イスキュス

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イスキュス古希: Ἴσχυς, Ischys) は、ギリシア神話の人物である。「強い男」の意。アルカディアの王アルカスの子エラトスの子で[1]アイピュトス、キュレーン、ペレウス、ステュムパーロスと兄弟[2]。しかし元来はラピテース族のエラトスの子であったらしい[3]

神話によるとイスキュスはプレギュアースの娘コローニスと結婚したか[4]、あるいは愛人関係を結んだ[5][6]。しかしコローニスはすでにアポローンの子アスクレーピオスを身ごもっていたため、イスキュスはコローニスとともに神に罰せられた。パウサニアスはイスキュスがアルテミスに射殺されたことをほのめかし[7]ヒュギーヌスゼウスの雷に撃たれたと述べている[8]。なお、アントーニーヌス・リーベラーリスではコローニスの愛人はアルキュオネウスとされている[9]

系図

テンプレート:アルカスの系図

脚注

  1. ピンダロス『ピュティア祝勝歌』第3歌26行-32行。
  2. パウサニアス、8巻4・4。
  3. カール・ケーレニイ『医神アスクレーピオス』の原註171。
  4. ヘーシオドス(カール・ケレーニイ『医神アスクレピオス』邦訳、p.134)。
  5. ピンダロス『ピュティア祝勝歌』第3歌26行-32行。
  6. アポロードロス、3巻10・3。
  7. パウサニアス、2巻26・6。
  8. ヒュギーヌス、202話。
  9. アントーニーヌス・リーベラーリス、20話。

参考文献