アーツ・アンド・クラフツ運動
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アーツ・アンド・クラフツ運動(Arts and Crafts Movement)
19世紀末期から 20世紀初頭にかけて,W.モリスを中心としてイギリスで興った美術工芸運動。モリスは J.ラスキンの思想を根拠として中世の手工芸に美術の本質を見出し,産業主義社会の機械生産による俗悪な工芸品に反発して,広く改革運動を展開した。イラストレーターの W.クレイン,教育家の C.R.アシュビー,建築家の C.F.A.ボイジーらもこの運動のリーダーとして活躍したが,多分に時代錯誤的な面もあり多くの共感は得られなかった。しかし家具,織物,食器,壁紙,文字,印刷,装丁,挿絵などのデザインを改革し,のちのアール・ヌーボー,近代デザインに大きな影響を与えた。