アルセロール・ミッタル
アルセロール・ミッタル(フランス語: ArcelorMittal, S.A.)は、2006年にオランダのミッタル・スチールとルクセンブルクのアルセロールの経営統合によって誕生した世界最大の鉄鋼メーカーである。年間粗鋼生産量で世界シェアの約10%を占める。本社はルクセンブルクにある旧アルセロール本社に置かれている。日本法人はArcelorMittal Japan株式会社。
株主構成
ラクシュミー・ミッタルがCEOである。ミッタル家は、この会社における43.6%の株式を保有している。総株式数の50.6%は旧アルセロール株主であり、残りの49.4%は旧ミッタルの株主である。
沿革
2006年6月、ミッタルとアルセロール両社が経営統合で合意(実質的にはミッタル主導による統合)[1]。ステンレス鋼部門は2010年12月、アペラム社(Aperam S.A.)として分社した[2]。しかし、中国企業の攻勢やリーマン・ショックの影響による需要減から経営が悪化し、事業の縮小を進めざるを得なくなり、2008年12月にアメリカ合衆国・ニューヨーク州の旧ベスレヘム・スチールや、イリノイ州の旧リング・テムコ・ボートの製鉄所閉鎖を発表、加えてヨーロッパやアメリカで10万人近くの従業員の大幅な削減を行った[3]。
2014年2月、新日鐵住金と共同で、ティッセンクルップのアメリカ・アラバマ州の製鉄所を買収、合弁事業を行うと発表[4]、現在に至るまで世界各地の関連事業者の買収を続け、世界最大の鉄鋼生産量を維持している[5]。
研究開発拠点をルクセンブルク、フランス、ベルギー、スペイン、アメリカ合衆国、ブラジルの6カ国に持ち、世界60カ国以上で事業を行っている[6]。日本では、日本法人「ArcelorMittal Japan株式会社」が設立されており、東京(虎ノ門ヒルズ)にオフィスを持つ。日本法人は自動車用鋼板に特化し事業を行っている[7]。
脚注
- ↑ “Arcelor agrees to Mittal takeover” (英語). ニューヨーク・タイムズ (2006年6月25日). . 2017閲覧.
- ↑ “ArcelorMittal to proceed with spin-off of stainless steel business” (英語). アペラム (2010年12月8日). . 2017閲覧.
- ↑ “A Global Steel Giant Scales Back” (英語). ニューヨーク・タイムズ (2012年7月25日). . 2017閲覧.
- ↑ “米国におけるアルセロールミッタル社との合弁事業の開始について”. 新日鐵住金 (2014年2月27日). . 2017閲覧.
- ↑ “Our history” (英語). アルセロール・ミッタル. . 2017閲覧.
- ↑ “Interactive-map” (英語). アルセロール・ミッタル. . 2017閲覧.
- ↑ “Your ArcelorMittal automotive contact in Asia” (英語). アルセロール・ミッタル. . 2017閲覧.
関連項目
外部リンク
- コーポレートサイト(英語)
- (英語)
- ArcelorMittal - 公式YouTubeチャンネル(英語)
テンプレート:AEX指数 テンプレート:CAC 40 テンプレート:IBEX 35