アメリカ合衆国国防長官
提供: miniwiki
テンプレート:Infobox US Cabinet アメリカ合衆国国防長官(アメリカがっしゅうこくこくぼうちょうかん、英語: Secretary of Defense of the United States)は、アメリカ合衆国の連邦政府において国防政策を担当し、国防総省の長としてアメリカ軍(陸・海・空軍・海兵隊)及び州兵を統括する行政府の長官である。日本における防衛大臣に相当する。
歴史
国防長官は、第二次世界大戦終戦後、従来は大統領に直属していた陸軍長官と海軍長官および新設された空軍長官の三長官を統括・指揮する役職として創設された。
初代国防長官ジェームズ・フォレスタルは太平洋戦争時には海軍長官として活躍したが、国防長官に就任すると空軍との確執・軋轢に悩んでノイローゼ(うつ病)に陥り自殺した。後任のジョンソン国防長官も任に堪えなかったため、当時のトルーマン大統領は苦肉の策として前年に国務長官を退任して引退したばかりのジョージ・マーシャルを第三代国防長官に起用した。
マーシャルは第二次大戦中に陸軍参謀総長を務めた経歴がある陸軍元帥で、合衆国法典で国防長官の任用は「過去10年間軍役に就いていない者」であることが定められていることに抵触したが(合衆国の元帥は終身現役)、前国務長官という立場と国防総省の混乱という状況に鑑み、特例として上院はこれを承認した。このマーシャルの下で国防総省の組織と制度が整えられ、今日に至っている。