルトラヒーローズEXPO2018 ニューイヤーフェスティバル IN 東京ドームシティ』でも『ウルトラヒーローズEXPO2018 ニューイヤーフェスティバル なりきりムービー』を発売。
- 登場キャラクター
-
- 『ウルトラマンフェスティバル2017』版
-
- ウルトラマンジード プリミティブ(お子様が変身)
- ペガッサ星人ペガ
- スカルゴモラ
- 『ウルトラヒーローズEXPO2018』版
-
- ウルトラマンジード ロイヤルメガマスター/プリミティブ(お子様が変身)
- ウルトラマンジード ソリッドバーニング/マグニフィセント/アクロスマッシャー
- ウルトラマンキング
- ウルトラマンベリアル アトロシアス/ウルトラマンベリアル/ウルトラマンベリアル アーリースタイル
映像ソフト化
リリース元はバンダイビジュアル。『オーブ』のBlu-ray映像特典として収録された未公開シーンが好評であったことを受け、第1話から第4話に未使用カットを追加し1本の作品としたディレクターズカット版が収録される[6]。
巻数 | 発売日 | 収録エピソード | 品番 |
---|---|---|---|
BOX I | 2017年11月24日 | 第1話 - 第12話 | BCXS-1281 |
BOX II | 2018年2月23日 | 第13話 - 第25話 | BCXS-1282 |
脚注
注釈
- ↑ 『宇宙船YEARBOOK 2018』では、名称の由来をこちらに準拠している[17]。
- ↑ 第4話の名刺より。
- ↑ 足が不自由なのか、ペダニウムゼットン襲撃時はリアカーに乗って逃げていた。
- ↑ ベリアルの力に飲み込まれた時は赤く染まった。
- ↑ データカードダス『ウルトラマン フュージョンファイト!』では青い光を纏って突撃する、他形態と同じような攻撃技となっている。
- ↑ 第18話の雑誌記事より。
- ↑ ペダニウムゼットンがジードの必殺技を受けて爆発した際、ケイの体内に埋め込まれていたウルトラカプセルは周囲に散逸したが、後にリクたちによって回収される。
- ↑ 後藤はこれを口と認識していた[88]。
- ↑ 情報番組『知りたいワイド』のキャスター。
- ↑ オープニングクレジットでは編集者。
- ↑ 情報番組『知りたいワイド』のコメンテーター。
- ↑ 第9話ではノンクレジット、第16話のクレジットでは謎の声。
出典
- ↑ “主人公はベリアルの息子!新TVシリーズ『ウルトラマンジード』テレビ東京系2017年7月8日(土)あさ9時より放送スタート!主演:濱田龍臣×シリーズ構成:乙一×メイン監督:坂本浩一”. 円谷プロダクション. (2017年4月27日) . 2017閲覧.
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 宇宙船157 2017, 「ウルトラマンジード」
- ↑ 3.0 3.1 3.2 HobbyJAPAN577 2017, 「宇宙船H.S.S.」
- ↑ 徳間書店「ハイパーホビー」Vol.09 69頁
- ↑ 6.0 6.1 6.2 6.3 6.4 6.5 宇宙船158 2017, 「[インタビュー]鶴田幸伸」
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参考文献
- 劇場パンフレット
- 書籍
- 雑誌
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- 『フィギュア王』NO.238、ワールドフォトプレス、2017年11月24日、 ISBN 978-4846531614。
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- 月刊ホビージャパン(ホビージャパン)
- 映像ソフト
- Blu-ray『ウルトラマンジード Blu-ray BOX I』(バンダイビジュアル BCXS-1281)封入 SPECIAL NOTES(構成・執筆:トヨタトモヒサ)
- Blu-ray『ウルトラマンジード Blu-ray BOX II』(バンダイビジュアル BCXS-1282)封入 SPECIAL NOTES(構成・執筆:トヨタトモヒサ)
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- テレビ東京による公式サイト
- ウルトラヒーローズブログ - 円谷プロによる広報ブログ
- ウルトラマンジード - ティザーサイト
テレビ東京系列 土曜9:00 - 9:30 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
ウルトラマンゼロ THE CHRONICLE
(2017年1月7日 - 6月24日) |
ウルトラマンジード
(2017年7月8日 - 12月23日) |
ウルトラマンオーブ THE CHRONICLE
(2018年1月6日 - 6月30日) |