アントアン・リチャードソン
アントアン・エドワード・リチャードソン(Antoan Edward Richardson, 1983年10月8日 - )は、バハマ・ナッソー出身のプロ野球選手(外野手)。右投両打。2016年現在は独立リーグ・アトランティックリーグのサザンメリーランド・ブルークラブスに所属している。
21世紀で唯一のバハマ出身のメジャーリーガーである[1]。
Contents
経歴
プロ入り前
2001年のMLBドラフトでボルチモア・オリオールズから27巡目(全体803位)指名されるも拒否。
2002年のMLBドラフトで前年と同じオリオールズから27巡目(全体796位)指名されるも拒否。
2004年のMLBドラフトでアリゾナ・ダイヤモンドバックスから13巡目(全体375位)指名されるも拒否。
プロ入りとジャイアンツ傘下時代
2005年のMLBドラフトでサンフランシスコ・ジャイアンツから35巡目(全体1062位)指名され、6月16日に契約。この年は傘下のルーキー級アリゾナリーグ・ジャイアンツで53試合に出場し、打率.321・1本塁打・10打点・40盗塁と結果を残し、アリゾナリーグのオールスターに選出された。
2006年はA級オーガスタ・グリーンジャケッツで124試合に出場し、打率.292・2本塁打・28打点・66盗塁だった。
2007年はA+級サンノゼ・ジャイアンツで107試合に出場し、打率.279・2本塁打・29打点・43盗塁だった。
2008年はAA級コネチカット・ディフェンダーズで123試合に出場し、打率.241・5本塁打・31打点・33盗塁だった。
2009年はAA級コネチカットで50試合に出場し、打率.207・6打点・6盗塁だった。7月24日にジャイアンツから解雇された。
独立リーグ時代
2009年シーズン途中に、独立リーグ・ノーザンリーグのシャンバーグ・フライヤーズに入団。27試合に出場し、打率.287・6打点・20盗塁だった。
2010年1月12日にアトランタ・ブレーブスとマイナー契約を結んだが、4月3日に解雇された。その後ノーザンリーグのシャンバーグに復帰し、4試合に出場。
ブレーブス時代
2010年5月26日にブレーブスと再びマイナー契約を結んだ[2]。この年は傘下のAA級ミシシッピ・ブレーブスで74試合に出場し、打率.279・20打点・24盗塁だった。8月にAAA級グウィネット・ブレーブスへ昇格。AAA級グウィネットでは7試合に出場した。
2011年はAA級ミシシッピで91試合に出場し、打率.283・21打点・17盗塁だった。9月4日にメジャー初昇格を果たし、同日のロサンゼルス・ドジャース戦でメジャーデビュー。5回裏に代打として出場し、クレイトン・カーショウからメジャー初安打を放った[3]。この年は9試合に出場し、打率.500だった。11月2日にFAとなった。
オリオールズ傘下時代
2011年12月16日にオリオールズとマイナー契約を結んだ。
2012年シーズンはAA級ボウイ・ベイソックスとAAA級ノーフォーク・タイズでプレー。AA級ボウイでは90試合に出場し、打率.279・1本塁打・15打点・26盗塁だった。オフの9月16日に、第3回WBC予選のイギリス代表に選出された事が発表され[4]代表入りした[5]。11月3日にFAとなった。
ツインズ傘下時代
2013年2月1日、ミネソタ・ツインズとマイナー契約を結んだ。AA級ニューブリテン・ロックキャッツで33試合に出場し、打率.336・14打点・14盗塁だった。5月にAAA級ロチェスター・レッドウイングスへ昇格。AAA級ロチェスターでは82試合に出場し、打率.265・29打点・25盗塁だった。11月5日にFAとなった。
ヤンキース時代
2013年11月11日にニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結び、2014年1月29日に球団が発表した[6]。AAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースで93試合に出場し、打率.271・3本塁打・22打点・26盗塁だった。9月2日にヤンキースとメジャー契約を結び[7]、13試合に出場。打率.313・1打点・5盗塁だった。オフの11月3日に40人枠を外れ、AAA級スクラントン・ウィルクスバリへ降格し、11月6日にFAとなった。
ヤンキース退団後
2014年12月11日にテキサス・レンジャーズとマイナー契約を結んだ[8]。
2015年3月11日にメジャー契約となった[9]が、3月27日に椎間板ヘルニアの手術を受け[10]、4月2日に60日間の故障者リスト入りした。10月21日に40人枠から外れAAA級ラウンドロック・エクスプレスに降格した[11]。オフに自由契約となり、12月14日にピッツバーグ・パイレーツとマイナー契約を結ぶ。
2016年4月25日に解雇となる。5月29日にロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結び、6月22日に解雇となる。7月8日に独立リーグ・アトランティックリーグのサザンメリーランド・ブルークラブスと契約。
詳細情報
年度別打撃成績
年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2011 | ATL | 9 | 4 | 4 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .500 | .500 | .500 | 1.000 |
2014 | NYY | 13 | 17 | 16 | 2 | 5 | 0 | 0 | 0 | 5 | 1 | 5 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | .313 | .353 | .313 | .665 |
MLB:2年 | 22 | 21 | 20 | 4 | 7 | 0 | 0 | 0 | 7 | 1 | 6 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | .350 | .381 | .350 | .731 |
- 2017年度シーズン終了時
年度別守備成績
年 度 |
球 団 |
中堅(CF) | 右翼(RF) | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2014 | NYY | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | .--- | 5 | 8 | 0 | 0 | 0 | 1.000 |
通算 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | .--- | 5 | 8 | 0 | 0 | 0 | 1.000 |
- 2017年度シーズン終了時
背番号
- 4 (2011年)
- 63 (2014年)
代表歴
脚注
- ↑ Players born in Bahamas Baseball Reference (英語)
- ↑ http://www.tribune242.com/06012010_Richardson_sport/
- ↑ http://atlanta.braves.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20110904&content_id=24201966¬ebook_id=24201972&vkey=notebook_atl&c_id=atl
- ↑ GREAT BRITAIN ANNOUNCES ROSTER FOR WORLD BASEBALL CLASSIC QUALIFIER British Baseball Fedetration (2012年9月6日) 2015年10月11日閲覧
- ↑ 2012 Qualifier Roster WBC.com (英語) 2015年10月11日閲覧
- ↑ “Yankees 2014 Spring Training invitees”. MLB.com Yankees Press Release (2014年1月29日). . January 30, 2014閲覧.
- ↑ “Yankees make flurry of moves, recall four”. MLB.com (2014年9月3日). . December 13, 2014閲覧.
- ↑ Mark Polishuk (2014年12月11日). “Minor Moves: Villarreal, Noonan, Rangers”. MLB Trade Rumors. . 2014閲覧.
- ↑ Elliot Smith (2015年3月11日). “Rangers place Perez on 60-day DL, add Richardson”. CBS Sports FANTASY (CBSSports.com) . 2015閲覧.
- ↑ T.R. Sullivan (2015年3月25日). “Rangers awaiting the results of Tolleson's MRI”. MLB.com . 2015閲覧.
- ↑ Stefan Steveson (2015年10月21日). “Bonilla claimed by Dodgers; four other Rangers sent to Round Rock”. Star-Telegram . 2015閲覧.
関連項目
外部リンク
- Antoan Richardson stats MiLB.com (英語)