アラル海

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アラル海.jpg
アラル海
所在地  カザフスタン
 ウズベキスタン
アラル海の位置
アラル海 (カザフスタン)
位置 東経60度北緯45度 東経60度45; 60
面積 13,900 km2
成因 アムダリヤ川シルダリヤ川
淡水・汽水 塩湖
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アラル海(アラルかい、カザフ語: Арал Теңізіウズベク語: Orol dengizi: Аральское море: Aral Sea: 鹹海

中央アジア,カスピ海の東,カザフスタンウズベキスタンにまたがる塩湖。かつて世界第4の大湖で,1960年時点での面積 6万8000km2,平均水深 16m,最大水深 69m,湖面標高 53mだった。キルギス語で「多島海」を意味するアラルデンギス Aral-denghizに由来するとおり,湖中には 1000以上の島があった。北岸にはいくつもの湾が深く入り込み,西岸にはウスチュルト高原の崖が迫るほかは低い岸で,南岸にはアムダリアが,北東岸にはシルダリアが流入し,河口に三角州をつくっていた。湖から流れ出る川はない。表層部の水温は夏季 23~25℃,冬季は-0.7℃となり結氷する。年降水量約 100mmの乾燥地にあり,湖水表面からの蒸発が著しいうえ,1960年代からアムダリアとシルダリア沿岸で灌漑事業が進み,湖への水の流入量が急激に減少した。1980年代頃からは両河川そのものが干上がるようになり,1989年には南側の大アラルと北側の小アラルに二分され,1992年時点での湖の面積は 3万3800km2まで縮小した。2000年までには大アラルが西側と東側に分かれ,総湖水量は 1960年代の 4分の1にまで減少した。2005年国際復興開発銀行(世界銀行)を中心とした小アラル復活プロジェクトによって,南北アラルの間にコカラル堤防が完成した。しかし大アラルは西も東も 2020年までに枯渇すると予測された。湖水量の減少にともなって塩水化が進んだため,アラル海の水は飲料に適さなくなり,チョウザメやコイなどの魚も死んだ。北岸にカザフスタンのアラリスク,南岸にウズベキスタンのムイナクの港があったが,漁業・水産加工業も立ち行かなくなった。露出した湖底からは塩分や有毒物質を含んだ砂塵嵐が巻き上がり,周辺地域住民の健康に影響が出ている。




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